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組み込み Web ビュー レポート

組み込み Web ビューとは

組み込み Web ビューは、Web ビューを含む HTML レポートを作成することができる MATLAB® アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) です。組み込み Web ビューを使用して、コンパクトでナビゲート可能なレポートを Simulink® モデルから生成することができます。たとえば、以下の図は、組み込み Web ビューに基づき MATLAB プログラムによって生成された、制御システムのキャリブレーション ガイドを示します。

このキャリブレーション ガイドは、ハイパーリンク付きの 3 つのペインで構成されます。

  • 左側のペイン — キャリブレーション ガイドの目次

  • 中央のペイン — キャリブレーション ガイドのコンテンツ

  • 右側のペイン — 制御システムの作成に使用された Simulink モデルの Web ビュー

キャリブレーション ガイドのコンテンツを生成するには、MATLAB Report Generator™ DOM とレポート API、および Simulink Report Generator レポート API を使用します。レポートを作成するには、組み込み Web ビュー API を使用します。レポートは、ガイド コンテンツ、組み込み Web ビュー、および Web ビューとガイド レポート テキストとの間のハイパーリンクを含むユーザー インターフェイスです。結果として得られるガイドは、MATLAB または Simulink のいずれも必要とせず、任意の標準ブラウザーで実行できます。

組み込み Web ビュー レポートのナビゲート

組み込み Web ビュー API を使用すると、レポート コンテンツと組み込み Web ビューとの間に双方向ハイパーリンクを作成することができ、レポートを容易にナビゲートできるようになります。ハイパーリンクは、以下のキャリブレーション ガイドの例に示されています。

目次からのナビゲート

組み込み Web ビュー API は、レポート セクションの見出しに基づいて目次 (TOC) を作成します。TOC の見出しのエントリをクリックすると、対応するレポート セクションがコンテンツ ペインに表示されます。また、対応するモデル要素が表示されて点滅します。このキャリブレーション ガイドの例では、リンクされたモデル ブロックは Web ビュー ペインに黄色で強調表示されています。

コンテンツからのナビゲート

このキャリブレーション ガイドには、コンテンツの任意のテキスト要素から Web ビュー ペインの任意のモデル要素へのハイパーリンクが含まれています。コンテンツのテキスト要素をクリックすると、対応するモデル要素が表示されて点滅します。このキャリブレーション レポートの例では、リンクされたモデル ブロックは Web ビュー ペインに黄色で強調表示されています。

Web ビューからのナビゲート

このキャリブレーション ガイドには、Web ビュー ペインの任意の要素からレポート コンテンツ ペインの任意の場所へのハイパーリンクが含まれています。モデル要素をクリックすると、このキャリブレーション ガイドの例で強調表示されているように、コンテンツ ペインの対応する場所が表示されます。

組み込み Web ビューのパッケージ化

組み込み Web ビュー API は、HTML、イメージ、スタイル シート、JavaScript®、および JavaScript Object Notation (JSON) の各ファイルがフォルダーに整理されたパッケージとしてレポートを生成します。既定では、API は圧縮と解凍の両方のバージョンのレポート パッケージを現在の MATLAB フォルダーに作成します。

組み込み Web ビュー レポートの表示

MATLAB Report Generator がシステムにインストールされている場合、Report Generator の関数 rptview を使用して圧縮または解凍された組み込み Web ビューを表示できます。

MATLAB がインストールされていないシステムで組み込み Web ビューのレポートを表示するには、次を行います。

  1. システム上の空で書き込み可能なフォルダーにレポートを解凍します。この手順により、フォルダー内に webview.html という名前のファイルと、サポート ファイルを含むサブフォルダーが作成されます。

  2. webview.html をブラウザーで開き、レポートを表示します。

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