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spectrum
スペクトル推定
構文
Hs = spectrum.
estmethod
(input1,...)
説明
メモ
spectrum.
の使用は推奨されていません。代わりに、これに相当する関数を使用します。関数形式については、スペクトル推定法を参照してください。estmethod
Hs = spectrum.
は、タイプ estmethod
(input1,...)estmethod
のスペクトル推定オブジェクト Hs
を返します。このオブジェクトは指定された推定法に必要なすべてのパラメーター情報を含みます。各推定法は、いくつかの入力をとります。これらの入力は、それぞれのリファレンス ページで説明されています。
推定法
spectrum
の推定法により、使用するスペクトル推定法が指定されます。使用可能な spectrum
の推定法を以下にリストします。
メモ
スペクトル estmethod
では spectrum
を使用しなければなりません。
スペクトル推定法
spectrum.estmethod | 説明 | 対応する関数 |
---|---|---|
バーグ | ||
共分散 | ||
固有ベクトル | ||
修正共分散 | ||
トムソン マルチテーパー | ||
多重信号分類 | ||
ピリオドグラム | ||
ウェルチ | ||
ユール・ウォーカー |
各推定法の詳細については、MATLAB® プロンプトで構文 help spectrum.
estmethod
を使用するか、各推定法のリファレンス ページを参照してください。
メモ
オーバーラップおよびウィンドウ長の入力を使用する推定法では、オーバーラップするサンプル数をオーバーラップ率として指定し、ウィンドウ長の代わりにセグメント長を指定します。
ウィンドウを使用する推定法で、ウィンドウによって追加パラメーターが使用される場合は、プロパティが動的にパラメーターのスペクトル オブジェクトに追加されます。set
(オブジェクト プロパティの変更を参照) を使用して、プロパティを変更できます。
メソッド
メソッドを使用すると、スペクトル推定パラメーターを再設定せずに、spectrum
オブジェクトに関数を直接実行できます。これらのメソッドは、spectrum
オブジェクトに割り当てた変数に直接適用できます。これらのメソッドの詳細については、MATLAB プロンプトで構文 help spectrum/
method
を使用するか、以下の表を参照してください。
スペクトル メソッド
メソッド | 説明 |
---|---|
|
平均二乗スペクトルは、周期性をもつ離散時間信号からの離散スペクトルを対象とするものです。平均二乗値の周波数分布が msspectrum です。パワー スペクトル密度 (
たとえば、 出力引数を設定せずに |
|
以下のプロパティは、
指定周波数のベクトルのスペクトルを推定するには、まず周波数点の数を 次に、使用する周波数ベクトル
|
|
パワー スペクトル密度 (PSD) は連続スペクトルを対象とするものです。与えられた周波数帯での PSD の積分では、その周波数帯に対する信号の平均パワーが計算されます。
たとえば、 出力引数を設定せずに |
|
以下のプロパティは、
指定周波数のベクトルのスペクトルを推定するには、まず周波数点の数を
|
| このメソッドは、
たとえば、 出力引数のない |
|
指定周波数のベクトルのスペクトルを推定するには、まず周波数点の数を |
|
|
オブジェクト プロパティの表示
他のオブジェクトの場合と同様、get
を使用して、spectrum
オブジェクトのプロパティを表示できます。特定のプロパティを表示するには、以下を使用します。
get(Hs,'property')
ここで 'property'
は特定のプロパティ名です。
オブジェクトのすべてのプロパティを表示するには、以下を使用します。
get(Hs)
オブジェクト プロパティの変更
特定のプロパティを設定するには、以下を使用します。
set(Hs,'property1',value, 'property2',value,...)
ここで 'property1'
、'property2'
などは特定のプロパティ名です。
プロパティのオプションを表示するには、値を指定せずに set
を使用します。
set(Hs,'property')
プロパティ名は必ず一重引用符で囲んでください。たとえば、バーグspectrum
オブジェクト Hs
の次数を 6 に変更するには、以下を使用します。
set(Hs,'order',6)
オブジェクトのプロパティの変更に set
を使用するもう 1 つの例として、ピリオドグラム spectrum
オブジェクトの動的に作成されたウィンドウ プロパティを変更してみましょう。
Hs=spectrum.periodogram % Create periodogram object Hs = EstimationMethod: 'Periodogram' WindowName: 'Rectangular' set(Hs,'WindowName','Chebyshev') % Change window type Hs % View changed object Hs = EstimationMethod: 'Periodogram' WindowName: 'Chebyshev' % Note changed property SidelobeAtten: 100 set(Hs,'SidelobeAtten',150) % Change dynamic property Hs % View changed object Hs = EstimationMethod: 'Periodogram' WindowName: 'Chebyshev' SidelobeAtten: 150
EstimationMethod
プロパティ以外のすべての spectrum
オブジェクト プロパティは、set
コマンドを使用して変更できます。
オブジェクト プロパティは、inspect
コマンドを使用しても変更できます。これにより [プロパティ インスペクター] ウィンドウが開き、dynamic プロパティ以外の、ウィンドウと共に使用されている任意のプロパティを編集できます。
inspect(Hs)
オブジェクトのコピー
オブジェクトのコピーを作成するには、copy
メソッドを使用します。
H2 = copy(Hs)
メモ
構文 H2 = Hs
を使用すると、オブジェクト ハンドルのみがコピーされ、新規オブジェクトは作成されません。
例
バージョン履歴
R2006a より前に導入