ドキュメンテーション

目次

最新のリリースでは、このページがまだ翻訳されていません。 このページの最新版は英語でご覧になれます。

モデル アドバイザーの使用

モデル アドバイザーについて

モデル アドバイザーはモデルやサブシステムをチェックして、その条件やコンフィギュレーションが、モデルが表現しているシステムの不正確で効率の悪いシミュレーション結果に導く可能性がないかを調べます。Simulink® Coder™ または Simulink Verification and Validation™ のライセンスがある場合、モデル アドバイザーは効率の悪いコードの生成やセーフティ クリティカルなアプリケーションに適しないコードの生成につながる設定がないかを調べることもできます (コード生成が目的の場合のモデル アドバイザーの使用方法の詳細は、Simulink Coder ドキュメンテーションの「コード生成に向けてモデルを最適化するためのアドバイス」を参照してください)。

モデル アドバイザーは、問題のある条件や設定を検出してそのリストをレポートに出力します。必要に応じて改善のためのモデル コンフィギュレーション設定も示唆します。場合によっては、モデル アドバイザーは、警告やエラーになる条件を自動時に修正したり、一括して修正したりするメカニズムも提供できます。個々のチェックの詳細は、「Simulink のチェック」を参照してください。

ソフトウェアは、本来複雑なため、エラーが発生する可能性があります。モデル アドバイザーのチェックにもバグが発見される場合があります。MathWorks® では、バグ レポート システムの注意するべき既知のバグを http://www.mathworks.co.jp/support/bugreports/ で報告しています。バグ レポートは、各リリースのドキュメンテーションの一部です。リリースのすべてのバグ レポートを定期的に検証します。このレポートにより、使用しているリリースの実際の動作とこのドキュメンテーションで説明する動作が違う場合にそれを識別できます。

モデル アドバイザーのチェックをモデルに適用すると、一定のモデリング標準やガイドラインに違反しないモデルが作成される可能性が高くなりますが、そのことは開発中のシステムの安全性やエラーが存在しないことを保証するものではありません。複数の手法を導入して、開発中のシステムが意図したとおりに機能しており、想定外の動作をしていないことを検証するのは、最終的にはユーザーの責任です。

モデル アドバイザーの起動

モデルの構文を検証するチェックを実行するには、モデル アドバイザー ウィンドウとモデル アドバイザー ダッシュボードの2 種類のモデル アドバイザー GUI を使用できます。

実行する操作使用する GUI設定の指定...

モデルに同じ一連のチェックを実行する。

モデル アドバイザー ダッシュボード。これは、解析用のチェックを再読み込みしないので、解析時間を短縮できます。
  1. モデル エディターから [解析][モデル アドバイザー][設定] を選択します。

  2. [モデル アドバイザーの設定] ウィンドウで [既定のモード][モデル アドバイザー ダッシュボード] を選択します。

モデルに実行するチェックを選択します。モデル アドバイザー ウィンドウ。
  1. モデル エディターから [解析][モデル アドバイザー][設定] を選択します。

  2. [モデル アドバイザーの設定] ウィンドウで [既定のモード][モデル アドバイザー] を選択します。

モデル アドバイザーの起動前に、現在のフォルダーが書き込み可能かどうかを確認します。フォルダーが書き込み可能でない場合、モデル アドバイザーを起動するとエラー メッセージが表示されます。

モデル アドバイザーは、Simulink プロジェクト (slprj) フォルダーを使用して、レポートおよびその他の情報を保存します。このフォルダーが現在のフォルダーに存在しない場合、モデル アドバイザーによって作成されます。

モデル アドバイザーを起動するには、以下の方法のいずれか 1 つを使用します。

モデル アドバイザー ウィンドウまたはモデル アドバイザー ダッシュボードを開く方法適用対象実行手順
モデル エディターからモデルまたはサブシステム
  1. [解析][モデル アドバイザー][モデル アドバイザー] または [モデル アドバイザー ダッシュボード] を選択します。

    あるいは、[モデル エディター] ツール バーの [ ] ドロップダウン リストから、[モデル アドバイザー] または [モデル アドバイザー ダッシュボード] を選択します。

      メモ:    をクリックすると、[解析][モデル アドバイザー][設定] インターフェイスで設定されたモデル アドバイザー GUI が開きます。

  2. [システム セレクター] ウィンドウで、目的のモデルまたはサブシステムを選択します。

  3. [OK] をクリックします。

モデル エクスプローラーからモデル[コンテンツ] ペインで、[Advice for model] を選択します。model はチェックするモデルの名前です (詳細は、「モデル エクスプローラーの概要」を参照)。
コンテキスト メニューからサブシステムチェックするサブシステムを右クリックして、[モデル アドバイザー] を選択します。
コマンド ラインからモデルまたはサブシステムMATLAB® コマンド プロンプトで、「modeladvisor(model)」と入力します。model はチェックするハンドル、モデルまたはサブシステムの名前です (詳細は、modeladvisor 関数のリファレンス ページを参照してください)。

モデル アドバイザー ウィンドウの概要

モデル アドバイザーを起動すると、2 つのペインをもつウィンドウが開きます。左側のペインにはモデル アドバイザー内のフォルダーのリストが表示されます。フォルダーを開くと適用可能なチェックが表示されます。右側のペインにはチェックの表示、有効化および無効化の方法の説明があります。また、表示される記号を説明する凡例もあります。

以下の操作が実行できます。

  • [タスク別] を選択すると、現在の Simulink バージョンと互換性をもたせるためのモデルの更新など、関連するタスク別にチェックが表示されます。

  • チェック ボックスまたはチェックに関連付けられているコンテキスト メニューを使って、一部または全部のチェックを選択した後、選択された個々のチェックまたはすべてのチェックを実行します。

  • チェックのステータスが実行されないようにリセットするには、左側のペインで [モデル アドバイザー] を右クリックしてコンテキスト メニューから [リセット] を選択します。

  • いくつかのチェックを実行するため、入力パラメーターを指定します。

  • [コード生成アドバイザー] を選択すると、コード生成の目的に合わせてモデルを簡単に設定できます。「アプリケーションの目的」を参照してください。

  • [アップグレード アドバイザー] を選択すると、現在のリリースでモデルを簡単にアップグレードして改善できます。「アップグレード アドバイザーの使用」を参照してください。

  • [パフォーマンス アドバイザー] を選択すると、モデルのシミュレーションのパフォーマンスを簡単に改善できます。「パフォーマンス アドバイザーでシミュレーションのパフォーマンスを改善する仕組み」を参照してください。

チェックやフォルダーを検索するには、[検索:]フィールドにテキストを入力して [次を検索] ボタン ( ) をクリックします。モデル アドバイザーは検索テキストに基づいて、チェック名、フォルダー名、および分析の記述を検索します。

モデル アドバイザーをカスタマイズするには、ツール バーで、[設定][設定] を選択して、[モデル アドバイザーの設定] ダイアログ ボックスを開きます。

  • [製品別フォルダーを表示] は、各製品に対して使用可能なチェックを表示します。

  • [タスク別フォルダーを表示] は、特定のタスクに関連するチェックを表示します。

  • [[ソース] タブを表示] は、モデル アドバイザー ウィンドウの右側のペインに [ソース] タブを表示します。[ソース] タブをクリックすると、モデル アドバイザー ウィンドウに、チェックのタイトル、TitleId およびチェック対象の MATLAB ソース コードの場所が表示されます。

  • [[対象外指定] タブを表示] は、モデル アドバイザー ウィンドウの右側のペインに [対象外指定] タブを表示します。[対象外指定] タブをクリックすると、モデル アドバイザー ウィンドウに、モデルアドバイザー解析から除外されたチェックが表示されます。

選択したチェックを実行するには、モデル アドバイザー ウィンドウのツール バーで、[選択したチェックを実行] ( ) をクリックします。

チェックを実行した後、モデル アドバイザーはその結果を右側のペインに表示します。さらに、モデル アドバイザーは HTML 形式のチェック結果レポートも生成します。[レポートを開く] ( ) をクリックするか、フォルダー レベルで [レポート] リンクをクリックすると、このレポートを別のブラウザー ウィンドウに表示できます。

個別のチェックに対する解析結果を表示するには、モデル アドバイザーがモデル ダイアグラムに対して色の強調表示を使用するように指定できます。モデル アドバイザーの強調表示を有効にするには、モデル アドバイザー ウィンドウのツール バーで以下のいずれかを実行します。

  • [強調表示][強調表示の有効化] を選択します。

  • [強調表示の有効化] トグル ボタン ( ) をクリックします。

モデル ダイアグラムの強調表示を使用すると、個別のモデル アドバイザー チェックから除外されるモデル ブロックをモデル アドバイザーが強調表示するように指定できます。モデル アドバイザー ウィンドウのツール バーで、[強調表示][対象外指定の強調表示] を選択します。Simulink Verification and Validation ライセンスがある場合は、モデル アドバイザー チェックに対して対象外指定を作成または変更できます。

モデル アドバイザー ダッシュボードに切り替えるには、[モデル アドバイザー ダッシュボードに切り替え] トグル ボタン ( ) をクリックします。

    メモ:    以前にチェックしたことのあるモデルのモデル アドバイザーを開くと、最初は前回モデルをチェックした結果が表示されます。再度チェックすると、モデル アドバイザー ウィンドウの表示は、以前の結果から新しい結果に変わります。

モデル アドバイザー ダッシュボードの概要

モデル アドバイザー ダッシュボードを使用すると、ユーザーのモデルがモデル化のガイドラインに準拠するかどうかを効率的にチェックできます。モデル アドバイザー ダッシュボードを使用する際、モデル アドバイザーは解析用のチェックを再読み込みしないので、解析時間を短縮できます。

チェックを実行するには、モデル アドバイザー ダッシュボードのツール バーで、[チェックの実行] ( ) をクリックします。

チェックの実行後、モデル アドバイザーは HTML 形式のチェック結果レポートも生成します。[レポートを開く] ( ) をクリックすると、このレポートを別のブラウザー ウィンドウに表示できます。

強調表示された結果を表示するには、[強調表示の有効化] トグル ボタン ( ) をクリックします。

モデル アドバイザー ウィンドウに切り替えるには、[標準表示への切り替え] トグル ボタン ( ) をクリックします。

    ティップ   モデル アドバイザー ウィンドウを使用し、チェックを選択して表示します。モデル アドバイザー ウィンドウを開くには、[標準表示への切り替え] トグル ボタン ( ) をクリックします。

モデル アドバイザー チェックの実行

モデルのチェックを実行してその結果を表示するには、次の手順を実行します。

  1. モデルを開きます。たとえば、モデル アドバイザーの例のモデルを開く場合を想定します。 sldemo_mdladvsldemo_mdladv.

  2. モデル アドバイザーを起動します。

    1. Simulink エディターから、[解析][モデル アドバイザー][モデル アドバイザー] を選択します。

      あるいは、Simulink エディター ツール バーの [ ] ドロップダウン リストから、[モデル アドバイザー] を選択します。

    2. [システム セレクター] ウィンドウで、評価するモデルまたはシステムを選択します。たとえば、sldemo_mdladv を選択して [OK] をクリックします。

      モデル アドバイザー ウィンドウが開き、sldemo_mdladv モデルのチェックが表示されます。

  3. 左側のペインで、[製品別] または [タスク別] フォルダーを開き、そのサブフォルダーを表示します。次に、[Simulink] フォルダーを開き、そのサブフォルダーを表示します。[製品別] フォルダーがモデル アドバイザー ウィンドウに表示されない場合は、[設定][設定] を選択して、[モデル アドバイザーの設定] ダイアログ ボックスから [製品別フォルダーを表示] を選択します。

  4. 左側のペインで [製品別] フォルダーを選択します。右側のペインが [製品別] ビューに変わります。

  5. チェックの実行後、[実行後にレポートを表示] チェック ボックスをオンにすると、チェック結果の HTML レポートを確認できます。

      ティップ   警告やエラーを対話形式で修正するには、モデル アドバイザー ウィンドウを使用します。モデル アドバイザー レポートはチェックの概要を表示するのに最も適しています。

  6. [選択したチェックを実行] ボタンをクリックして、選択したチェックを実行します。あるいは、[選択したチェックを実行] ( ) を選択します。モデル アドバイザーがチェックを実行した後、HTML 形式のレポートがチェック結果をブラウザー ウィンドウに表示します。

  7. モデル アドバイザー ウィンドウに戻ります。チェック結果が表示されています。

  8. 個別にチェックを選択して、右側のペインにその結果の詳細ビューを表示します。たとえば、[接続されていないライン、入力端子、出力端子を特定] を選択すると、右側のペインが次の表示に変わります。この表示を使って個々のチェックを調べます。

  9. モデル アドバイザー ウィンドウで [強調表示の有効化] トグル ボタン ( ) をクリックします。強調表示された結果のあるチェックは アイコンをもちます。

    • モデル ウィンドウが開きます。[接続されていないライン、入力端子、出力端子を特定] のチェック警告を引き起こすブロックは黄色で強調表示されます。

    • モデル アドバイザー ウィンドウへのリンク付きで [モデル アドバイザーの強調表示] 情報ウィンドウが開きます。モデル アドバイザー ウィンドウには、チェック結果と警告の状態を修正する方法についての詳細が表示されています。

  10. モデル アドバイザー ウィンドウでチェック結果を確認したら、警告や失敗を修正できます。詳細は、「警告やエラーの修正」を参照してください。

モデル アドバイザー ダッシュボードによるチェックの実行

モデル アドバイザー ダッシュボードを使用してモデルのチェックを実行するには、以下の手順を実行します。

  1. モデルを開きます。たとえば、モデル アドバイザーのモデル sldemo_mdladv を開く場合を想定します。

  2. モデル アドバイザー ダッシュボードを起動します。

    1. Simulink エディターから、[解析][モデル アドバイザー][モデル アドバイザー ダッシュボード] を選択します。

      あるいは、Simulink エディター ツール バーの [ ] ドロップダウン リストから、[モデル アドバイザー ダッシュボード] を選択します。

    2. [システム セレクター] ウィンドウで、評価するモデルまたはシステムを選択します。たとえば、sldemo_mdladv を選択して [OK] をクリックします。

      モデル アドバイザー ダッシュボードが開きます。

  3. オプションとして、[標準表示への切り替え] トグル ボタン ( ) をクリックして、モデルに実行するチェックを選択または表示します。モデル アドバイザーのウィンドウが開きます。

    1. たとえば、モデル アドバイザー ウィンドウで [製品別] フォルダーを開き、次のチェックを選択します。

      接続されていないライン、入力端子、出力端子を特定
      ルート モデルの Inport ブロックの仕様をチェック

      [製品別] フォルダーがモデル アドバイザー ウィンドウに表示されない場合は、[プリファレンス設定] ダイアログ ボックスから [製品別フォルダーを表示] を選択します。

    2. モデル アドバイザー ダッシュボードに再び切り替えるには、[モデル アドバイザー ダッシュボードに切り替え] トグル ボタン ( ) をクリックします。

  4. モデル アドバイザー ダッシュボードで [チェックの実行] ( ) をクリックして、チェックを実行します。

  5. [強調表示の有効化] トグル ボタン ( ) をクリックして、強調表示された結果を表示します。

    • モデル ウィンドウが開きます。[接続されていないライン、入力端子、出力端子を特定] のチェック警告を引き起こすブロックは黄色で強調表示されます。

    • モデル アドバイザー ウィンドウへのリンク付きで [モデル アドバイザーの強調表示] 情報ウィンドウが開きます。モデル アドバイザー ウィンドウには、チェック結果と警告の状態を修正する方法についての詳細が表示されています。

  6. チェック結果を確認したら、警告や失敗を修正できます。詳細は、「警告やエラーの修正」を参照してください。たとえば、以下の [接続されていないライン、入力端子、出力端子を特定] チェック警告を修正します。

    1. Model ブロック Gain2Out4 を接続する。

    2. モデル アドバイザー ダッシュボードで [チェックの実行] ( ) をクリックして、チェックを再実行します。モデル アドバイザーは、一部の利用可能なチェックを再読み込みしないので、解析時間を短縮できます。

    [接続されていないライン、入力端子、出力端子を特定] チェックに合格します。

バックグラウンドでのチェックの実行

Parallel Computing Toolbox™ ライセンスがある場合、バックグラウンドでモデル アドバイザーを実行することにより、モデル アドバイザー解析の実行中にモデルで作業を続行できます。モデル アドバイザー解析をバックグラウンドで開始すると、モデル アドバイザーはモデルのスナップショットを取得します。モデル アドバイザー解析には、モデル アドバイザーがバックグラウンドで実行されている間のモデルへの変更は反映されません。バックグラウンドでモデル アドバイザー解析を実行するには、次の手順に従います。

  1. モデルを開きます。

  2. モデル アドバイザーを起動します。

    1. Simulink エディターから、[解析][モデル アドバイザー][モデル アドバイザー] を選択します。

    2. [システム セレクター] ウィンドウで、評価するモデルまたはシステムを選択します。

  3. モデル アドバイザー ウィンドウで [バックグラウンドでチェックを実行します] トグル ボタン ( ) をクリックします。

  4. モデル アドバイザー ウィンドウの左側のペインで、実行するチェックを選択します。

  5. 選択したチェックをバックグラウンドで実行します。モデル アドバイザー ウィンドウで、[選択したチェックを実行] ( ) を選択します。

    または、モデル アドバイザー ダッシュボードを使用してチェックを実行することもできます。モデル アドバイザー ウィンドウで、[モデル アドバイザー ダッシュボードに切り替え] トグル ボタン ( ) をクリックしてモデル アドバイザー ダッシュボードに切り替えます。モデル アドバイザー ダッシュボードで、[チェックの実行] ( ) をクリックします。

    モデル アドバイザーが並列プロセッサの解析を起動します。

  6. バックグラウンドで実行中のチェックを停止するには、モデル アドバイザー ウィンドウで [バックグラウンドでの実行を停止します] ( ) をクリックします。モデル アドバイザー ウィンドウの左下のペインに、解析のステータスが表示されます。

  7. モデル アドバイザーの解析が完了すると、チェック結果に対処できます。「モデル アドバイザー解析結果の強調表示」「警告やエラーの修正」および「モデル アドバイザー レポートの表示と保存」を参照してください。

    [結果の探索] オプションはバックグラウンドで実行されるチェックには利用できません。

モデル アドバイザー解析結果の強調表示

個別のモデル アドバイザー チェックの解析結果を示すために、モデル ダイアグラムに色の強調表示を使用できます。チェックをパスしたブロック、失敗したブロックまたは警告のブロックは、モデル ウィンドウに色で強調表示されます。モデル アドバイザーの強調表示は、以下のものに利用できます。

  • Simulink ブロック

  • Stateflow® チャート

モデル アドバイザー解析を実行した後で、強調表示された結果を含むチェックはモデル アドバイザー ウィンドウで アイコン付きで示されます。

モデル アドバイザーの強調表示を使用するには、以下の手順を実行します。

  1. モデルに対してモデル アドバイザー チェックを実行します。

  2. 以下のいずれかを行って、モデル アドバイザーの強調表示を有効にします。

    • モデル アドバイザー ウィンドウのツール バーで [強調表示][強調表示の有効化] を選択します。

    • モデル アドバイザー ウィンドウのツール バーで [モデル アドバイザーの強調表示を有効にする] ボタン ( ) をクリックします。

    • モデル アドバイザー ダッシュボードのツール バーで [強調表示の有効化] ボタン ( ) をクリックします。

  3. オプションで、モデル アドバイザー チェックから除外されるモデル ブロックを表示するには、モデル アドバイザー ウィンドウのツール バーで [強調表示][対象外指定の強調表示] を選択します。Simulink Verification and Validation ライセンスがある場合は、モデル アドバイザー チェックに対して対象外指定を作成または変更できます。

  4. モデル アドバイザー ウィンドウの左側のペインで強調表示された結果のあるチェックを選択します。強調表示された結果が アイコンで示されていることを確認します。強調表示は一部のチェックには利用できません。

    モデル ウィンドウと [モデル アドバイザーの強調表示] 情報ウィンドウの両方が開きます。[モデル アドバイザーの強調表示] 情報ウィンドウにはモデル アドバイザー ウィンドウへのリンクがあり、そこでチェック結果を確認できます。

    モデル ウィンドウ内の強調表示色

    オレンジの境界線付きの黄色

    チェックの失敗または警告の原因になったブロック。

    オレンジの境界線付きの白

    チェックの警告または失敗の原因になったブロックのあるサブシステム。

    グレーの境界線付きの白

    強調表示のないブロックまたはサブシステム。

    黒の境界線付きのグレー

    チェックから除外されたブロック。

    黒の境界線付きの白

    チェックから除外されたサブシステム。

  5. モデル ウィンドウとモデル アドバイザー ウィンドウの両方でチェック結果を確認したら、警告や失敗を修正できます。詳細は、「警告やエラーの修正」を参照してください。

  6. 別のチェックに対する強調表示された結果を表示するには、モデル アドバイザー ウィンドウの左側のペインで アイコン付きのチェックを選択します。

    ティップ   チェックに警告や失敗があり、モデル ウィンドウがブロックをグレーで強調表示する場合、モデル アドバイザー ウィンドウで結果を詳しく調べてください。モデル アドバイザーのチェックが、パラメーターや診断の設定のせいで失敗や警告になっている可能性があります。

警告やエラーの修正

モデルや参照モデルが最適化されていない場合、チェックが不合格になります。警告は参考情報です。レポートされた問題を修正できますが、修正せずに次のタスクに進むこともできます。個々のチェックが不合格になる理由の詳細は、チェックに関するドキュメンテーションを参照してください。チェックの警告や失敗を引き起こしているモデル オブジェクトを特定するために、モデル アドバイザーの強調表示を使用できます。

    注意   警告やエラーを修正するときは、すべてのチェックを再度実行してその結果を更新してください。すべてのチェックを再実行しないと、モデル アドバイザーのレポートに表示されるチェック結果が有効ではない可能性があります。

警告やエラーを修正するには、以下の指示に従います。

  • [解析] の [結果] ボックスに表示される指示に従って、警告やエラーを手作業で修正する。詳細は、「手作業による警告やエラーの修正」を参照してください。

  • [アクション] ボックスが使用可能な場合、そこから自動的にエラーを修正する。詳細は、「警告やエラーの自動修正」を参照してください。

  • モデル アドバイザーの結果エクスプローラーが使用可能な場合、そこからエラーを一括修正する。詳細は、「警告やエラーの一括修正」を参照してください。

手作業による警告やエラーの修正

チェックには解析結果のボックスがあり、そこに警告やエラーを手作業で修正する場合の推奨アクションの説明が表示されます。

タスク内で警告やエラーを手作業で修正するには

  1. モデルとデータの復元ポイントを保存して、変更を取り消すことができるようにします (省略可能)。詳細は、「変更を元に戻す」を参照してください。

  2. [解析] の [結果] ボックスで、推奨アクションを調べ、その情報に基づいてモデルを修正します。

  3. チェックを再実行して合格することを確認します。

      注意   警告やエラーを修正するときは、すべてのチェックを再度実行してその結果を更新してください。すべてのチェックを再実行しないと、モデル アドバイザーのレポートに表示されるチェック結果が有効ではない可能性があります。

警告やエラーの自動修正

チェックによっては [アクション] ボックスが表示され、そこからエラーを自動修正できます。アクション ボックスでは、[解析] の [結果] ボックスに一覧表示された推奨アクションがすべて適用されます。

    注意   不具合を自動修正する前に、[解析] の [結果] ボックスの情報を調べて、推奨アクションをすべて適用するのが望ましいかどうかを確認します。すべての推奨アクションを適用しない場合は、この方法で警告やエラーを修正ないでください。

チェックごとのすべての警告とエラーを自動修正するには、次の手順を使用します。

  1. モデルとデータの復元ポイントを保存して、[すべて修正] ボタンをクリックして行った変更を取り消すことができるようにします (省略可能)。詳細は、「変更を元に戻す」を参照してください。

  2. [アクション] ボックスで、[すべて修正] をクリックします。

    [アクション] の [結果] ボックスに変更事項の表が表示されます。

  3. チェックを再実行して合格することを確認します。

      注意   警告やエラーを修正するときは、すべてのチェックを再度実行してその結果を更新してください。すべてのチェックを再実行しないと、モデル アドバイザーのレポートに表示されるチェック結果が有効ではない可能性があります。

警告やエラーの一括修正

モデル アドバイザーのチェックの中には、[結果の探索] ボタンからモデル アドバイザー結果エクスプローラーを起動できるようになっているものがあります。モデル アドバイザー結果エクスプローラーでは、モデルの要素の検索、表示、変更を効率よく行うことができます。

モデル アドバイザー結果エクスプローラーは、モデル アドバイザーがチェック中の項目のみを変更するのに役立ちます。

チェックが不合格で、結果を検索して一括変更を行うことにした場合

  1. モデルとデータの復元ポイントを保存して、変更を取り消すことができるようにします (省略可能)。詳細は、「変更を元に戻す」を参照してください。

  2. [解析] ボックスで、[結果の探索] をクリックします。

    モデル アドバイザー結果エクスプローラーのウィンドウが開きます。

  3. モデル アドバイザー結果エクスプローラーを使ってブロック パラメーターを変更します。

  4. モデル アドバイザー ウィンドウでチェックを再度実行して合格することを確認します。

      注意   警告やエラーを修正するときは、すべてのチェックを再度実行してその結果を更新してください。すべてのチェックを再実行しないと、モデル アドバイザーのレポートに表示されるチェック結果が有効ではない可能性があります。

下の例では、[ルートモデルの Inport ブロックの仕様をチェック]sldemo_mdladv モデルに対して実行します。その結果、警告が出ます。[結果の探索] ボタンをクリックすると、モデル アドバイザー結果エクスプローラー ウィンドウが開きます。

変更を元に戻す

モデル アドバイザーにはモデルとデータの復元ポイントを設定する機能があり、モデル アドバイザーのアドバイスに基づいて行った変更を取り消して元に戻すときに利用できます。モデル アドバイザーの既定の構成を復元することもできます。復元ポイントはモデル、ベース ワークスペース、およびモデル アドバイザーのその時点でのスナップショットです。モデル アドバイザーはモデルやサブシステムの復元ポイントを複数の MATLAB セッションにわたって維持します。

    注意   復元ポイントに保存される項目は、現在作業中のモデル、ベース ワークスペース変数、およびモデル アドバイザー ツリーのみです。その他の項目 (ライブラリや参照されているモデルなど) は保存されません。

既定の設定を元に戻す

既定の構成を復元するには、モデル アドバイザー ウィンドウで [設定][既定の設定を元に戻す] を選択します。

復元ポイントの保存

復元ポイントは、名前と説明を付けて保存できます。モデル アドバイザーが自動的に付ける名前を使用することもできます。

復元ポイントを保存するには、以下の手順を実行します。

  1. [ファイル][別名で復元ポイントを保存] に進みます。

    [モデルとデータの復元ポイントの保存] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [名前] フィールドで、その復元ポイントの名前を入力します。

  3. [説明] フィールドで、その復元ポイントの識別に役立つ情報を追加できます。

  4. [保存] をクリックします。

    モデル アドバイザーは現在のモデル、ベース ワークスペース、およびモデル アドバイザーのステータスを復元ポイントとして保存します。

復元ポイントを手早く保存するには、[ファイル][復元ポイントの保存] を選択します。モデル アドバイザーでは、復元ポイントに autosaven という名前を付けて保存します。n は復元ポイントの連続番号です。この方法を使用する場合、名前の変更や説明の追加はできません。

復元ポイントの読み込み

復元ポイントを読み込むには

  1. モデルとデータの復元ポイントを保存して、変更を取り消すことができるようにします (省略可能)。

  2. [ファイル][復元ポイントの読み込み] を選択します。

  3. [モデルとデータの復元ポイントの読み込み] ダイアログ ボックスで、望ましい復元ポイントを選択します。

  4. [読み込み] をクリックします。

    モデル アドバイザーは、復元により、その復元ポイントを保存した後に行った変更が取り消されることを警告します。

  5. [読み込み] をクリックして選択した復元ポイントを読み込みます。

    モデル、ベース ワークスペース、およびモデル アドバイザーのステータスが以前の状態に戻ります。

モデル アドバイザー レポートの表示と保存

モデル アドバイザーはチェックを実行すると、チェック結果のレポートを HTML 形式で生成します。モデル アドバイザーの各フォルダーには、そのフォルダーとサブフォルダー内にあるチェックのレポートが入っています。

モデル アドバイザー レポートの表示

レポートはフォルダーを選択して [レポート] ボックス内のリンクをクリックすると表示されます。または、モデル アドバイザー解析の実行前に、モデル アドバイザー ウィンドウの右側のペインで [実行後にレポートを表示] を選択します。

    ティップ   モデル アドバイザー レポートから警告やエラーを修正することもできますが、警告やエラーを対話形式で修正するにはモデル アドバイザー ウィンドウを使用します。モデル アドバイザー レポートはチェックの概要を表示するのに最も適しています。

チェックを実行すると、モデル アドバイザーはフォルダー内の各チェックのレポートを最新の情報で更新します。異なる時刻にチェックを別々に実行すると、レポートの中に情報メッセージが表示されます。タイム スタンプがチェックがいつ実行されたかを示します。現在の実行日時はレポートの右上に表示されます。以前に実行されたチェックのタイム スタンプはチェック名に続いて表示されます。

関心のあるものだけを表示するには、レポートの左側のペインを使用します。

  • パス、警告または失敗のチェック結果を表示するには、[チェックのフィルター] チェック ボックスを使用します。たとえば、警告のチェック結果のみを表示するには、レポートの左側のペインで [警告] の横にあるチェック ボックスをオンにします。[パス][失敗] および [実行なし] の横にあるチェック ボックスをオフにします。

  • チェックのタイトルにキーワードまたはフレーズを含むチェック結果を表示するには、[キーワード] フィールドを使用します。チェックのタイトルにキーワードが含まれないチェック結果は、レポートに表示されません。たとえば、チェックのタイトルに "setting" が含まれるチェック結果のみを表示するには、[キーワード] フィールドに "setting" と入力します。

  • レポートのセクションにすばやく移動するには、目次のナビゲーション ペインに表示されるリンクを選択します。

  • チェック結果の内容を展開したり折りたたむには、[チェック詳細を表示/非表示] をクリックします。

  • レポートの一番上にスクロールするには、[一番上にスクロール] をクリックします。

  • レポート内の結果フォルダーを最小化するには、フォルダー名の横に表示されるマイナス記号をクリックします。

印刷されたレポートには、次の内容は含まれません。

  • チェックのフィルター、ナビゲーション ペインや表示ペイン。

  • フィルターまたはキーワード検索のため非表示のコンテンツ

チェックによっては、モデル アドバイザーの右ペインで指定された入力パラメーターがあります。たとえば、[Merge ブロックの使用方法をチェックします] には [最大解析時間 (秒)] の入力パラメーターがあります。入力パラメーターを使用してチェックを実行すると、モデル アドバイザーは以下の HTML レポートに入力パラメーター値を表示します。

詳細は、Simulink.ModelAdvisor クラスの EmitInputParametersToReport プロパティを参照してください。

モデル アドバイザー レポートの保存

モデル アドバイザー レポートを新しい場所に保存することによってアーカイブできます。

  1. モデル アドバイザー ウィンドウで、保存するレポートが入ったフォルダーに移動します。

  2. フォルダーを選択します。モデル アドバイザー ウィンドウの右側のペインに、フォルダーに関する情報が表示されます。このペインには [レポート] ボックスが含まれます。

  3. [レポート] ボックスの中で、[名前を付けて保存] をクリックします。

  4. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスの中で、レポートの保管場所へ移動します。[保存] をクリックします。モデル アドバイザーがレポートを新しい場所に保存します。

    メモ:    モデル アドバイザーを再実行した場合、レポートは作業フォルダーで更新されますが、保存した場所では更新されません。

レポートの絶対パスは、レポート ウィンドウのタイトル バーに表示されます。通常、レポートは作業フォルダーにあるので、そのパスは次のようになります。 slprj/modeladvisor/model_name.

モデル アドバイザーのプログラムの中での実行

Simulink Verification and Validation ライセンスがあれば、モデル アドバイザーをプログラム内で実行する MATLAB スクリプトや関数を作成できます。たとえば、モデルを開いてシミュレーションを開始するときに毎回、指定した一連のモデル アドバイザーのチェックにモデルが合格するかどうかを調べる関数を作成できます。Simulink Coder がある場合、この関数を使用してモデルからコードを生成できます。詳細は、Simulink Verification and Validation ドキュメンテーションの「ModelAdvisor.run」を参照してください。

ライブラリのサポートのチェック

ライブラリ モデルの構文を検証するモデル アドバイザー チェックを利用できます。モデル アドバイザーを使用してライブラリ モデルをチェックすると、モデル アドバイザー ウィンドウのライブラリをチェックしないチェックに (~) が表示されます。ライブラリ モデルにチェックを実行できるかどうかを判断するには、チェックのドキュメンテーションの「機能および制限事項」も参照してください。モデルのコンパイルを必要とするチェックは使用できません。Simulink Verification and Validation ライセンスがある場合は、API を使用してライブラリ モデルをサポートするカスタム チェックを作成することができます。

ブロック線図の更新をトリガーするチェック

ブロック線図の更新をトリガーするモデル アドバイザー チェックは ^ でマークされます。ブロック線図の更新はモデルのコンパイルをトリガーします。個々のチェックは、シミュレーションまたはコード生成のためにモデルのコンパイルを必要とする場合があります。

モデル アドバイザーの制限

モデル アドバイザーを使ってシステムをチェックするとき、次の制限が適用されます。

  • システムの名前を変更すると、そのシステムをチェックするには、モデル アドバイザーを再起動しなければなりません。

  • Variant Subsystem を含むシステムでは、モデル アドバイザーはアクティブ サブシステムしかチェックしません。

  • チェックでは、ブロック パラメーター Read/WriteNoReadorWrite に設定されている Model ブロックまたは Subsystem ブロックは検索されません。ただし、手作業でのチェックでは、モデル アドバイザーはライブラリ ブロックやマスク サブシステムも検索します。

個々のチェックに適用される制限は、各チェックのドキュメンテーション内の「制限」の節を参照してください。

アップグレード アドバイザーの使用

アップグレード アドバイザーの使用すると、現在のリリースを用いてモデルをアップグレードし、改善する際に役立ちます。アップグレード アドバイザーは、Simulink の新しい機能や設定を使用するようモデルを変更することで有益となるケースを特定することができます。アドバイザーは、新しいテクノロジーへの移行や、モデルの階層構造のアップグレードに関するアドバイスを提供します。

アップグレード アドバイザーは、Simulink の変更と改善がモデルの変更を必要とするために、モデルが機能しなくなるケースも特定することができます。

アップグレード アドバイザーは、推奨されるアクションを自動的に実行するオプションか、あるいは手動で修正する指示を提供します。

アップグレード アドバイザーは、以下の方法で開くことができます。

  • モデル エディターから [解析][モデル アドバイザー][アップグレード アドバイザー] を選択します。

  • MATLAB コマンド ラインで、関数 upgradeadvisor を使用します。

    upgradeadvisor modelname
  • または、モデル アドバイザーで、[アップグレード アドバイザー] をクリックします。この動作により、モデル アドバイザーが閉じ、アップグレード アドバイザーが開きます。

アップグレード アドバイザーでは、モデル アドバイザーを使用する場合と同じ方法でレポートの作成やチェックを実行します。

  • 選択したすべてのチェックを実行してレポートを作成するには、左側のペインにあるアップグレード アドバイザーの最上位ノードを選択します。

  • 個別にチェックを選択して、右側のペインにその結果の詳細ビューを表示します。推奨アクションの解析結果を確認して、警告やエラーを手作業で修正します。場合によっては、アップグレード アドバイザーが警告やエラーを自動的に修正するためのメカニズムを提供します。

    注意   警告やエラーを修正するときは、すべてのチェックを再度実行してその結果を更新してください。すべてのチェックを再実行しないと、アップグレード アドバイザーのレポートに表示されるチェック結果が有効ではない可能性があります。

アップグレード チェックは次の順序で実行しなければなりません。コンパイル時の情報が不要でブロック線図の更新を伴わない項目から先にチェックし、その後にコンパイル チェックを実行します。コンパイルなしのチェックとコンパイル チェックの両方を実行するアップグレード チェックの手順を表示するには、[モデル階層を解析してアップグレード シーケンスを続行] チェックを実行します。「モデルの階層構造を解析してアップグレード シーケンスを続行」を参照してください。

個々のチェックの詳細は、以下を参照してください。

.

この情報は役に立ちましたか?