zticks

z 軸の目盛り値の設定またはクエリ

構文

zticks(ticks)

zt = zticks

zticks('auto')

zticks('manual')

m = zticks('mode')

___ = zticks(ax,___)

説明

zticks(ticks) は、"z" 軸の目盛り値を設定します。これらは、"z" 軸に沿って目盛りが表示される位置です。ticks は、増加する値からなるベクトルとして指定します。たとえば、[0 2 4 6] とします。このコマンドは、現在の座標軸に影響します。

zt = zticks は、現在の "z" 軸の目盛り値をベクトルとして返します。

zticks('auto') は自動モードを設定し、座標軸によって "z" 軸の目盛り値が決定できるようにします。このオプションは、目盛り値を変更した後でそれらを既定値に戻す場合に使用します。

zticks('manual') は手動モードを設定し、"z" 軸の目盛り値を現在の値に固定します。このオプションは、座標軸のサイズ変更時や座標軸への新規データの追加時に、現在の目盛り値を保持する場合に使用します。

m = zticks('mode') は、現在の "z" 軸の目盛り値モード ('auto' または 'manual') を返します。目盛り値を指定したりモードを手動に変更したりしない限り、自動モードが既定で使用されます。

___ = zticks(ax,___) は、現在の座標軸の代わりに ax で指定される座標軸を使用します。前述の構文いずれかの最初の入力引数として ax を指定します。

例

z 軸の目盛りの値とラベルの指定

表面プロットを作成します。z 軸に沿って、値 -8、0 および 8 の位置に目盛りを表示します。次に、各目盛りのラベルを指定します。

[x,y,z] = peaks;
surf(x,y,z)
zticks([-8 0 8])
zticklabels({'z = -8','z = 0','z = 8'})

非等間隔で z 軸の目盛り値を指定

"z" 軸に沿って、-10 ～ 10 の非等間隔の値で目盛りを表示します。MATLAB® は、目盛りに数値のラベルを付けます。

[x,y,z] = peaks;
surf(peaks)
zticks([-10 -2.5 0 2.5 10])

2 ずつインクリメントする z 軸の目盛り値

"z" 軸に沿って、-10 から始まり 10 で終わる、2 ずつインクリメントする目盛りを表示します。

[x,y,z] = peaks;
surf(peaks)
zticks([-10:2:10])

z 軸の目盛り値を既定値に戻す

プロットを作成し、"z" 軸の目盛り値を指定します。その後、"z" 軸の目盛り値を既定値に設定し直します。

t = 0:pi/50:10*pi;
st = sin(t);
ct = cos(t);
plot3(st,ct,t)
zticks(0:8:40)

zticks('auto')

特定の座標軸で z 軸の目盛り値を指定

R2019b 以降、関数 tiledlayout および nexttile を使用して、プロットをタイル表示できます。関数 tiledlayout を呼び出して、2 行 1 列のタイル表示チャート レイアウトを作成します。関数 nexttile を呼び出して、axes オブジェクト ax1 および ax2 を作成します。2 つの 3-D ステム プロットを作成し、ax1 を関数 zticks の最初の入力引数として渡すことで、上のプロットの "z" 軸の目盛り値を設定します。

tiledlayout(2,1)
ax1 = nexttile;
stem3(ax1,4*rand(5))
zticks(ax1,[0 1.5 3.25])

ax2 = nexttile;
stem3(ax2,4*rand(5))

z 軸の目盛りの削除

目盛り値を空の配列として指定することで、"z" 軸に沿った目盛りを削除します。目盛りを削除すると "z" 方向のグリッド ラインもすべて削除されます。

[x,y,z] = peaks;
mesh(x,y,z)
zticks([])

入力引数

ticks — 目盛り値

増加する値からなるベクトル

目盛り値。増加する値からなるベクトルとして指定します。"z" 軸に沿って目盛りが不要な場合は、空のベクトル [] を指定します。

目盛り値は、数値、カテゴリカル値、datetime 値または duration 値として指定できます。ただし、指定する値のタイプは、z 軸に沿った値のタイプと一致していなければなりません。

例: zticks([pi 2*pi 3*pi 4*pi])

例: zticks(0:10:100)

例: zticks([])

メモ

目盛りラベルを指定するには、関数 zticklabels を使用します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | categorical | datetime | duration

ax — ターゲット座標軸

Axes オブジェクト | Axes オブジェクトの配列

ターゲット座標軸。Axes オブジェクトまたは Axes オブジェクトとの配列して指定します。

この引数を指定しない場合、zticks は現在の座標軸を変更します。

出力引数

zt — 現在の目盛り値

ベクトル

現在の目盛り値。ベクトルとして返されます。

m — 現在のモード

'auto' | 'manual'

現在のモード。次のいずれかの値が返されます。

• 'auto' — "z" 軸の目盛り値が自動的に決定されます。

• 'manual' — 手動で指定された "z" 軸の目盛り値を使用します。

詳細

目盛り値

目盛り値は、z 軸に沿って目盛りが表示される位置です。目盛りラベルは、各目盛りの横に表示されるラベルです。目盛り値の設定には関数 zticks を使用します。対応する目盛りラベルの設定には関数 zticklabels を使用します。

アルゴリズム

関数 zticks は、"z" 軸の目盛り値に関連するいくつかの座標軸プロパティを設定し、クエリします。

• ZTick — "z" 軸の目盛り値を保存するプロパティ。

• ZTickMode — z 軸の目盛り値モードを保存するプロパティ。"z" 軸の目盛り値を設定すると、このプロパティは 'manual' に変更されます。

バージョン履歴

R2016b で導入

参考

関数

• yticks | xticks | xtickformat | xticklabels | xtickangle | xlim

プロパティ

• Axes のプロパティ