Main Content

このページの内容は最新ではありません。最新版の英語を参照するには、ここをクリックします。

AC4 - DTC 誘導 200 HP モーター ドライブ

この例では、速度制御時の AC4 DTC 誘導モーター ドライブを示します。

H.Blanchette, L.-A. Dessaint (Ecole de technologie superieure, Montreal)

説明

この回路では Specialized Power Systems ライブラリの AC4 ブロックを使用します。これは、200 HP AC モーター用のブレーキ チョッパーを伴う直接トルク制御 (DTC) 誘導モーター ドライブをモデル化したものです。

誘導モーターには、Universal Bridge ブロックを使用して作成された PWM 電圧源インバーターから電力が供給されます。速度制御ループでは比例積分コントローラーを使用して、DTC ブロックの磁束とトルクの基準を生成します。DTC ブロックはモーターのトルクと磁束の推定値を計算し、それぞれの基準値と比較します。コンパレーターの出力は、インバーターのスイッチンング パルスを生成する最適スイッチング テーブルで使用されます。

モーターの電流、速度、トルクの信号は、ブロックの出力で得られます。

シミュレーション

シミュレーションを開始します。モーターの固定子電流、回転子角速度、電磁トルクおよび DC 母線電圧を Scope で観察できます。速度指令値およびトルク指令値も表示されます。

t = 0 秒の時点で、速度指令値は 500 rpm です。速度が加速ランプに正確に追従していることを観察します。

t = 0.5 秒では、モーター回転数が最終値に近づき、全負荷トルクはモーター シャフトに適用されます。これによって電磁トルクはユーザー定義の最大値 (1200 N.m) まで増加し、速度の上昇が完了してモーターが 500 rpm に達すると、820 N.m で安定します。

t = 1 秒では、速度指令値は 0 rpm に変化します。速度は減速ランプに正確に追従して 0 rpm に減じますが、機械的負荷は t = 1.5 秒において 792 N.m から -792 N.m へと急激に反転します。すぐ後に、モーター回転数は 0 rpm で安定します。

最後に、シミュレーションを通して DC 母線電圧が効果的に制御される様子に注目してください。

メモ:

電力システムは 2 us のタイム ステップで離散化されています。速度コントローラーは 140 us のサンプル時間を、DTC コントローラーは 20 us のサンプル時間を使用して、マイクロコントローラー制御デバイスのシミュレーションを実行しています。