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zeros

すべての要素が 0 の配列の作成

説明

X = zeros はスカラー 0 を返します。

X = zeros(n) は、ゼロの nn 列の行列を返します。

X = zeros(sz1,...,szN) は、sz1×...×szN のゼロの配列を返します。ここで sz1,...,szN はそれぞれの次元のサイズを示します。たとえば、zeros(2,3) は 2 行 3 列の行列を返します。

X = zeros(sz) はゼロの配列を返します。サイズ ベクトル szsize(X) を定義します。たとえば、zeros([2 3]) は 2 行 3 列の行列を返します。

X = zeros(___,typename) は、データ型が typename のゼロの配列を返します。たとえば、zeros('int8') は 8 ビット整数のスカラー 0 を返します。前述の構文の入力引数のいずれかを使用できます。

X = zeros(___,'like',p) は、p のような、すなわちデータ型 (クラス)、スパース性および実数/複素数の区別が p と同じである、ゼロの配列を返します。typename'like' のどちらか一方を指定できます。

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4 行 4 列のゼロ行列を作成します。

X = zeros(4)
X = 4×4

     0     0     0     0
     0     0     0     0
     0     0     0     0
     0     0     0     0

2×3×4 のゼロの配列を作成します。

X = zeros(2,3,4);
size(X)
ans = 1×3

     2     3     4

既存の配列と同じサイズのゼロの配列を作成します。

A = [1 4; 2 5; 3 6];
sz = size(A);
X = zeros(sz)
X = 3×2

     0     0
     0     0
     0     0

上記の 2 行のコードを 1 行にまとめた一般的なパターンを次に示します。

X = zeros(size(A));

要素が 32 ビット符号なしの整数である 1 行 3 列のゼロのベクトルを作成します。

X = zeros(1,3,'uint32')
X = 1x3 uint32 row vector

   0   0   0

class(X)
ans = 
'uint32'

既存の配列のように、実数値ではなく複素数のスカラー 0 を作成します。

最初に、複素数ベクトルを作成します。

p = [1+2i 3i];

p のような複素数であるスカラー 0 を作成します。

X = zeros('like',p)
X = 0.0000 + 0.0000i

10 行 10 列のスパース行列を作成します。

p = sparse(10,10,pi);

p のようなスパースである 2 行 3 列のゼロの行列を作成します。

X = zeros(2,3,'like',p)
X = 
   All zero sparse: 2x3

8 ビット符号なし整数の 2 行 3 列の配列を作成します。

p = uint8([1 3 5; 2 4 6]);

p とサイズおよびデータ型が同じであるゼロの配列を作成します。

X = zeros(size(p),'like',p)
X = 2x3 uint8 matrix

   0   0   0
   0   0   0

class(X)
ans = 
'uint8'

Parallel Computing Toolbox™ を利用できる場合、基となるデータ型に int8 を指定して、1000 行 1000 列のゼロの分散配列を作成します。distributed データ型の場合、'like' 構文は、主なデータ型に加えて基となるデータ型もクローンします。

p = zeros(1000,'int8','distributed');
Starting parallel pool (parpool) using the 'local' profile ...
connected to 6 workers.

サイズ、主なデータ型および基となるデータ型が p と同じであるゼロの配列を作成します。

X = zeros(size(p),'like',p);
class(X)
ans =

    'distributed'
underlyingType(X)
ans =

    'int8'

入力引数

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正方行列のサイズ。整数値として指定します。

  • n0 の場合、X は空の行列です。

  • n が負の場合、0 として扱われます。

データ型: double | single | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

各次元のサイズ。整数値の個別の引数として指定します。

  • いずれかの次元のサイズが 0 の場合、X は空の配列です。

  • いずれかの次元のサイズが負の場合、そのサイズは 0 として扱われます。

  • 2 番目より後の次元のサイズが 1 の場合、それらの次元は zeros で無視されます。たとえば、zeros(3,1,1,1) は 3 行 1 列のゼロのベクトルを生成します。

データ型: double | single | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

各次元のサイズ。整数値の行ベクトルとして指定します。このベクトルの各要素は対応する次元のサイズを示します。

  • いずれかの次元のサイズが 0 の場合、X は空の配列です。

  • いずれかの次元のサイズが負の場合、そのサイズは 0 として扱われます。

  • 2 番目より後の次元のサイズが 1 の場合、それらの次元は zeros で無視されます。たとえば、zeros([3 1 1 1]) は 3 行 1 列のゼロのベクトルを生成します。

例: sz = [2 3 4] は、2×3×4 の配列を作成します。

データ型: double | single | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

作成するデータ型 (クラス)。'double''single''logical''int8''uint8''int16''uint16''int32''uint32''int64''uint64' のいずれかとして指定するか、zeros をサポートする別のクラスの名前を指定します。

作成する配列のプロトタイプ。配列として指定します。

データ型: double | single | logical | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64
複素数のサポート: あり

拡張機能

バージョン履歴

R2006a より前に導入