カスタム マッピング モードの作成と使用
ルート Inport マッパー ツールで提供されるマップ モードを補完するために、カスタムのマップ モードを作成できます (Choose Map Modeを参照)。
ルート Inport マッパー ツールの使用に関連するその他のステップの概要については、インポートおよびマッピングのワークフローを参照してください。
カスタムのマッピング ファイル関数の作成
カスタム マッピングのワークフロー用のファイル
この例では、ルート Inport マッパー ツールのマッピング モードを使用しない場合にカスタムのマッピング ファイル関数を作成する方法を示します。たとえば、以下のような場合には、カスタムのマッピング ファイル関数を作成することを検討してください。
モデルに存在しない共通の接頭辞が信号データに含まれている。
明示的に信号をマッピングする。
ブロック名のいずれとも一致しない信号名がデータに含まれている場合、カスタム マッピング関数がブロック名のマッピングに役立ちます。
この例のファイルにアクセスするには、[開く] ボタンをクリックします。この例のフォルダーには、次のファイルが含まれます。
BlockNameIgnorePrefixMap.m
BlockNameIgnorePrefixData.mat
ex_block_name_ignore_prefix.slx
カスタムのマッピング ファイル関数の作成
カスタム マッピング ファイル関数を作成するには、次を行います。
次の入力パラメーターをもつ MATLAB® 関数を作成します。
モデル名
信号名。文字ベクトルの cell 配列として指定します。
信号データの cell 配列として指定する信号
この関数内で関数
を呼び出して、マッピング オブジェクトを格納する変数を作成します (例についてはgetRootInportMap
BlockNameIgnorePrefixMap.m
を参照)。MATLAB 関数ファイルを保存して閉じます。
MATLAB パスに新しい関数のパスを追加します。
カスタムのマッピング ファイル関数の使用
カスタム マッピング ファイル関数を使用するには、以下のようにします。
データのインポート先のモデルを開きます (たとえば、
ex_block_name_ignore_prefix
)。モデルの [コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスを開き、[データのインポート/エクスポート] ペインを選択します。
[ワークスペースから読み込み] セクションで、[入力の接続] をクリックします。
信号 (たとえば
BlockNameIgnorePrefixData.mat
) をインポートします。ツールストリップの [マッピング コンフィギュレーション] セクションの [カスタム] を選択します。
[カスタム マップ] テキスト ボックスでブラウザーを使用して MATLAB 関数ファイル (たとえば
BlockNameIgnorePrefixMap.m
) を選択します。既定では、このテキスト ボックスには
slexcustomMappingMyCustomMap
が含まれます。これは、カスタム入力マッピングによる入力データの外部入力への付加のカスタム関数です。ヒント
カスタム コードはルート Inport マッパー ツールで解析されます。解析によって出力がアルファベット順に並べ替えられて、データ型が一致していることが検証されます。
[オプション] をクリックし、[モデルの自動更新] チェック ボックスをオンにします。
[マップの準備状態のチェック] をクリックします。
モデルがコンパイルされ、ルート Inport マッパー ツールが更新されます。
マッピング結果を理解するには、マッピング結果の理解を参照してください。
モデルを保存して閉じます。
モデルのマッピング定義を保存したら、データの読み込みを自動化できます。次に同じ信号グループの入力データをワークスペースに読み込んだときに、モデルのシミュレーションで同じマッピング定義が使用されます。詳細については、マッピング データ読み込みの代替ワークフローを参照してください。
Simulink モードに類似したカスタム マッピング モード
使用するカスタム マッピング モードが Simulink® マッピング モードに似ている場合、カスタム マッピング ファイル関数内で関数 getSlRootInportMap
を使用してデータ マッピングを実行できます。
この関数を使用するカスタム マッピング ファイル関数の例については、カスタム マッピングされる外部入力をもつマッピング モードの使用を参照してください。
入力変数のコマンド ライン インターフェイス
関数
を使用して一連の入力変数を次に対して指定します。getInputString
コマンドsim
[コンフィギュレーション パラメーター] 、 [データのインポート/エクスポート] 、 [入力] パラメーターに貼り付けることができる入力変数のリスト
参考
クラス
Simulink.io.FileType
|Simulink.io.BaseWorkspace
|Simulink.io.MatFile
|Simulink.io.MDF
|Simulink.io.PluggableNamespace
|Simulink.io.SignalBuilderSpreadsheet
|Simulink.io.SLDVMatFile
|sltest.io.SimulinkTestSpreadsheet
(Simulink Test)
関数
exportImpl
|getFileTypeDescription
|Simulink.io.FileType.isFileSupported
|loadImpl
|loadAVariableImpl
|validateFileNameImpl
|whosImpl