イベントのプロパティの設定
イベントは、パラレル ステート、他の Stateflow® チャート、Simulink® の Triggered Subsystem または Function-Call Subsystem のいずれかにあるアクションをトリガーできる Stateflow オブジェクトです。詳細については、イベントのブロードキャストによるモデル コンポーネントの同期を参照してください。
Simulink モデル内で Stateflow チャートを作成するときに、[プロパティ インスペクター] またはモデル エクスプローラーでイベントのプロパティを変更できます。
[プロパティ インスペクター] を使用するには、次を行います。
[モデル化] タブの [データの設計] で、[[シンボル] ペイン] および [プロパティ インスペクター] を選択します。
[シンボル] ペインで、イベントを選択します。
[プロパティ インスペクター] で、イベントのプロパティを編集します。
モデル エクスプローラーを使用するには、次を行います。
[モデル化] タブの [データの設計] で、[モデル エクスプローラー] を選択します。
[モデルの階層構造] ペインで、イベントの親を選択します。
[コンテンツ] ペインで、イベントを選択します。
[ダイアログ] ペインで、イベントのプロパティを編集します。
これらのプロパティは、Stateflow.Event
オブジェクトを使用してプログラムで変更することもできます。Stateflow プログラム インターフェイスの詳細については、Stateflow API の概要を参照してください。
Stateflow のイベントのプロパティ
名前
イベントの名前。アクションは、名前に基づいてイベントを参照します。名前の先頭には、英字を使用しなければなりません。名前には、空白を含めることはできません。兄弟関係のイベントでは、名前を共有できません。詳細については、Stateflow オブジェクトの命名のガイドラインを参照してください。
スコープ
イベントのスコープ。スコープは、イベントが親オブジェクトに関連して発生する領域を指定します。
スコープ | 説明 |
---|---|
ローカル | Stateflow マシンの任意の場所で発生できるイベントですが、親オブジェクトおよびその子オブジェクト内でのみ表示されます。詳細については、ローカル イベントのブロードキャストを参照してください。 |
Simulink から入力 | Simulink ブロックで発生するイベントですが、Stateflow チャートにブロードキャストされます。詳細については、入力イベントの送信による Stateflow チャートのアクティブ化を参照してください。 |
Simulink に出力 | Stateflow チャートで発生するイベントですが、Simulink ブロックにブロードキャストされます。詳細については、出力イベントの送信による Simulink ブロックのアクティブ化を参照してください。 |
端子
イベントに関連付けられた端子のインデックス。このプロパティは、入出力イベントに対してのみ適用されます。
入力イベントでは、端子は、イベントをトリガーする入力信号のインデックスです。詳細については、入力イベントと制御信号の関連を参照してください。
出力イベントでは、端子は、イベントを出力する信号のインデックスです。詳細については、出力イベントと出力端子の関連を参照してください。
トリガー
入出力イベントをトリガーする信号のタイプ。詳細については、入力イベントの送信による Stateflow チャートのアクティブ化と出力イベントの送信による Simulink ブロックのアクティブ化を参照してください。
デバッガー ブレーク ポイント
イベント ブロードキャストの開始時または終了時にデバッガー ブレーク ポイントを設定するオプション。使用可能なブレークポイントはイベントのタイプによって異なります。
イベントのタイプ | ブロードキャストの開始 | ブロードキャストの終了 |
---|---|---|
ローカル イベント | 使用可能 | 使用可能 |
入力イベント | 使用可能 | 使用不可 |
出力イベント | 使用不可 | 使用不可 |
詳細については、チャートのデバッグのためのブレークポイントの設定を参照してください。
説明
イベントの説明。
ドキュメント リンク
イベントのオンライン ドキュメンテーションへのリンク。HTML ファイルまたは MATLAB® コマンド ウィンドウのテキストとしてドキュメンテーションを表示する、Web の URL アドレスまたは MATLAB コマンドを入力できます。[ドキュメント リンク] ハイパーリンクをクリックすると、Stateflow にドキュメンテーションが表示されます。
参考
オブジェクト
ツール
- モデル エクスプローラー (Simulink)