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Simulink.sdi.createRunOrAddToStreamedRun

すべてのシミュレーション出力に対する単一の信号の作成

説明

シミュレーション データ インスペクター リポジトリにモデル mdl に対する実行が存在しない場合、runID = Simulink.sdi.createRunOrAddToStreamedRun(mdl,runName,varSources,varValues) はデータ varValues で実行を作成します。シミュレーション データ インスペクター リポジトリにモデル mdl の実行が 1 つ以上ある場合、この関数は mdl に関連付けられた最新の実行に varValues を追加します。実行は runName に従って名前が付けられ、varValues 内のデータのソースは varSources に従って名前が付けられます。

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この例では、Simulink.sdi.createRunOrAddToStreamedRun を使用してモデルの既存の実行にデータを追加する方法について説明します。この例では、Structure with Time 形式を使用してログ記録されたデータを、ログ記録された信号データを含む実行に追加します。

モデルのシミュレーション

slexAircraftExample モデルを開き、Pilot ブロックの出力をログ記録用にマークします。ログ記録された信号データは Dataset 形式を使用し、シミュレーション中にシミュレーション データ インスペクターにストリーミングします。モデルは出力、状態、および時間と信号をログに記録するように設定されています。モデルのシミュレーションを実行し、ログ記録されたすべてのデータと共に信号出力をワークスペースに返します。ログ記録された状態と出力に対して Structure with Time 形式を使用します。

load_system('slexAircraftExample')

Simulink.sdi.markSignalForStreaming('slexAircraftExample/Pilot',1,1)

out = sim('slexAircraftExample','ReturnWorkspaceOutputs','on',...
            'SaveFormat','StructureWithTime');

ログ記録された状態データを実行に追加

シミュレーション データ インスペクターによって、ログ記録された信号データの実行が自動的に作成されました。ログ記録された状態データと出力データを Simulink.sdi.createRunOrAddToStreamedRun を使用して既存の実行に追加します。

Simulink.sdi.createRunOrAddToStreamedRun('slexAircraftExample','Run 1',...
              {'out'},{out});

シミュレーション データ インスペクターを開いて結果を表示

関数 Simulink.sdi.view を使用してシミュレーション データ インスペクターを開き、結果を表示します。

Simulink.sdi.createRunOrAddToStreamedRun を使用するとシミュレーション データ インスペクターに表示されるデータの冗長性が回避されます。関数 Simulink.sdi.createRun を使用して出力データと状態データをインポートすると、シミュレーション データ インスペクターは 2 番目の実行を作成します。関数 Simulink.sdi.addToRun を使用してログ記録された状態データと出力データを実行に追加すると、シミュレーション データ インスペクターは Pilot ブロックの出力信号の複製をインポートします。Simulink.sdi.createRunOrAddToStreamedRun を使用すると、どの信号も重複させずにすべてのシミュレーション データを単一の実行に含めることができます。

入力引数

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シミュレーション データの取得元であるモデルの名前。文字ベクトルとして指定します。

例: 'my_model'

新しい実行または拡張された実行の名前。Simulink.sdi.createRunOrAddToStreamedRun が既存の実行にデータを追加した場合、その実行は runName に従って名前が変更されます。

例: 'Run 1'

varValues 内のデータのソースで使用する名前。

例: {'sig1','sig2'}

実行に組み込むデータの cell 配列。Simulink.sdi.createRunOrAddToStreamedRun では timeseriesSimulink.SimulationData.Dataset を含めたすべてのログ データ形式と読み込みデータ形式がサポートされます。

例: {sig1,sig2}

出力引数

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新しい実行または拡張された実行の実行識別子。

バージョン履歴

R2017a で導入