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cvsave

カバレッジ設定と結果のファイルへの保存

    説明

    cvsave(fileName,model)model に関連する、カバレッジ設定と結果をファイル fileName に保存します。

    cvsave(fileName,covData)cvdata オブジェクト covData に含まれるカバレッジ設定と結果を保存します。

    cvsave(fileName,covSettings1,...,covSettingsN) は複数の cvtest オブジェクトとすべての参照モデルに関する情報を保存します。

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    この例では、カバレッジ データをファイルに保存する方法を説明します。

    モデルのメモリへの読み込みから始めます。

    modelName = 'slvnvdemo_cv_small_controller';
    load_system(modelName);
    

    モデルに保存されるカバレッジ設定を使用してモデルをシミュレートします。

    covData = cvsim(modelName);
    

    cvdata オブジェクト covData にカバレッジ データを含む coverage_data と呼ばれるカバレッジ データ ファイルを保存します。

    cvsave('coverage_data',covData);
    

    この例では、複数のカバレッジ データ オブジェクトを 1 つのカバレッジ データ ファイルに保存する方法を説明します。

    モデルの読み込み

    モデルをメモリに読み込みます。

    modelName = 'slvnvdemo_ratelim_harness';
    load_system(modelName);
    

    カバレッジに対するモデル パラメーターの設定

    カバレッジ パラメーターを設定する Simulink.SimulationInput オブジェクトを作成します。

    covSet = Simulink.SimulationInput(modelName);
    covSet = covSet.setModelParameter('CovEnable','on');
    covSet = covSet.setModelParameter('CovMetricStructuralLevel','MCDC');
    covSet = covSet.setModelParameter('CovScope','Subsystem');
    covSet = covSet.setModelParameter('CovPath','/Adjustable Rate Limiter');
    covSet = covSet.setModelParameter('CovSaveSingleToWorkspaceVar','on');
    

    カバレッジ データを収集するモデルのシミュレーション

    データ ファイルを読み込み、モデルをシミュレートして 2 セットのカバレッジ データを収集します。

    load within_lim.mat
    covSet = covSet.setModelParameter('CovSaveName','covData1');
    simOut1 = sim(covSet);
    

    2 番目のデータ ファイルを使用してモデルの 2 回目のシミュレーションを行います。

    load rising_gain.mat
    covSet = covSet.setModelParameter('CovSaveName','covData2');
    simOut2 = sim(covSet);
    

    カバレッジ データのファイルへの保存

    結果を cell 配列内に保存します。

    cov_results{1} = covData1;
    cov_results{2} = covData2
    
    cov_results =
    
      1x2 cell array
    
        {1x1 cvdata}    {1x1 cvdata}
    
    

    結果をファイルに保存します。

    cvsave('ratelim_testdata',cov_results{:});
    

    入力引数

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    カバレッジ データのファイル名。文字配列または string 配列として指定します。cvsave はファイルの保存時にファイル名に拡張子 .cvt を追加します。

    例: 'myCoverageDataFile'

    データ型: char | string

    カバレッジ データをもつ Simulink モデル。文字配列または string 配列として指定します。model はモデルの名前またはモデルへのハンドルです。

    例: 'mySimulinkModel'

    データ型: char | string

    カバレッジ設定。cvtest オブジェクトまたは cvtest オブジェクトの cell 配列として指定します。

    データ型: cvtest | cell

    カバレッジ データ。cvdata オブジェクトまたは cvdata オブジェクトの cell 配列として指定します。

    データ型: cvdata | cell

    代替方法

    Simulink でモデルを実行するときにカバレッジの結果を MATLAB ワークスペース変数に保存できます。

    1. 累積カバレッジの結果を保存するモデルを開きます。

    2. [モデル化] タブで、[モデル設定] を選択します。

    3. [コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの左側のペインで、[カバレッジ] を選択します。

    4. [カバレッジ解析を有効にする] を選択します。

    5. [結果] 節で、[ワークスペース変数の最後の実行を保存] を選択します。

    6. [OK] をクリックして、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスを閉じて、変更を保存します。

    7. [実行] ボタンをクリックし、モデルをシミュレートして、結果を確認します。

    バージョン履歴

    R2006a より前に導入