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Goto Tag Visibility

Goto ブロックタグの範囲を定義

  • Goto Tag Visibility block

ライブラリ:
Simulink / Signal Routing

説明

Goto Tag Visibility ブロックは、scoped の可視性をもつ Goto ブロック タグのアクセス可能性を定義します。[Goto タグ] ブロック パラメーターに指定する値は、Goto Tag Visibility ブロックを含む同じサブシステム内と、モデルの階層構造においてそれより下のサブシステム内の From ブロックからアクセスできます。

Goto Tag Visibility ブロックは、[タグの可視性] パラメーターの値が scoped である Goto ブロックに必要です。タグの可視性が [local] または [global] の場合、Goto Tag Visibility ブロックは不要です。ブロックは、タグ名を中かっこ ({}) で囲んで示します。

メモ

マスク設定されたシステム内の [スコープ内]Goto ブロックは、そのサブシステムとそれに含まれている非バーチャル サブシステムでのみ可視です。マスク サブシステム内で対応する [スコープ内]Goto ブロックより下のレベルに Goto Tag Visibility ブロックがあり、そのブロック線図を実行または更新した場合、Simulink® はエラーを生成します。

Simulink エディターで Goto Tag Visibility ブロックを選択して、対応する Goto ブロックと From ブロックを強調表示します。対応する From ブロックまたは Goto ブロックが現在のブロック線図内にない場合、そのブロックを含む Subsystem ブロックが強調表示されます。

開いているブロック線図または新しいタブに対応するブロックを表示するには、Goto Tag Visibility ブロックを選択し、省略記号で一時停止します。その後、操作バーから [関連するブロック] Related Blocks button を選択します。選択したブロックに複数のブロックが対応している場合は、関連するブロックのリストが開きます。関連するブロックのリストはテキスト ボックスに検索語を入力してフィルター処理できます。関連するブロックをリストから選択すると、関連するブロックが表示された開いているブロック線図または新しいタブにウィンドウのフォーカスが移ります。

すべて展開する

この例では、From ブロック、Goto ブロック、および Goto Tag Visibility ブロックを使用してモデルで信号を経路指定する方法を示します。モデルの最上位にある GotoGlobal ブロックでは、[Goto タグ] パラメーターが G に設定され、[タグの可視性] が [global] に設定されています。したがって、G タグは、非バーチャル サブシステムの境界 (このモデルの Atomic Subsystem のように) をまたがる位置を除き、モデルの階層構造の任意のレベルにある From ブロックと Goto ブロックで認識できます。モデルの最上位にある From ブロックは、グローバルな G タグを認識して接続できますが、モデルの階層構造のさらに下位にある Goto ブロックで指定されている、スコープ内の S タグや L ローカル タグを認識して接続したりすることはできません。

メイン サブシステム内では、[Goto タグ]S に設定された Goto ブロックは [タグの可視性] が [scoped] になっています。Goto ブロックと同じレベルにある Goto Tag Visibility ブロックは、非バーチャル サブシステム境界 (Atomic Subsystem を含む境界) にまたがる位置を除き、そのレベル以下にあるすべての From ブロックと Goto ブロックで S タグが認識されることを示します。Subsystem1 と Subsystem2 内で、From ブロックはグローバル Goto タグ G、およびスコープ内の Goto タグ S を認識して接続できます。

パラメーター

すべて展開する

このブロックの位置によって可視性が定義される Goto ブロック タグ。指定されたタグを使用する From ブロックと Goto ブロックは、同じサブシステムか、モデル階層において Goto Tag Visibility ブロックより下のレベルになければなりません。この Goto Tag Visibility ブロックは、非バーチャル サブシステム境界、つまり、atomic、条件付き実行、または Function-Call Subsystem あるいはモデル参照の境界をまたがることはありません。スコープ内のタグ名は、中かっこ ({}) で囲まれます。

ヒント

複数の From ブロックおよび Goto Tag Visibility ブロックを使用して同じ Goto タグを参照している場合は、すべてのブロックでタグ名を同時に変更できます。Goto ブロックのダイアログ ボックスで [すべての名前の変更] ボタンを使用します。あるいは、Goto ブロック アイコンでタグを変更するときに、Shift + Enter キーを押して、新しい名前を対応するすべての From ブロックと Goto Tag Visibility ブロックに伝播します。

ブロックの特性

データ型

Boolean | bus | double | enumerated | fixed point | integer | single

直達

いいえ

多次元信号

いいえ

可変サイズの信号

いいえ

ゼロクロッシング検出

いいえ

拡張機能

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

PLC コード生成
Simulink® PLC Coder™ を使用して構造化テキスト コードを生成します。

固定小数点の変換
Fixed-Point Designer™ を使用して固定小数点システムの設計とシミュレーションを行います。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

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