uitab
タブ付きパネルの作成
説明
t = uitab
はタブ グループ内にタブを作成し、Tab
オブジェクトを返します。利用可能なタブ グループがない場合、MATLAB® は関数 figure
を呼び出して Figure を作成します。続いて、その Figure 内にタブ グループを作成し、そのタブ グループ内にタブを配置します。
t = uitab(___,
は、1 つ以上の名前と値の引数で指定されたプロパティをもつタブを作成します。たとえば、Name,Value
)Title
プロパティを使用してタブのタイトルを指定します。このオプションは、前述の構文のすべての入力引数の組み合わせで使用できます。
例
タブの作成
UI Figure に 2 つのタブをもつタブ グループを作成します。各タブのタイトルを指定します。
fig = uifigure; tg = uitabgroup(fig); t1 = uitab(tg,"Title","Data"); t2 = uitab(tg,"Title","Plots");
タブのプロパティ値の設定とアクセス
UI Figure に 2 つのタブをもつタブ グループを作成し、プロパティ値を指定してタブの外観をカスタマイズします。
fig = uifigure; tg = uitabgroup(fig); t1 = uitab(tg,"Title","Data","BackgroundColor",[0 0.4470 0.7410]); t2 = uitab(tg,"Title","Plots","BackgroundColor",[0 0.4470 0.7410]);
[データ] タブのタイトルのテキストの色をクエリします。
c = t1.ForegroundColor
c = 1×3
0 0 0
タブの背景色に合わせてテキストの色を更新します。
t1.ForegroundColor = t1.BackgroundColor;
スクロール可能なタブの作成
Scrollable
プロパティによって、境界線外にコンポーネントがあるタブの内部でのスクロールが有効になります。スクロールが可能なのは、関数 uifigure
で作成された Figure 内に、親のタブ グループが存在する場合のみです。App Designer では、このタイプの Figure がアプリの作成に使用されます。
1 つのタブを含むタブ グループを作成します。6 つの UI コンポーネントをタブに追加し、最初の 3 つがタブの上縁から外れるようにします。
fig = uifigure; tg = uitabgroup(fig,'Position',[20 20 196 145]); t = uitab(tg,'Title','Member Information'); ef1 = uieditfield(t,'text','Position',[11 165 140 22],'Value','First Name'); ef2 = uieditfield(t,'text','Position',[11 140 140 22],'Value','Last Name'); ef3 = uieditfield(t,'text','Position',[11 115 140 22],'Value','Address'); dd = uidropdown(t,'Position',[11 90 140 22],'Items',{'Male','Female'}); cb = uicheckbox(t,'Position',[11 65 140 22],'Text','Member'); b = uibutton(t,'Position',[11 40 140 22],'Text','Send');
タブの Scrollable
プロパティを 'on'
に設定して、スクロールを有効にします。既定で、スクロール ボックスが上部に表示されます。
t.Scrollable = 'on';
タブの切り替えに対する応答のプログラミング
新規スクリプトで、UI Figure に 2 つのタブをもつタブ グループを作成します。SelectionChangedFcn
プロパティを displaySelection
という名前の関数のハンドルとして指定します。この関数は、ユーザーがタブ グループ内でタブを切り替えたときに実行されます。
スクリプトの末尾で、MATLAB がコールバック関数に渡す 2 つの入力引数を受け入れる関数 displaySelection
を定義します。
src
— コールバックを実行したコンポーネントevent
— コールバックをトリガーしたユーザー操作に関する情報
表示されているタブのタイトルをコマンド ウィンドウに表示するコードを、コールバック関数内に記述します。
fig = uifigure; tg = uitabgroup(fig,"SelectionChangedFcn",@displaySelection); t1 = uitab(tg,"Title","Data"); t2 = uitab(tg,"Title","Plots"); function displaySelection(src,event) t = event.NewValue; title = t.Title; disp("Viewing the " + title + " tab") end
スクリプトを実行し、タブを切り替えてタブのタイトルを表示します。
詳細については、プログラムで作成したアプリ用のコールバックの作成を参照してください。
入力引数
名前と値の引数
引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
例: uitab(Title="Options")
は、タブのタイトルを Options
に指定します。
R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: uitab("Title","Options")
は、タブのタイトルを Options
に指定します。
メモ
以下にリストするプロパティは、利用できるプロパティの一部です。完全なリストについては、Tab のプロパティ を参照してください。
Title
— タイトル
文字ベクトル | string スカラー | categorical 配列
タイトル。文字ベクトル、string スカラー、または categorical 配列として指定します。このプロパティを categorical 配列として指定した場合、MATLAB は配列の最初の要素のみを表示します。
MATLAB では垂直スラッシュ ('|'
) 文字は改行として解釈されず、タイトル内に垂直スラッシュとして表示されます。
Unicode® 文字を指定する場合、Unicode 10 進コードを関数 char
に渡します。たとえば、['Multiples of ' char(960)]
は Multiples of
π として表示されます。
BackgroundColor
— 背景色
[0.94 0.94 0.94]
(既定値) | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 'r'
| 'g'
| 'b'
| ...
背景色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、または表にリストされた色オプションのいずれかとして指定します。
RGB 3 成分および 16 進数カラー コードは、カスタム色を指定するのに役立ちます。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" |
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
Position
— タブの位置とサイズ
[left bottom width height]
この プロパティ は読み取り専用です。
タブの位置とサイズ。[left bottom width height]
の形式の 4 要素ベクトルとして返されます。次の表で、ベクトルの各要素について説明します。
要素 | 説明 |
---|---|
left | タブ グループの内側左端からタブの内側左端までの距離です。 |
bottom | タブ グループの内側下端からタブの内側下端までの距離です。 |
width | タブの内側の左右の端の間の距離です。 |
height | タブの内側の上下の端の間の距離です。 |
すべての測定値は、Units
プロパティで指定した単位で表されます。
メモ
Position
プロパティを使用するときに検討しなければならない重要な点がいくつかあります。
Position
の値は、タブ タイトルの長さと親TabGroup
オブジェクトのTabLocation
プロパティによって影響されます。Position
の値の基準は、親TabGroup
の "描画可能領域"、つまり境界内の領域です。タブがグリッド レイアウト マネージャー内にある場合、
Position
プロパティの値は直ちには更新されません。Position
の値を使用して、タブのサイズを基準にタブの子のサイズを変更するには、SizeChangedFcn
コールバックを使用します。
Units
— 測定の単位
'pixels'
| 'normalized'
| 'inches'
| 'centimeters'
| 'points'
| 'characters'
測定の単位。次の表のいずれかの値として指定します。
単位の値 | 説明 |
---|---|
'pixels' (uifigure ベースのアプリの既定) | Windows® および Macintosh システムでのピクセル単位の距離は、システムの解像度に依存しません。
Linux® システムでは、ピクセルのサイズは使用しているシステムの解像度によって決まります。 |
'normalized' (figure ベースのアプリの既定) | これらの単位は親コンテナーを基準として正規化されます。コンテナーの左下隅が |
'inches' | インチ。 |
'centimeters' | センチメートル。 |
'points' | ポイント。1 ポイントは 1/72 インチです。 |
'characters' | これらの単位は、グラフィックス ルート オブジェクトの既定の uicontrol フォントを基にしています。
既定の uicontrol フォントにアクセスするには、 |
MATLAB のほとんどのアプリ作成機能では距離をピクセル単位で測定するため、推奨値は 'pixels'
です。親コンテナーのサイズに基づいて再スケーリングされるオブジェクトを作成するには、関数 uigridlayout
を使用して作成されたグリッド レイアウト マネージャーをオブジェクトの親にします。詳細については、プログラミングによるアプリのレイアウトを参照してください。
バージョン履歴
R2014b で導入
MATLAB コマンド
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コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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