動的カメラの作成

新しいカメラ定義の開始

動的カメラをはじめて使用する場合は、可視化カメラを参照してください。新しい動的カメラを開始するには以下を行います。

カメラを追加するモデルをシミュレーショトします。
動的カメラは、カメラを定義したモデル内にのみ存在します。
Mechanics Explorer のメニューバーで、[Tools] 、 [Camera Manager] を選択します。
Camera Manager が開き、以前に作成した動的カメラのリストが表示されます。最初のカメラを作成するまでリストは空です。
Camera Manager でボタンをクリックします。
Camera Manager がカメラ定義ビューに切り替わり、そこでカメラモードの選択とカメラモーションの指定を行うことができます。
[Camera Name] フィールドにカメラの名前を入力します。
Mechanics Explorer の可視化ペインの状況依存メニューからアクティブカメラを選択する際に後からでも識別できるよう、カメラ名は説明的なものにします。

カメラモードを選択し、カメラモーションを指定して、カメラの定義を完了します。以下を参照してください。

[Keyframes] モードにおけるカメラモーションの定義については、Keyframes のカメラの定義を参照。キーフレームは、再生のさまざまな時点において指定される視点であり、Simscape™ Multibody™ ソフトウェアが内挿を行うことで滑らかなカメラの軌跡が得られます。
[Tracking] モードでのカメラ定義を完成させるには、Tracking のカメラの定義を参照。追跡の拘束には、モデル内の座標系を基準として指定する位置、照準、および上向きベクトルの各拘束があります。

`Keyframes` のカメラの定義

Camera Manager で、[Mode] パラメーターを [Keyframes] に設定します。
Camera Manager が [Keyframes] ビューに切り替わり、カメラのキーフレームを定義することができます。
Mechanics Explorer のツールストリップで、現在のキーフレームの再生時間を設定します。
アニメーションのタイムラインにおける目的の時点へと再生スライダーをドラッグします。あるいは、再生時間カウンターに直接時間を入力します。
可視化ペインまたは可視化タイルで、キーフレームに用いるモデルの視点を操作します。
モデルの視点を操作するには、回転、ロール、パンおよびズームの各ボタンを使用します。正面、側面、等角投影などの標準ビューを得るには、事前設定されたビューボタンを使用します。
Camera Manager の [Keyframes] ウィンドウで、[Set] ボタンをクリックします。
再生は一時停止または停止していなければなりません。Camera Manager によってキーフレームがカメラに対し確定されます。再生スライダーでは、再生の指定時点にある色付きラインマーカーによってキーフレームが識別されます。
満足なカメラモーションが得られるまで 2 ～ 4 の手順で新しいキーフレームを設定します。
Simscape Multibody ソフトウェアは、MATLAB^® 関数 pchip の滑らかな内挿法を使用してキーフレーム間の切り替えを行い、最終的なカメラモーションを作り出します。
Camera Manager のカメラ定義ペインとメインペインの [Save] ボタンをクリックします。
Camera Manager によって、カメラとそのモーションがモデルに保存されます。可視化の状況依存メニューでは、使用可能なカメラのリストにこのカメラが追加されます。

既存のキーフレームを編集するには、[Previous] ボタンと [Next] ボタンを使用して、編集するキーフレームへ移動します。次に、キーフレームを追加するための手順を繰り返します。動的カメラの既存のキーフレームを特定するには、再生スライダーの色付きマーカーを使用します。

現在のキーフレームを削除する場合は、[Remove] ボタンをクリックします。メインペインの [Save] ボタンをクリックして、カメラへの変更を確定します。

`Tracking` のカメラの定義

Camera Manager で、[Mode] パラメーターを [Tracking] に設定します。
Camera Manager が [Tracking] ビューに切り替わり、位置、照準、上向きベクトルなど、モデル内の座標系に対するカメラの拘束をそこで定義することができます。
Camera Manager の追跡ウィンドウで、カメラの [Position]、[Aim] および [Up Vector] の拘束を設定します。
1. ツリービューまたは可視化ペインで、カメラを拘束する座標系を選択します。
  可視化ペインを使用する場合は、座標系アイコンをクリックします。ツリービューペインを使用する場合は、座標系ノードをクリックします。座標系が属するボディをクリックするだけでは不十分です。
2. [Use Selected Frame] ボタンをクリックして、カメラモーションを座標系に拘束します。
  正しくない座標系を誤って選択した場合は、新しい座標系を選んで再度 [Use Selected Frame] ボタンをクリックしてください。
3. [Aim] ドロップダウンリストと [Up Vector] ドロップダウンリストで、カメラの拘束方法を選択します。
  - [Position] の拘束では、カメラが座標原点のみに固定されるため、オプションのドロップダウンリストはありません。
  - [Aim] の拘束では、カメラの照準を座標系原点に合わせるか、または選択した座標系の軸に沿って合わせるオプションが提供されます。
  - [Up vector] の拘束では、選択した座標系の軸に沿って上向きベクトルを合わせるオプションが提供されます。

動的カメラの選択

Camera Manager を介して作成する動的カメラは、既定ではアニメーション再生中には非アクティブです。特定のカメラを可視化ペインのアクティブカメラとして設定するには、可視化ペインの状況依存のメニューを使用します。このタスクは、Mechanics Explorer で開いている可視化ペインごとに個別に実行できます。

カメラを切り替える可視化ペインまたはタイルを右クリックします。
可視化の状況依存メニューが開きます。
[Cameras] を選択し、カメラのリストから目的のカメラを選択します。
モデルの視点が、選択したカメラの提供する視点に切り替わります。