Main Content

uibutton

プッシュ ボタン コンポーネントまたは状態ボタン コンポーネントの作成

説明

btn = uibutton は、プッシュ ボタンを新しい Figure 内に作成し、Button オブジェクトを返します。MATLAB® は関数 uifigure を呼び出してこの Figure を作成します。

btn = uibutton(parent) は、指定された親コンテナー内にボタンを作成します。親には、関数 uifigure を使用して作成された Figure か、またはその子コンテナーのいずれかを指定できます。

btn = uibutton(style) は指定されたスタイルのボタンを作成します。ボタン スタイルは "push" または "state" にすることができます。

btn = uibutton(parent,style) は、指定された親コンテナー内に指定されたスタイルのボタンを作成します。

btn = uibutton(___,Name,Value) は、1 つ以上の名前と値の引数で指定されたプロパティをもつボタンを作成します。たとえば、BackgroundColor プロパティを使用してボタンの背景色を指定します。このオプションは、前述の構文のすべての入力引数の組み合わせで使用できます。

すべて折りたたむ

UI Figure 内にプッシュ ボタンを作成します。

fig = uifigure;
b = uibutton(fig);

Figure contains an object of type uibutton.

UI Figure 内に状態ボタンを作成します。

fig = uifigure;
b = uibutton(fig,"state");

Figure contains an object of type uistatebutton.

ボタンをクリックします。クリック後、ボタンは押された状態のままになります。

State button in a UI figure. The button is in a pressed state.

UI Figure 内に状態ボタンを作成し、プロパティ値を指定してその外観をカスタマイズします。

fig = uifigure;
b = uibutton(fig,"state", ...
    "Text","Play", ...
    "Icon","play.png", ...
    "IconAlignment","top", ...
    "Position",[100 100 50 50]);

Figure contains an object of type uistatebutton.

状態ボタンが押された状態かどうかを判別します。

b.Value
ans = logical
   0

プログラムによってボタンの値を更新し、押された状態にします。

b.Value = true;

Figure contains an object of type uistatebutton.

アプリ ユーザーがボタンを押したときにデータをプロットするアプリを作成します。

plotApp.m という名前のファイルで、アプリを実装する関数を作成します。

  • UI Figure およびグリッド レイアウト マネージャーを作成してアプリをレイアウトします。

  • グリッド レイアウト マネージャーで UI 座標軸とボタンを作成します。

  • UI 座標軸にデータをプロットする plotButtonPushed という名前のコールバック関数を作成し、その関数を ButtonPushedFcn コールバック プロパティに割り当てます。コールバックの詳細については、プログラムで作成したアプリ用のコールバックの作成を参照してください。

function plotApp
fig = uifigure;
g = uigridlayout(fig,[2 3]);
g.RowHeight = {'1x','fit'};
g.ColumnWidth = {'1x','fit','1x'};


ax = uiaxes(g);
ax.Layout.Row = 1;
ax.Layout.Column = [1 3];
b = uibutton(g, ...
    "Text","Plot Data", ...
    "ButtonPushedFcn", @(src,event) plotButtonPushed(ax));
b.Layout.Row = 2;
b.Layout.Column = 2;
end

function plotButtonPushed(ax)
x = linspace(0,2*pi,100);
y = sin(x);
plot(ax,x,y)
end

関数 plotApp を実行します。ボタンをクリックしてデータをプロットします。

UI figure window with axes showing some plotted data and a Plot Data button below the axes

入力引数

すべて折りたたむ

ボタンのスタイル。次の値のいずれかとして指定します。

  • "push" — 1 回クリックすると、ボタンは押して離したように表示されます。

  • "state" — 1 回クリックすると、再度クリックするまでボタンは押された状態または離された状態のままです。

親コンテナー。関数 uifigure を使用して作成された Figure オブジェクト、またはその子コンテナー (TabPanelButtonGroup または GridLayout) のいずれかとして指定します。親コンテナーを指定しない場合、MATLAB は関数 uifigure を呼び出し、親コンテナーとして機能する新しい Figure オブジェクトを作成します。

名前と値の引数

引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

例: uibutton(fig,BackgroundColor="blue")

R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name を引用符で囲みます。

例: uibutton(fig,"BackgroundColor","blue")

各タイプの Button オブジェクトは、異なるプロパティのセットをサポートします。プロパティの完全なリストと各タイプについての説明は、対応するプロパティのページを参照してください。

バージョン履歴

R2016a で導入

すべて展開する