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cvhtml

モデル カバレッジ オブジェクトから HTML カバレッジ レポートを作成

説明

cvhtml(file,cvdo) は、cvdata または cv.cvdatagroup オブジェクト cvdo からカバレッジ結果の HTML レポートを作成し、file というファイル名を付けます。cvhtml を呼び出す際は、モデルが開いている必要があります。

cvhtml(file,cvdo1,...,cvdoN) は、複数の cvdata オブジェクトを組み合わせたレポートを作成します。各オブジェクトからの結果は、HTML レポートの個別の列に表示されます。各 cvdata オブジェクトは、同一のルート モデルまたはサブシステムに対応する必要があります。

cvhtml(file,cvdo1,...,cvdoN,options) は、options によって指定されたレポート オプションを使用して、複数の cvdata オブジェクトを組み合わせたレポートを作成します。

cvhtml(file,cvdo,simMode) は、シミュレーション モードが simMode であるモデルの HTML レポートを作成します。

reportInfo = cvhtml(_) は、各レポートのファイル名とパスを含む出力構造体配列 reportInfo を作成します。

メモ

引数 cvdo として cv.cvdatagroup オブジェクトを使用してモデル参照階層のカバレッジ レポートを作成すると、cvhtml は各参照モデルのレポートを作成します。cvhtml は各子レポートの前に指定したファイル名 file を付けます。

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この例では、プログラムによってカバレッジ レポートを作成する方法を説明します。

モデルを読み込みます。

modelName = "slvnvdemo_cv_small_controller";
load_system(modelName);

slvnvdemo_cv_small_controller モデルは既にカバレッジを収集するように構成されています。MATLAB® ワークスペースでカバレッジ データにアクセスできるようにするには、Simulink.SimulationInput オブジェクトを使用して CovSaveSingleToWorkspaceVar パラメーターを有効にします。

simIn = Simulink.SimulationInput(modelName);
simIn = setModelParameter(simIn,"CovSaveSingleToWorkspaceVar","on");

simIn を使用してモデルをシミュレートし、Simulink.SimulationOutput オブジェクトからカバレッジ データを抽出します。

simOut = sim(simIn);
covData = simOut.covdata;

cvhtml を使用してカバレッジ レポートを作成します。

rptFileName = "cv_small_controller_coverage.html";
reportInfo = cvhtml(rptFileName,covData)
reportInfo = 

  struct with fields:

          fileName: "cv_small_controller_coverage.html"
              path: "/tmp/Bdoc23b_2441567_2070730/tp71f72130/slcoverage-ex75072404"
    cvdataUniqueId: "49af4a46-de96-44a4-acab-26f994f0b7d5"

オプションの出力引数 reportInfo は、カバレッジ レポートのファイルとパス名、およびレポートの生成に使用された cvdata オブジェクトの一意の ID を表示します。

入力引数

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カバレッジ データ。cvdata オブジェクトまたは cv.cvdatagroup オブジェクトとして指定します。

データ型: cvdata | cv.cvdatagroup

生成されたレポートのファイル名。文字配列または string 配列として指定します。絶対パスまたは相対パスとファイル名を指定します。

レポート オプション。表に示すオプション、等号、および 0 または 1 で構成される文字ベクトルまたは string として指定します。

  • オプションを有効にするには、1 を使用します。

例: "-hTR=1"

  • オプションを無効にするには、0 を使用します。

例: "-sRT=0"

  • 複数のレポート オプションを指定するには、オプションをコンマまたはスペースで区切った 1 つの文字ベクトルまたは string でリストします。

例: "-hTR=1 -bRG=0 -scm=0"

オプション説明既定

-sRT

レポートを表示する

on

-sVT

Web ビュー モード

off

-aTS

各テストをモデル概要に含める

on

-agT

カバレッジ レポートで集計されたテスト情報を表示する

on

-bRG

棒グラフをモデル概要に出力する

on

-bTC

2 色の棒グラフを使用する

on

-hTR

ヒット/カウント数の割合をモデル概要に表示する

off

-xEM

実行メトリクスの詳細をレポートから除外する

off

-nFC

完全にカバーされているモデル オブジェクトをレポートから除外する

off

-nFD

完全にカバーされているモデル オブジェクトの詳細をレポートから除外する

off

-scm

循環的複雑度の数値を概要に含める

on

-bcm

循環的複雑度の数値をブロックの詳細に含める

on

-xEv

Stateflow® のイベントをレポートからフィルターする

off

-req

リンクされた要件をカバレッジ レポートに含める

on

データ型: char | string

シミュレーション モード。次のいずれかの値として指定します。

オブジェクトの指定説明

"Normal"

ノーマル シミュレーション モードのモデル

"SIL" (or "PIL")

ソフトウェアインザループ (SIL) またはプロセッサインザループ (PIL) シミュレーション モードのモデル

"ModelRefSIL" (or "ModelRefPIL")

SIL または PIL シミュレーション モードのモデル参照

"ModelRefTopSIL" (or "ModelRefTopPIL")

コード インターフェイスが最上位モデルに設定された、SIL または PIL シミュレーション モードのモデル参照

出力引数

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カバレッジ レポート情報。1 行 N 列の構造体配列として返されます。ここで、N はカバレッジ レポートの数です。構造体配列には以下のフィールドが含まれています。

カバレッジ レポート ファイル名。string として返されます。

例: "coverageReport.html"

データ型: string

カバレッジ レポート ファイルのパス。string として返されます。

例: "C:\Documents\CovReports"

データ型: string

カバレッジ データの一意の識別子。string として返されます。cvdataUniqueIdcvdata オブジェクトの uniqueId プロパティです。

例: "80ffeedf-67f1-4361-9d20-265672f1f5c6"

データ型: string

データ型: struct

代替方法

Simulink® エディターを使用して、モデルのシミュレーション時にカバレッジ レポートを生成します。

  1. モデル カバレッジ レポートを作成するモデルを開きます。

  2. Simulink エディターの [モデル化] タブで [モデル設定] を選択します。

  3. [コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [カバレッジ] ペインで、[カバレッジ解析を有効にする] を選択します。

  4. [OK] をクリックします。

  5. [実行 (カバレッジ)] をクリックしてモデルをシミュレートします。シミュレーションが完了すると、[カバレッジの詳細] ペインでカバレッジ レポートが開きます。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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