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データ ディクショナリを使用した燃料制御システムのデータの管理

この例では、Simulink® と Stateflow® を使用して設計された燃料比制御システムのデータをデータ ディクショナリで管理する方法を説明します。

モデルの理解

sldemo_fuelsys_dd モデルは、"プラント" と "コントローラー" を含む閉ループ システムです。プラントは、コントローラーの設計を検証するために使用します。この例では、プラントとコントローラーは、テスト ハーネス モデルから参照される別々のモデルで表されます。それでは、これらのモデルを見てみましょう。

テスト ハーネス モデルを開いてコンパイル

Engine Gas Dynamics システム (プラント) の表示

Engine Gas Dynamics ブロックをダブルクリックしてプラント モデルを開きます。

燃料比制御システム (コントローラー) の表示

Fuel Rate Controller ブロックをダブルクリックしてコントローラー モデルを開きます。

コントローラーで使用されるデータの調査

コントローラー モデルのグローバル設計データはデータ ディクショナリで定義します。データ ディクショナリを使用する方が、ベース ワークスペースでデータを定義するよりも多くの利点があります。

コントローラー モデルは、データ ディクショナリに明示的にリンクします。このリンクは [モデル プロパティ] ダイアログ ボックスの [外部データ] タブで設定します。このダイアログ ボックスを開くには、モデル ウィンドウの左下隅にあるアイコンをクリックし、右側のギア アイコンを選択します。

モデル エクスプローラーのデータ ディクショナリを開くには、モデル ウィンドウで、同じアイコンをクリックして [外部データ] を選択します。モデル エクスプローラーで、[外部データ] ノードの下にある sldemo_fuelsys_dd_controller を選択します。

[コンテンツ] ペインで、シミュレーションおよびコード生成のためのコントローラー アルゴリズムの設定に使用されるパラメーター オブジェクトと信号オブジェクトを確認できます。右側の [ダイアログ] ペインでは、ディクショナリにこのモデルで使用されるデータ型オブジェクトを定義する別のデータ ディクショナリ sldemo_fuelsys_dd_types.sldd への参照も含まれていることを確認できます。

このデータ ディクショナリは浮動小数点コントローラー向けに設定されています。このことは、コントローラー モデルの信号線上のデータ型表示からわかります。データ型ディクショナリ sldemo_fuelsys_dd_types.sldd は参照ディクショナリ sldemo_fuelsys_dd_types_float.sldd からデータ型オブジェクトを取得します。固定小数点コントローラー用に設定するために、固定小数点データ型オブジェクトを含む新しいディクショナリを作成して、代わりにそのディクショナリを参照するように型ディクショナリ (sldemo_fuelsys_dd_types.sldd) を変更できます。

コンポーネントによって使用される単位の調査

モデルおよびサブシステム アイコンと信号線上に単位が表示されることがわかります。単位は端子およびデータ ディクショナリのバス、信号、パラメーター オブジェクトで指定されます。

テスト ハーネス モデルのシミュレーション

テスト ハーネス モデルもデータ ディクショナリ (sldemo_fuelsys_dd.sldd) にリンクします。このデータ ディクショナリには、プラント モデルとコントローラー モデルのデータ ディクショナリへの参照が含まれていますが、追加のデータは含まれません。

テスト ハーネス モデルのシミュレーションを実行して、浮動小数点構成でのコントローラーの動作を検証します。

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この例のモデルとデータ ディクショナリを閉じます。

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