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2 つの単純信号の整列
この例では、相互相関を使用して信号を整列させる方法を説明します。最も一般的なケースでは信号は異なる長さをもっており、適切に同期させるには、長さと xcorr
への引数を入力する順序を考慮しなければなりません。
前後のゼロの数と、一方が他方より遅れていることを除いて同一の 2 つの信号について考えます。
sz = 30;
sg = randn(1,randi(8)+3);
s1 = [zeros(1,randi(sz)-1) sg zeros(1,randi(sz)-1)];
s2 = [zeros(1,randi(sz)-1) sg zeros(1,randi(sz)-1)];
mx = max(numel(s1),numel(s2));
subplot(2,1,1)
stem(s1)
xlim([0 mx+1])
subplot(2,1,2)
stem(s2,'*')
xlim([0 mx+1])
要素がゼロであるかどうかに関係なく、要素の数の多さによって、2 つの信号のうちどちらが他方より長いかを決定します。
if numel(s1) > numel(s2) slong = s1; sshort = s2; else slong = s2; sshort = s1; end
2 つの信号の相互相関を計算します。長い方の信号を 1 番目の引数、短い方の信号を 2 番目の引数として使用して xcorr
を実行します。結果をプロットします。
[acor,lag] = xcorr(slong,sshort); [acormax,I] = max(abs(acor)); lagDiff = lag(I)
lagDiff = 15
figure stem(lag,acor) hold on plot(lagDiff,acormax,'*') hold off
信号を揃えます。検出するまで "より長く待つ" 必要があると言う意味で、遅れている信号をもう一方に比べて "より長い" と考えます。
lagDiff
が正の場合は、lagDiff
+1 から最後までの信号の要素を考慮して長い信号を "短く" します。lagDiff
が負の場合は、-lagDiff
+1 から最後までの信号の要素を考慮して短い信号を "長く" します。
MATLAB® は 1 ベースのインデックスを使用するため、ラグ差には 1 を追加しなければなりません。
if lagDiff > 0 sorig = sshort; salign = slong(lagDiff+1:end); else sorig = slong; salign = sshort(-lagDiff+1:end); end
整列した信号をプロットします。
subplot(2,1,1)
stem(sorig)
xlim([0 mx+1])
subplot(2,1,2)
stem(salign,'*')
xlim([0 mx+1])
相互相関演算は反対称であり、xcorr
は短い信号の "最後" にゼロを追加することによって異なる長さの信号を処理するため、この方法が機能します。この解釈により、手作業で信号をパディングしなくても、MATLAB® の end
演算子を使用して簡単に信号を整列できるようになります。
関数 alignsignals
を呼び出して、信号を一度に整列させることもできます。
[x1,x2] = alignsignals(s1,s2);
subplot(2,1,1)
stem(x1)
xlim([0 mx+1])
subplot(2,1,2)
stem(x2,'*')
xlim([0 mx+1])