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Moore チャートを使用した Karplus-Strong アルゴリズム

この例では、Stateflow® のチャートと Moore セマンティクスを使用して、弦の音を合成する Karplus-Strong アルゴリズムの単純な実装を説明します。詳細については、Moore チャートを設計する際の注意事項を参照してください。

原理

ホワイト ノイズの最初のバーストが Uniform Random Number ブロックによって生成されます。これが同じ長さの遅延線にフィードバックされます。移動平均によって各サイクルで信号が平滑化され、1 未満のゲインによってフィードバック ループの安定性が維持されます。これら両方によって、それぞれのサイクル全体にわたる弦の音の損失がモデル化されます。

非直達

この例では、ループ内で Moore チャートを使用する利点を説明します。Moore のセマンティクスでは、出力は現在のステートにのみ依存し、入力と次のステートのいずれにも依存しないことが保証されています。したがって、Moore チャートは非直達をもつため、フィードバック ループ内で安全に使用できます。詳細については、代数ループの概念 (Simulink)を参照してください。

一方、Classic チャートまたは Mealy チャートは直達を提供します。これらのチャートでは、外部の Delay ブロックで循環依存関係を絶たない限り、代数ループを回避できません。チャートが両方とも Classic チャートまたは Mealy チャートの場合、シミュレーションはエラーになります。

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