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AC1 - 6 ステップ VSI 誘導 3HP モーター ドライブ

この例では、速度制御時の AC1 6 ステップ VSI 誘導モーター ドライブを示します。

H.Blanchette, L.-A. Dessaint (Ecole de technologie superieure, Montreal)

説明

誘導モーターには、Universal Bridge ブロックを使用して作成された電圧源インバーターから電力が供給されます。DC 母線電圧はサイリスタ整流器によって生成され、一定の V/Hz 比を維持するために PI コントローラーを使用して制御されています。モーターの減速の際や、負荷トルクによりモーターが加速に転ずる場合は、ブレーキ チョッパーが DC 母線電圧の増加を制限します。モーターは、慣性モーメント J、摩擦係数 B および負荷トルク TL の特性をもつ機械的負荷を駆動します。

モーターの電流、速度、トルクの信号は、ブロックの出力で得られます。

シミュレーション

t = 0 にて、speed reference の step が、0 から 1800 rpm で与えられます。速度の指令値は直ちに 1800 rpm にはならず、加速ランプに従って増加します。モーターは t = 1.3 秒で定常状態に達します。

t = 2 秒で、加速トルクがモーターのシャフトに加えられます。速度の増加を観察できます。回転子の速度が同期速度を上回っているため、モーターは発電機モードで稼動しています。ブレーキのエネルギーは DC リンクに送られ、母線電圧は増加に転じます。しかし、過電圧によってブレーキ チョッパーが起動し、電圧は下げられます。この例では、ブレーキ抵抗はさほど大きくないため電圧増加の回避は行われませんが、母線電圧は許容限度内に維持されます。

t = 3 秒で、モーターのシャフトに加えられるトルクは -11 N.m から +11 N.m に急上昇します。DC 母線電圧と速度の下降を観察できます。この時点で、DC 母線コントローラーはブレーキ モードからモーター モードに切り替わります。

t = 4 秒で負荷トルクは完全に除かれ、直後に電磁トルクはほぼ 0 で安定します。

メモ:

1) 電力システムは 20 us のタイム ステップで離散化されています。