incenter

三角形分割の要素の内心

構文

C = incenter(TR)

C = incenter(TR,ID)

[C,r] = incenter(___)

説明

C = incenter(TR) は、三角形分割 TR の各三角形または四面体の内心の座標を返します。

C = incenter(TR,ID) は、ID で指定した各三角形または四面体の内心の座標を返します。TR の三角形または四面体の ID 番号は、プロパティ TR.ConnectivityList の対応する行番号です。

[C,r] = incenter(___) は、内接円または内接球の半径も返します。

例

2 次元 Delaunay 三角形分割の内心の計算

2 次元 Delaunay 三角形分割を作成します。

x = [0 1 1 0 0.5]';
y = [0 0 1 1 0.5]';
TR = delaunayTriangulation(x,y);

三角形の内心点を計算します。

C = incenter(TR);

三角形と内心点をプロットします。

triplot(TR)
axis equal
axis([-0.2 1.2 -0.2 1.2])
hold on 
plot(C(:,1),C(:,2),'*r') 

3 次元三角形分割

3 次元の三角形分割を読み込みます。

load tetmesh

三角形分割において最初の 5 つの四面体内にある内心の座標と、その内接球の半径を計算します。

TR = triangulation(tet,X);
[C,r] = incenter(TR,[1:5]')

C = 5×3

   -6.1083  -31.0234    8.1439
   -2.1439  -31.0283    5.8742
   -1.9555  -31.9463    7.4112
   -4.3019  -30.8460   10.5169
   -3.1596  -29.3642    6.1851

r = 5×1

    0.7528
    0.9125
    0.8430
    0.6997
    0.7558

入力引数

TR — 三角形分割の表現

スカラー三角形分割オブジェクト

三角形分割の表現。スカラー triangulation オブジェクトまたは delaunayTriangulation オブジェクトとして指定します。

データ型: triangulation | delaunayTriangulation

ID — 三角形または四面体の ID

スカラー | 列ベクトル

三角形または四面体の ID。各要素が三角形分割オブジェクトの個々の三角形または四面体に対応するスカラーまたは列ベクトルとして指定します。各三角形または四面体の ID 番号は、ConnectivityList プロパティの対応する行番号です。

データ型: double

出力引数

C — 内心

行列

内心。行に内心の座標が格納されている行列として返されます。

データ型: double

r — 半径

ベクトル

内接円または内接球の半径。ベクトルとして返されます。

データ型: double

拡張機能

スレッドベースの環境

MATLAB® の backgroundPool を使用してバックグラウンドでコードを実行するか、Parallel Computing Toolbox™ の ThreadPool を使用してコードを高速化します。

この関数はスレッドベースの環境を完全にサポートしています。詳細については、スレッドベースの環境での MATLAB 関数の実行を参照してください。

バージョン履歴

R2013a で導入

参考

circumcenter | delaunayTriangulation | triangulation