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getAsDatastore

参照された Dataset オブジェクトから要素の matlab.io.datastore.SimulationDatastore 表現を取得

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構文

element = getAsDatastore(dsr,idx)
element = getAsDatastore(dsr,elName)
element = getAsDatastore(dsr,bp)

説明

例

element = getAsDatastore(dsr,idx) は、インデックス idx に基づいて、Simulink.SimulationData.DatasetRef オブジェクト dsr から要素の matlab.io.datastore.SimulationDatastore 表現を返します。

Dataset の要素の SimulationDatastore 表現は、要素が次の方法で MAT ファイルに配置されている場合に取得できます。

  • Dataset 形式のデータを永続ストレージに記録する

  • 要素を Simulink.SimulationData.Dataset オブジェクトに配置し、Dataset オブジェクトを Version 7.3 の MAT ファイルに保存する

メモ

配列データを格納する Dataset の要素については、SimulationDatastore 表現は作成できません。

SimulationDatastore オブジェクトを使用して、次のことを実行できます。

  • ディスク上の MAT ファイルに保存されている、ログ記録されたシミュレーション データを参照する。

  • ディスクからシミュレーションにインクリメント形式でストリーミングする信号を指定する。

  • MATLAB® 関数を使用したビッグ データ解析の基礎を提供する。

element = getAsDatastore(dsr,elName) は、要素名 elName に基づいて、参照された Dataset オブジェクトから要素または要素の集合の SimulationDatastore 表現を返します。

element = getAsDatastore(dsr,bp) は、ブロック パス bp に基づいて、参照された Dataset オブジェクトから要素または要素の集合の SimulationDatastore 表現を返します。

例

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ライブ スクリプトを開く

Outport ブロックに接続された Sine Wave ブロックを含む SineWave モデルを開きます。

mdl = "SineWave";
open_system(mdl)

出力データを永続ストレージに記録するようにモデルを構成し、モデルをシミュレートします。

  1. [コンフィギュレーション パラメーター]、[データのインポート/エクスポート] ペインで、[データセットのデータをファイルにログ] パラメーターを選択します。次に、[OK] をクリックします。

  2. [実行] をクリックしてモデルのシミュレーションを実行します。

あるいは、プログラムを使用して、Dataset データをファイルに記録するようにモデルを構成し、モデルをシミュレートすることもできます。既定では、データは out.mat という名前の MAT ファイルに保存されます。

sim(mdl,"LoggingToFile","on");

ログに記録された SineWave モデルからの出力データの DatasetRef オブジェクトを作成します。 

sigLogRef = Simulink.SimulationData.DatasetRef("out.mat","yout")
sigLogRef = 
  Simulink.SimulationData.DatasetRef
  Characteristics:
          Location: out.mat (/tmp/Bdoc23b_2340827_2286588/tpe2feb488/simulink-ex98930208/out.mat)
        Identifier: yout

  Resolved Dataset: 'yout' with 1 element

       Name     BlockPath     
       _______  _____________ 
    1  sineSig  SineWave/Out1

関数 getAsDatastore を使用して、sineSig 信号の SimulationDatastore オブジェクトを作成します。SimulationDatastore オブジェクトは、返される Simulink.SimulationData.Signal オブジェクトの Values プロパティにあります。

sineSig_dst = getAsDatastore(sigLogRef,"sineSig")
sineSig_dst = 
  Simulink.SimulationData.Signal
  Package: Simulink.SimulationData

  Properties:
              Name: 'sineSig'
    PropagatedName: ''
         BlockPath: [1x1 Simulink.SimulationData.BlockPath]
          PortType: 'inport'
         PortIndex: 1
            Values: [1x1 matlab.io.datastore.SimulationDatastore]


sineSig_dst.Values
ans = 
  SimulationDatastore with properties:

      ReadSize: 100
    NumSamples: 51
      FileName: '/tmp/Bdoc23b_2340827_2286588/tpe2feb488/simulink-ex98930208/out.mat'

    Data Preview:

    Time     Data  
    _____________________    _______

    0 sec                          0
    0.2 sec                  0.19867
    0.4 sec                  0.38942
    0.6 sec                  0.56464
    0.8 sec                  0.71736
    :                        :

モデル MultByTwo には、入力データを 2 倍にし、そのデータを Outport ブロックを使用してログに記録する Gain ブロックが含まれています。

SineWave モデルから参照されたデータを MultByTwo モデルに読み込みます。Signal オブジェクト sineSig_dst の Values プロパティが SimulationDatastore オブジェクトであるため、信号データがモデルにストリーミングされます。 

mdl2 = "MultByTwo";
open_system(mdl2)
multByTwoOut = sim(mdl2,"LoadExternalInput","on","ExternalInput","sineSig_dst");

MultByTwo モデルの Dashboard Scope ブロックで、SineWave モデルからストリーミングされた入力は振幅 1 の正弦波であり、出力は振幅 2 の正弦波であることがわかります。

入力引数

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MAT ファイルに格納された Dataset オブジェクトへの参照。Simulink.SimulationData.DatasetRef オブジェクトとして指定します。

SimulationDatastore 表現として取得する DatasetRef オブジェクトの要素のインデックス。正の整数として指定します。

SimulationDatastore 表現として取得する DatasetRef オブジェクトの要素の名前。string または文字ベクトルとして指定します。

SimulationDatastore 表現として取得する DatasetRef オブジェクトの要素のブロック パス。Simulink.BlockPath オブジェクトまたは Simulink.SimulationData.BlockPath オブジェクトとして指定します。

出力引数

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参照された Dataset オブジェクトでの要素の SimulationDatastore 表現。matlab.io.datastore.SimulationDatastore オブジェクトとして指定するか、Values パラメーターに matlab.io.datastore.SimulationDatastore オブジェクトが格納された Simulink.SimulationData.Signal、Simulink.SimulationData.State、または類似のオブジェクトとして指定します。

代替方法

関数 getAsDatastore を使用する代わりに、中かっこを使用してインデックス構文を効率化し、DatasetRef オブジェクトの信号値の SimulationDatastore オブジェクトを取得できます。中かっこを使用する場合の要件と結果は、関数 getAsDatastore を使用する場合と同じです。たとえば、[データセットのデータをファイルにログ] コンフィギュレーション パラメーターを選択して信号データを永続ストレージに記録するようにモデルを構成し、そのモデルをシミュレートするとします。中かっこを使用して、参照された Dataset オブジェクトの最初の要素の SimulationDatastore オブジェクトを取得できます。SimulationDatastore オブジェクトは、返される Simulink.SimulationData.Signal オブジェクトの Values プロパティにあります。

sigLogRef = Simulink.SimulationData.DatasetRef('out.mat','logsout');
firstSig = sigLogRef{1}
ans = 

  Simulink.SimulationData.Signal
  Package: Simulink.SimulationData

  Properties:
              Name: 'x1'
    PropagatedName: ''
         BlockPath: [1x1 Simulink.SimulationData.BlockPath]
          PortType: 'outport'
         PortIndex: 1
            Values: [1×1 matlab.io.datastore.SimulationDatastore]

バージョン履歴

R2017a で導入

参考

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