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spectrum.music

多重信号分類スペクトル

構文

Hs = spectrum.music
Hs = spectrum.music(NSinusoids)
Hs = spectrum.music(NSinusoids,SegmentLength)
Hs = spectrum.music(NSinusoids,SegmentLength,... OverlapPercent)
Hs = spectrum.music(NSinusoids,SegmentLength,... OverlapPercent,WindowName)
Hs = spectrum.music(NSinusoids,SegmentLength,... OverlapPercent,WindowName,SubspaceThreshold)
Hs = spectrum.music(NSinusoids,SegmentLength,... OverlapPercent,WindowName,SubspaceThreshold,InputType)


説明

メモ

spectrum.music の使用は推奨されていません。代わりに pmusic を使用してください。

Hs = spectrum.music では、シュミットの固有空間法解析アルゴリズムを使用した MUSIC スペクトル推定アルゴリズムのパラメーターを定義する、既定の MUSIC スペクトル オブジェクト Hs が返されます。このオブジェクトでは、以下の既定値が使用されます。

既定値

プロパティ名	既定値	説明
NSinusoids	2	複素正弦波の数
SegmentLength	4	入力信号が分割される各時間ベース セグメントの長さ。
OverlapPercent	50	セグメント間のオーバーラップ率
WindowName	'Rectangular'	ウィンドウ名または 'User Defined' (有効なウィンドウ名は window を参照)。各ウィンドウの詳細については、各リファレンス ページを参照してください。 この引数は、ウィンドウ名または 'User Defined' を含む cell 配列で、特定のウィンドウに使用する場合はオプションのパラメーター値です。構文は {wname,wparam} です。 set を使用して、追加のパラメーターの値を変更したり、ユーザー定義のウィンドウ用に MATLAB® コマンドやパラメーターを定義できます (set の使用に関する詳細については、spectrum を参照してください)。
SubspaceThreshold	0	しきい値 (threshold) は信号ノイズ分離のカットオフです。しきい値は、信号の相関行列の最小推定固有値 λmin で乗算されます。しきい値 (λmin*threshold) より小さい固有値は、ノイズ部分空間に代入されます。
InputType	'Vector'	このスペクトル オブジェクトで使用される入力タイプ。有効な値は 'Vector'、'DataMatrix' および 'CorrelationMatrix' です。

Hs = spectrum.music(NSinusoids) では、指定した数の正弦波とその他のプロパティの既定値に従い、スペクトル オブジェクト Hs が返されます。既定値は上の表を参照してください。

Hs = spectrum.music(NSinusoids,SegmentLength) では、指定のセグメント長に従い、スペクトル オブジェクト Hs が返されます。

Hs = spectrum.music(NSinusoids,SegmentLength,... OverlapPercent) では、セグメント間の指定のオーバーラップに従い、スペクトル オブジェクト Hs が返されます。

Hs = spectrum.music(NSinusoids,SegmentLength,... OverlapPercent,WindowName) では、指定のウィンドウに従い、スペクトル オブジェクト Hs が返されます。

メモ

ウィンドウ名は、spectrum.music(3,32,50,'chebyshev') または spectrum.music(3,32,50,{'chebyshev',60}) のように一重引用符で囲まなければなりません。

Hs = spectrum.music(NSinusoids,SegmentLength,... OverlapPercent,WindowName,SubspaceThreshold) では、指定の部分空間しきい値に従い、スペクトル オブジェクト Hs が返されます。

Hs = spectrum.music(NSinusoids,SegmentLength,... OverlapPercent,WindowName,SubspaceThreshold,InputType) では、指定の入力型に従い、スペクトル オブジェクト Hs が返されます。

メモ

MUSIC アルゴリズムの詳細については、pmusic を参照してください。

例

正弦波信号の MUSIC 疑似スペクトル

3 つの正弦波による複素信号を定義し、ノイズを付加し、MUSIC アルゴリズムを使用して、疑似スペクトルを推定します。

n = 0:99;
s = exp(1i*pi/2*n) + 2*exp(1i*pi/4*n) + exp(1i*pi/3*n) + randn(1,100);

Hs = spectrum.music(3,20);

pseudospectrum(Hs,s)

参考文献

[1] Harris, Fredric. J. “On the Use of Windows for Harmonic Analysis with the Discrete Fourier Transform.” Proceedings of the IEEE^®. Vol. 66, January 1978, pp. 51–83.

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

peig | pmusic