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startat

タイマーを指定時刻に始動するスケジュールの設定

説明

この関数を使用して、タイマーが開始する時点と、タイマー コールバック関数 timerFcn が始動を開始する時点の間に遅延を追加します。

startat(t,firingTime) は、タイマー t が指定した時刻 firingTime に始動するようスケジュール設定します。コールバック関数 timerFcn を実行することでタイマーが始動します。firingTime は 現在の時刻から 25 日以内でなければなりません。t に開始コールバック関数 startFcn がある場合、この関数が始動するのは startat が呼び出される時点であり、firingTime で指定される時点ではないことに注意してください。

  • t がタイマーの配列で、firingTime がスカラーの場合、startat はすべてのタイマーが指定した時刻に始動するように設定します。

  • t がタイマーの配列で、firingTimet と同じサイズの配列の場合、startat は各タイマーが対応する時刻に始動するように設定します。

startat(t,Y,M,D) はタイマーを開始し、指定した年 (Y)、月 (M)、日 (D) で TimerFcn を実行するようにスケジュール設定します。

startat(t,Y,M,D,H,MI,S) は、時 (H)、分 (MI)、秒 (S) も指定します。

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開始時と始動時にメッセージを表示するタイマーを作成します。

t = timer('TimerFcn', @(~,~)disp('Fired.'), ...
    'StartFcn', @(~,~)disp('Started.'));

datetime を使用し、2 秒の duration を追加して、現在の時刻から 2 秒後に始動するようにタイマーを設定します。

two = seconds(2); % a two second duration
fTime = datetime + two
startat(t,fTime);
fTime = 

  datetime

   14-Aug-2020 16:30:50

Started.
Fired.

タイマーが始動するまで待ってから、タイマーを削除します。

delete(t)

開始時と始動時にメッセージを表示するタイマーを作成します。

t = timer('TimerFcn', @(~,~)disp('Fired.'), ...
    'StartFcn', @(~,~)disp('Started.'));

現在から 2 日後の 00:00:00 に開始するように、タイマーのスケジュールを設定します。

[Y, M, D, H, MI, S] = datevec(now+2);
startat(t,Y,M,D)
Started.

タイマーを手動で停止して削除します。

stop(t)
delete(t)

入力引数

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開始するタイマー。timer オブジェクトまたは timer オブジェクトの配列として指定します。

例: startat(t,firingTime)

タイマーが始動する時刻。datetime 配列、シリアル日付値、日付形式の文字表現、または日付ベクトルとして指定します。firingTime は単一の日付か、t の timer オブジェクトと同じ数の値をもつ日付の配列にできます。

  • datetime 配列は、日付および時刻を含む時点を表す値を格納します。+ 演算子を使用して、durationdatetime に追加できます。詳細については、MATLAB での日付と時刻の表現を参照してください。

  • シリアル日付値は、西暦 0 年の 1 月 1 日を 1 として開始します。シリアル日付値に関する詳細については、datenum を参照してください。

  • 日付の文字表現を指定するには、関数 datestr で定義される次の日付形式を使用します。0、1、2、6、13、14、15、16 または 23。これらの数値識別子は、関数 datestrformatOut プロパティで定義された形式に対応します。年を 2 桁で表現している日付は、今年を中心として 100 年間にある年と解釈されます。

  • 日付ベクトルは、m-by-6 または m-by-3 の行列として指定され、それぞれが m の完全な日付ベクトルまたは部分的な日付ベクトルを含みます。完全な日付ベクトルには、年、月、日、時、分および秒をこの順序で示す 6 つの要素があります。部分的な日付ベクトルには、年、月および日をこの順序で示す 3 つの要素があります。

例: startat(t,firingTime)

timer オブジェクトが始動する時刻。年 (Y)、月 (M)、日 (D) を示す数値として指定します。1 より小さい月の値は 1 に設定されます。他の引数は、ラップしたり負の値にすることができます。

例: startat(t,Y,M,D)

timer オブジェクトが始動する時刻。指定した年 (Y)、月 (M)、日 (D)、時 (H)、分 (MI)、秒 (S) を示す数値として指定します。1 より小さい月の値は 1 に設定されます。他の引数は、ラップしたり負の値にすることができます。

例: startat(t,Y,M,D,H,MI,S)

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

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