dfilt.statespace
離散時間状態空間フィルター
構文
Hd = dfilt.statespace(A,B,C,D)
Hd = dfilt.statespace
説明
Hd = dfilt.statespace(A,B,C,D)
では方形配列 A
、B
、C
、および D
をもつ離散時間状態空間フィルター Hd
が返されます。
A
、B
、C
、および D
は、行列形式または状態空間形式のフィルターの差分方程式から得られたものです。
ここで、x(n) は時間 n におけるベクトルの状態、u(n) は時間 n における入力、y
は時間n における出力、A
は状態遷移行列、B
は入力から状態への伝送行列、C
は状態から出力への伝送行列、D
は入力から出力への伝送行列です。単一チャネル システムの場合、A
は m
行 m
列の行列 (m
はフィルターの次数)、B
は列ベクトル、C
は行ベクトル、D
はスカラーです。
Hd = dfilt.statespace
では、A
=[ ]、B
=[ ]、C
=[ ]、および D
=1 の既定の離散時間状態空間フィルター Hd
が返されます。このフィルターでは、入力が変化せずそのまま出力されます。
結果として得られるフィルター状態の列ベクトルは、A
または B
と同じ行数をもちます。
例
2 次ローパス バタワース設計から、2 次の状態空間フィルター構造を作成します。
[A,B,C,D] = butter(2,0.5); Hd = dfilt.statespace(A,B,C,D)
バージョン履歴
R2006a より前に導入