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xlsfinfo

(非推奨) ファイルに Microsoft Excel スプレッドシートが含まれるかどうかを判別

xlsfinfo は推奨されません。代わりに sheetnames を使用してください。詳細については、互換性についての考慮事項を参照してください。

説明

status = xlsfinfo(filename) は、filename が関数 xlsread で読み取り可能なファイルどうかを示します。

[status,sheets] = xlsfinfo(filename) は、ファイル内の各スプレッドシートの名前を追加で返します。

[status,sheets,xlFormat] = xlsfinfo(filename) は、そのファイルに対して Excel® が返す形式記述子も返します。Windows® 版 Excel の搭載されていないシステムでは、xlFormat は空の文字ベクトル '' です。

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myExample.xlsx という名前の Excel® のサンプル ファイルを作成します。

values = {1, 2, 3 ; 4, 5, 'x' ; 7, 8, 9};
headers = {'First', 'Second', 'Third'};
xlswrite('myExample.xlsx', [headers; values]);

xlsfinfo を呼び出して、このファイルの情報を取得します。

[status,sheets,xlFormat] = xlsfinfo('myExample.xlsx')
status =

Microsoft Excel Spreadsheet


sheets = 

    'Sheet1'    'Sheet2'    'Sheet3'


xlFormat =

xlOpenXMLWorkbook

status は、関数 xlsread がサンプル ファイルが読み取り可能であることを示す説明テキストを含みます。

入力引数

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ファイルの名前。文字ベクトルまたは string として指定します。

例: 'myFile.xlsx'

データ型: char | string

出力引数

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ファイルの種類。文字ベクトルとして返されます。

  • filenamexlsread で読み取り可能なファイルである場合、status'Microsoft Excel Spreadsheet' などの説明テキストです。

  • filenamexlsread で読み取り可能なファイルでない場合、status は空 '' です。

  • MATLAB® がファイルを検出できない場合、xlsfinfo はエラーを返します。

ワークシート名。1n 列の文字ベクトルの cell 配列として返されます。ここで n は、ファイル内のワークシート数です。各セルにはワークシート名が格納されます。xlsread が特定のワークシートを読み取れない場合、対応するセルにエラー メッセージが格納されます。

xlsfinfo がファイルを読み取れない場合、sheets にエラー メッセージが格納されます。

Excel によって返されるファイル形式記述子。文字ベクトルとして返されます。

Excel ソフトウェアがインストールされた Windows システムでは、xlFormat は次のいずれかになります。

'xlOpenXMLWorkbook'XLSX 形式のスプレッドシート (Excel 2007 以上)
'xlWorkbookNormal' または 'xlExcel8'XLS 形式のスプレッドシート (Excel 97 ~ 2003 と互換性あり)
'xlCSV'コンマ区切り値 (CSV) 形式のファイル
'xlHtml' または 'xlWebArchive'HTML 形式にエクスポートされたスプレッドシート

その他すべてのシステムでは、xlFormat は空の文字ベクトル '' になります。

制限

  • xlsfinfo は、7 ビット ASCII 文字のみをサポートします。

ヒント

  • xlsfinfo が ActiveX® サーバーを起動できないことを警告した場合、一般的な Excel インストールの一部である COM サーバーは使用できません。この場合、Excel ソフトウェアの再インストールを検討してください。Windows 版 Excel を搭載したシステムでは、xlsfinfo は COM サーバーを使用して情報を取得します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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R2019b: xlsfinfo は非推奨

xlsfinfo は推奨されません。代わりに sheetnames を使用してください。xlsfinfo を削除する予定はありません。

R2019b 以降でスプレッドシートファイルからワークシート名を取得するには、関数 sheetnames を使用してください。関数 sheetnames は関数 xlsfinfo に比べて次の利点があります。

  • 非 ASCII 文字が含まれるシート名のサポート

  • より優れたクロスプラットフォームのサポートとパフォーマンス

  • リモートに保存されたデータの処理が可能

次の表に、xlsfinfo の一般的な使用方法と、sheetnames を使用するようにコードを更新する方法を示します。

非推奨

推奨

[~,sheets] = xlsfinfo('myData.xls')
sheets = sheetnames('myData.xls')