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Powergui の Load Flow ツールによる 29 の母線と 7 つの電力プラントからなるネットワークの初期化

この例では、Powergui の Load Flow ツールを使用して、水力タービン、速度制御、励磁システム、電力系統安定化装置を使用する電力プラントの詳細なモデル化により、29 母線 735 kV のネットワークを初期化する方法を示します。

G. Sybille (Hydro-Quebec)

説明

モデルでは、水力タービン、速度制御、励磁システム、電力系統安定化装置を含む 7 つの 13.8 kV 電力プラント (可能発電量合計 = 26200 MVA) の詳細なモデル化により、735 kV の送電網を示しています。735 kV の送電網では、固定コンデンサとインダクターを使用した直列および分路補償がなされています。負荷は 2 つの母線 (MTL7 および QUE7) に集中しています。

MTL7 母線に接続された MTL Load サブシステムは、735 kV /230 kV および 230 kV/ 25 kV の変圧器を通して 25 kV の配電システムに接続された 4 種類の負荷ブロックから構成されています。

QUE Load and Wind Generation サブシステムでは、120 kV の母線に接続された 6000 MW の負荷 (定数値 Z および定数値 PQ) が使用されます。非同期発電機を使用する 9 MW の風力発電プラントは、25 kV の給電線と 25 kV/120 KV の変圧器を通して 120 kV の母線に接続されています。

このモデルは、50 usec のサンプル時間で離散化されています。6 サイクル 3 相の故障が MTL7 母線でプログラムされています。スコープの波形 (緑色の Display Waveforms サブシステム内) を見て、シミュレーションが定常状態から開始されることに注意してください。

シミュレーション

Powergui のメニューで [Load Flow] を選択します。新しいウィンドウが表示されます。電力潮流設定の概要がテーブルに表示されます。電力潮流を行うには、[計算] ボタンをクリックします。テーブルに、モデルの電力潮流ブロックの実際の有効電力と無効電力が表示されます。

[適用] ボタンを押して、定常状態でシミュレーションを開始するために電力潮流の解をモデルに適用します。Load Flow Bus ブロックには母線電圧の大きさと位相角がブロックの注釈として表示されます。

[レポート] ボタンを押して、各母線の電力潮流の概要および詳細な電力潮流結果を示すレポートを取得します。

最後に、シミュレーションを開始して、シミュレーションが定常状態で開始することを確認します。