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複雑なモデルの線形化の高速化

線形化の性能に影響を与える要因

複雑な初期化関数をもつ大規模な Simulink® モデルおよびブロックの線形化の速度は遅くなる場合があります。

通常、モデルの線形化に要する時間は、ブロック線図を更新するために要する時間に直接関連しています。

複雑な初期化関数が含まれたブロック

ブロック初期化関数の複雑なボトルネックを特定するには、MATLAB® プロファイラーを使用します。

MATLAB プロファイラーで、次のコマンドを実行します。

set_param(modelname,'SimulationCommand','update')

モデル線形化器での線形化アドバイザーの無効化

モデル線形化器アプリの線形化アドバイザーを無効にすると、大規模モデルの線形化を高速化できます。

線形化アドバイザーは、個々のブロックの線形化値を含む診断情報を保存します。これは線形解析の性能に影響する場合があります。

線形化アドバイザーを無効にするには、モデル線形化器[線形解析] タブで [線形化アドバイザー] をオフにします。

ヒント

あるいは、モデル線形化器アプリを開くときに既定で線形化アドバイザーを無効にすることもできます。そのためには、MATLAB の基本設定ダイアログ ボックスで、[Simulink Control Design™] をクリックします。その後、[モデル線形化器で厳密な線形化を行うために線形化アドバイザーを起動する] オプションをオフにします。このグローバル設定は、このオプションが変更されるまでセッション間で保持されます。

大規模な Simulink モデルのバッチ線形化

変化するパラメーターが少ししか含まれていない大規模モデルのバッチ線形化を行う場合は、関数 linlftfold を使用すると、計算負荷を減らすことができます。

詳細については、パラメーターを変化させる、より効率的なバッチ線形化を参照してください。