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sigwin.blackman クラス

名前空間: sigwin

ブラックマン ウィンドウ オブジェクトの構築

説明

メモ

sigwin.blackman の使用は推奨されていません。代わりに blackman を使用してください。

sigwin.blackman では、ウィンドウ法でのスペクトル解析や FIR フィルター処理に使用する、ブラックマン ウィンドウ オブジェクトのハンドルが作成されます。オブジェクト メソッドにより、ウィンドウの値をワークスペースにインポートし、ASCII ファイルにエクスポートできます。

次の方程式は、長さ N のブラックマン ウィンドウを定義するものです。

w(n)=0.420.5cos(2πnL1)+0.08cos(4πnL1),0nM1

ここで、MN が偶数の場合は N/2 で、N が奇数の場合は (N+1)/2 です。

対称である場合、ブラックマン ウィンドウの後半 MnN1 は、前半を中間点で反転させることで取得されます。FIR フィルター設計でブラックマン ウィンドウを使用する場合は、対称オプションの使用をお勧めします。

周期性をもつブラックマン ウィンドウを作成するには、希望するウィンドウの長さを 1 サンプル分延長して N+1 にし、対称ウィンドウを構築して、最後のサンプルを削除します。離散フーリエ変換では入力ベクトルの周期的拡張が前提となるため、ブラックマン ウィンドウをスペクトル解析に使用する際は周期性をもたせることをお勧めします。

構築

H = sigwin.blackman では、対称的なサンプリングをもつ長さ 64 のブラックマン ウィンドウ オブジェクト H が返されます。

H = sigwin.blackman(Length) は、対称型サンプリングをもつ長さ Length のブラックマン ウィンドウ オブジェクト H を返します。Length は正の整数でなければなりません。Length に整数以外の正の値を入力すると、長さは最も近い整数に丸められます。Length に 1 を入力すると、1 という単一の値をもつウィンドウとなります。

H = sigwin.blackman(Length,SamplingFlag) では、サンプリング Sampling_Flagをもつブラックマン ウィンドウ オブジェクト H が返されます。Sampling_Flag は、'symmetric' または 'periodic' のいずれかの値をとります。

プロパティ

Length

ブラックマン ウィンドウの長さ。この値は正の整数でなければなりません。Length に整数以外の正の値を入力すると、長さは最も近い整数に丸められます。Length に 1 を入力すると、1 という単一の値をもつウィンドウとなります。

SamplingFlag

既定値は 'symmetric' で、ブラックマン ウィンドウの前半と後半が正確な対称をなすように強制されます。FIR フィルター設計のウィンドウ法では、対称ウィンドウが推奨されます。

'periodic' では、長さが Length+1 の対称ブラックマン ウィンドウが設計され、ウィンドウの長さが Length に切り取られます。この設計は、ウィンドウが Length 個の点からなる周期的シーケンスの 1 つの周期として扱われるスペクトル解析で推奨されます。

メソッド

generateブラックマン ウィンドウの生成
infoブラックマン ウィンドウ オブジェクトについての情報の表示
winwriteブラックマン ウィンドウの ASCII ファイルへの保存

セマンティクスのコピー

ハンドル。これがクラスの使用に及ぼす影響は、MATLAB® の『プログラミングの基礎』にあるオブジェクトのコピーを参照してください。

すべて折りたたむ

長さ N = 16 のブラックマン ウィンドウを生成します。その値を列ベクトルとして返します。ウィンドウ オブジェクトに関する情報が表示されます。ウィンドウを表示します。

H = sigwin.blackman(16);

win = generate(H)
win = 16×1

         0
    0.0168
    0.0771
    0.2008
    0.3940
    0.6300
    0.8492
    0.9822
    0.9822
    0.8492
      ⋮

wininfo = info(H)
wininfo = 4x26 char array
    'Blackman Window           '
    '---------------           '
    'Length         : 16       '
    'Sampling Flag  : symmetric'

wvtool(H)

Figure Window Visualization Tool contains 2 axes objects and other objects of type uimenu, uitoolbar, uipanel. Axes object 1 with title Time domain, xlabel Samples, ylabel Amplitude contains an object of type line. Axes object 2 with title Frequency domain, xlabel Normalized Frequency (\times\pi rad/sample), ylabel Magnitude (dB) contains an object of type line.

参考文献

Oppenheim, Alan V., and Ronald W. Schafer. Discrete-Time Signal Processing. Upper Saddle River, NJ: Prentice Hall, 1989.