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モデル アドバイザーのチェック項目違反の検出と修正

モデル アドバイザーはモデルやサブシステムをチェックして、不正確または非効率的なシミュレーションを引き起こすモデル化条件および構成設定、非効率な生成コード、セーフティ クリティカルなアプリケーションに適さないコードが含まれていないか調べます。モデル アドバイザーのチェックは、業界標準やガイドラインに準拠しているかどうかを検証するのに役立ちます。モデル アドバイザーを使用することで、プロジェクト間や開発チーム全体で一貫したモデリング ガイドラインを実装できます。

モデル アドバイザー チェックのサブセットは、編集時のチェックをサポートしています。編集時のチェックでは、モデルの開発中にモデル条件をチェックできます。モデル エディター ウィンドウで強調表示されているブロックは、モデル内に問題があることを警告しています。

本チュートリアルは、モデル例 sldemo_fuelsys を使用します。このモデルは、Simulink® と Stateflow® を使用して設計された空燃比制御システムです。

図示されているのは、sldemo_fuelsys モデルの一部です。最上位モデルは、プラント (Engine Gas Dynamics) とコントローラー (Fuel Rate Control サブシステム) で構成される閉ループ システムです。エンジニアは、プラントを使用することで、設計の初期段階にシミュレーションを行ってコントローラーを検証できます。制御ロジックは、さまざまな動作モードを指定する Stateflow チャートです。

Top-level of the sldemo_fuelsys model

The Fuel Rate Control subsystem in the sldemo_fuelsys model

Stateflow chart for the control logic

編集時のモデル アドバイザーのチェック項目違反の検出と修正

  1. 現在のフォルダーを書き込み可能なディレクトリに設定します。

  2. 以下のコマンドを入力してモデル sldemo_fuelsys を開きます。

    openExample('sldemo_fuelsys')
  3. 編集時のチェックを使用するには、[モデル化] タブで [モデル アドバイザー][編集時チェック] を選択します。[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスが開きます。[編集時チェック] のチェック ボックスをオンにします。

    強調表示されたブロックおよびサブシステムは、準拠問題を示します。

  4. 強調表示されたブロックの上にマウスをポイントし、警告アイコンをクリックします。ダイアログ ボックスに警告の詳細が表示されます。問題を検出したチェックに関する詳細なドキュメンテーションについては、疑問符をクリックします。これらのブロックには、無効なブロック名による編集時の警告が含まれます。

    Edit-time warning for the block name violation

    選択したチェックからブロックを除外するには、[非表示にする] をクリックします。

  5. Engine Gas Dynamics サブシステムをダブルクリックして開きます。air/fuel ratio 出力端子の上にマウスをポイントし、警告アイコンをクリックします。

    Engine Gas Dynamics subsystem with warnings on the input and output ports

    この出力端子は、名前がサポートされていないブロック名のチェックCheck port block namesの 2 つのチェックに違反するため、警告を返します。

  6. ブロック名に含まれる / 記号と空白をアンダースコアに置き換え、警告に対処します。ブロックの強調表示が解除されます。

  7. Engine Gas Dynamics サブシステム内のその他の強調表示されたブロックの警告に対処します。

モデル アドバイザーのチェック項目違反の対話的な検出と修正

  1. [モデル化] タブで、[モデル アドバイザー] を選択します。

  2. システム階層から最上位モデル sldemo_fuelsys を選択して [OK] をクリックします。

  3. 左側のペインの [製品別][Simulink Check][モデリング標準][DO-178C/DO-331] フォルダーで以下を選択します。

    • ソルバーに対する安全性関連の診断設定をチェック

    • サンプル時間に対する安全性関連の診断設定をチェック

    • 論理信号に対する安全性関連の最適化設定をチェック

  4. [DO-178C/DO-331 チェック] ノードを右クリックして、[選択したチェックを実行] を選択します。

    A warning in Model Advisor for the check for safety-related diagnostic settings for solvers. The model configuration parameters are not set to the recommended values.

  5. 推奨値に設定されていないコンフィギュレーション パラメーターを確認するには、[ソルバーに対する安全性関連の診断設定をチェック] をクリックします。

  6. パラメーターを推奨値に更新するには、ツールストリップで [修正] をクリックします。

    A warning in Model Advisor for the check for safety-related diagnostic settings for solvers. The model configuration parameters are not set to the recommended values.

    [アクション レポート] ウィンドウに、モデル アドバイザーで推奨値に更新されたパラメーターと結果の詳細が表示されます。

  7. チェック [サンプル時間に対する安全性関連の診断設定をチェック] について手順 6 を繰り返します。

  8. モデルがパスしたことを確認するために、チェックを再度実行します。

  9. Simulink Check™ のチェックの結果レポートを生成するには、[DO-178C/DO-331 チェック] ノードを選択して、ツールストリップの [レポート] をクリックします。

  10. モデル アドバイザーを閉じます。

次に、メトリクス ダッシュボードを使用してモデルのメトリクス データを収集し、その他の準拠問題を修正します。