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thetatickformat

theta 軸の目盛りラベルの形式を指定

説明

thetatickformat(fmt) は、theta 軸の目盛りラベルの形式を設定します。たとえば、fmt'usd' として指定して、ラベルを米国ドル単位で表示します。

thetatickformat(pax,___) は、現在の座標軸の代わりに ax で指定される座標軸を使用します。最初の入力引数として pax を指定します。

tfmt = thetatickformat は、現在の座標軸の theta 軸の目盛りラベルに使用される形式スタイルを返します。theta 軸のラベル タイプによっては、tfmt は数値形式の文字ベクトルです。

tfmt = thetatickformat(pax) は、現在の座標軸の代わりに pax で指定された座標軸に使用されている形式スタイルを返します。

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極座標プロットを作成します。theta 軸の目盛りラベルを度数単位の値として表示します。

th = linspace(0,2*pi);
r = 2*th;
polarplot(th,r)
thetatickformat('degrees')

Figure contains an axes object with type polaraxes. The polaraxes object contains an object of type line.

極座標プロットを作成します。theta 軸の目盛りラベルを、各値の後にテキスト "deg" を付けて表示します。

th = linspace(0,2*pi);
r = th.^2;
polarplot(th,r)
thetatickformat('%g deg')

Figure contains an axes object with type polaraxes. The polaraxes object contains an object of type line.

小数点以下 2 桁の theta 軸の目盛りラベルを表示します。固定小数点表記の変換文字と精度値 2 を使用する数値形式の文字ベクトルを thetatickformat に渡し、小数点以下の桁数を制御します。

theta = 0:0.01:2*pi;
rho = sin(2*theta).*cos(2*theta);
polarplot(theta,rho)
thetatickformat('%.2f')

Figure contains an axes object with type polaraxes. The polaraxes object contains an object of type line.

極座標プロットを作成し、polar axes オブジェクトを変数 pax に割り当てます。thetatickformat がここで作成した極座標軸に確実に影響を与えるようにするには、この関数の最初の入力引数として pax を渡します。

polarplot(1:10,'->')
pax = gca;
thetatickformat(pax,'degrees')

Figure contains an axes object with type polaraxes. The polaraxes object contains an object of type line.

入力引数

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数値の目盛りラベルの形式。文字ベクトルまたは string として指定します。次の表にリストされている形式のいずれかを指定できます。あるいは、カスタム形式を指定することもできます。

事前定義された形式説明
'usd'

米国ドル。このオプションは、'$%,.2f' を使用するのと同等です。ラベルが科学表記を使用する場合、このオプションは指数値を 0 に設定します。

'eur'

ユーロ。このオプションは、指数値 0 で '\x20AC%,.2f' を使用するのと同等です。

'gbp'

英国ポンド。このオプションは、指数値 0 で '\x00A3%,.2f' を使用するのと同等です。

'jpy'

日本円。このオプションは、指数値 0 で '\x00A5%,d' を使用するのと同等です。

'degrees'

値の後に度記号を表示します。このオプションは、既定の指数値で '%g\x00B0' を使用するのと同等です。

'percentage'

値の後にパーセント記号を表示します。このオプションは、既定の指数値で '%g%%' を使用するのと同等です。

'auto'

既定の指数値を使用した '%g' の既定の形式です。

例: thetatickformat('usd')

カスタム数値形式

識別子を含む文字ベクトルまたは string を作成することで、カスタムの数値形式を指定できます。

Sample of a custom format: '%-+12.5f

パーセント記号と変換文字を除き、識別子の指定はオプションです。次の順序で形式を作成します。

  • 1 つ以上のフラグ — 正の値の前にプラス記号を付けるなどのオプション。オプションの全リストについては、オプションのフラグの表を参照してください。

  • フィールド幅 — 目盛りラベルに出力する文字の最小数。フィールド幅は整数値として指定します。目盛り値の有効桁数がフィールド幅より小さい場合、ラベルは空白でパディングされます。

  • 精度 — 変換文字に応じた、小数点以下の桁数または有効桁数。精度は整数値として指定します。

  • 変換文字 — 値のタイプ。オプションの全リストについては、変換文字の表を参照してください。データに適さない変換を指定すると、MATLAB® は指定された変換をオーバーライドし、%e を使用します。

また、形式の先頭または末尾にリテラル テキストを指定できます。一重引用符を出力するには、'' を使用します。パーセント記号を出力するには、%% を使用します。

例: thetatickformat('%.2f') は、小数点以下 2 桁の固定小数点表記を使用して値を表示します。

例: thetatickformat('$%.2f') は、各値の前にドル記号を表示します。

例: thetatickformat('%.2f million') は、各値の後に million を表示します。

オプションのフラグ

識別子説明数値形式の例
,'1,000' のように 3 桁ごとにコンマを表示します。'%,4.4g'
+'+100' のように、正の値に符号文字 (+) を出力します。'%+4.4g'
0'0100' のように、先頭に空白の代わりにゼロを付けてフィールド幅をパディングします。'%04.4g'
左揃え。値の先頭ではなく末尾を空白でパディングします。たとえば、フィールド幅が 4 の場合、このフラグはラベルを ' 100' ではなく '100 ' に書式設定します。'%-4.4g'
#

%f%e および %g の各変換文字の場合は、'100.' のように、精度が 0 であっても小数点が出力されます。%g の場合、後続のゼロは削除しません。

'%#4.4g'

変換文字

識別子説明
d または i基数 10 の符号付き整数。精度値は有効桁数を示します。 '%.4d' は、π を 0003 として表示します。
f固定小数点表記。精度値は小数点以下の桁数を示します。'%.4f' は、π を 3.1416 として表示します。
e指数表現。精度値は小数点以下の桁数を示します。'%.4e' は、π を 3.1416x100 として表示します。
ge または f のいずれかコンパクトな方のバージョン。後続のゼロは除きます。精度値は小数点以下の最大桁数を示します。'%.4g' は、π を 3.1416 として表示します。

極座標軸、または極座標軸の配列。この引数を指定しない場合、thetatickformat は (現在の座標軸が polar axes オブジェクトであるという条件下で) 現在の座標軸を変更します。

アルゴリズム

関数 thetatickformat は、theta 軸に関連するルーラー オブジェクトの TickLabelFormat プロパティの設定とクエリを行います。

バージョン履歴

R2016b で導入