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frest.simView

名前空間: frest

周波数応答モデルの時間領域および周波数領域でのプロット

構文

frest.simView(simout,input,sysest)
frest.simView(simout,input,sysest,sys)

説明

frest.simView(simout,input,sysest) は、次の周波数応答推定結果をプロットします。

  • Simulink モデルの時間領域シミュレーション simout

  • 時間領域シミュレーション simout の FFT

  • 推定されたシステム sysest のボード線図

    このボード線図は、frest.Sinestream または frest.Chirp を使用した入力信号の作成時に使用できます。この線図で、周波数または周波数範囲を対話的に選択して、3 つのプロットすべての結果を表示することができます。

入力信号 input を使用して、frestimate コマンドから simout および sysest が得られます。

frest.simView(simout,input,sysest,sys) により、frest.Sinestream または frest.Chirp を使用して入力信号を作成する際に、ボード線図に線形システム sys が含まれます。この構文を使用して、線形システムと周波数応答推定結果を比較します。

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シミュレーション結果のビューアーでは、周波数応答の推定結果を周波数ごとに調べることができます。ビューアーを開くには frest.simView コマンドを使用します。そのためには、frestimatesimout 出力引数を使ってシミュレーション データを保存します。

watertank モデルでプラントの開ループ応答を推定します。最初にモデルを開きます。

model = 'watertank';
open_system(model)

プラントを指定する線形化 I/O セットを定義し、推定のための定常状態の操作点を見つけます。

io(1)=linio('watertank/PID Controller',1,'input');
io(2)=linio('watertank/Water-Tank System',1,'openoutput');

watertank_spec = operspec(model);
opOpts = findopOptions('DisplayReport','off');
op = findop(model,watertank_spec,opOpts);

その後、推定のための入力信号を作成し、モデルの指定部分の周波数応答を推定します。simout 出力引数を使用して推定データを保存します。

input = frest.Sinestream('Frequency',logspace(-3,2,10));
[sysest,simout] = frestimate(model,op,io,input);

シミュレーション結果のビューアーを開きます。

frest.simView(simout,input,sysest)

ビューアーには、その [ボード線図] セクションで選択した範囲内にあるすべての周波数について、定常状態の時間応答とその応答の FFT が表示されます。これらのプロットは、応答がその想定された応答からいつ逸脱するかを特定するために役立ちます。シミュレーション結果のビューアーの使用の詳細については、推定された周波数応答の解析を参照してください。

推定対象としているシステムの線形モデルがある場合は、ビューアーでの比較に用いるベースライン応答としてそのモデルを使用できます。たとえば、正確な線形化によって取得したモデルを、推定された周波数応答と比較することができます。線形化 I/O セットと操作点を使用して、watertank プラントの正確な線形化を計算します。

syslin = linearize(model,io,op);

シミュレーション結果のビューアーを再び開き、今度は入力引数に syslin を指定します。

frest.simView(simout,input,sysest,syslin)

ビューアーの [ボード線図] セクションに、正確な応答 syslin を示す線が含まれています。このビューは、推定された応答が線形化から逸脱する特定の周波数を識別するために役立つことがあります。

バージョン履歴

R2009b で導入