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thetalim

極座標軸の θ 軸の範囲の設定とクエリ

説明

範囲の指定

thetalim(limits) は、現在の極座標軸の θ 軸の範囲を指定します。limits[thetamin thetamax] の形式の 2 要素ベクトルとして指定します。ここで、thetamaxthetamin より大きい数値です。

thetalim(limitmode) は、自動または手動の範囲選択を指定します。limitmode は次の 2 つの値のいずれかになります。

  • "auto" — 自動範囲選択を有効にします。MATLAB® によって theta 軸の範囲が選択されます。

  • "manual" — theta 軸の範囲を現在の値に固定します。

クエリの範囲

tl = thetalim は、現在の極座標軸の範囲を含む 2 要素ベクトルを返します。

m = thetalim("mode") は、範囲モードの現在の値 ('auto' または 'manual') を返します。範囲を指定したりモードを手動に設定したりしない限り、自動モードが既定で使用されます。

ターゲット座標軸の指定

___ = thetalim(pax,___) は、現在の極座標軸の代わりに pax で指定された polar axes オブジェクトを使用します。最初の入力引数として pax を指定します。元の構文によりサポートされる場合にのみ、追加の入力引数または出力引数を含めます。

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極座標プロットを作成し、θ 軸の範囲を変更します。

theta = linspace(0,pi);
rho = theta/10;
polarplot(theta,rho)
thetalim([0 180])

Figure contains an axes object with type polaraxes. The polaraxes object contains an object of type line.

範囲を元の値に設定し直します。

thetalim('auto')

Figure contains an axes object with type polaraxes. The polaraxes object contains an object of type line.

thetalim の最初の入力として polar axes オブジェクトを指定し、特定の極座標軸の範囲を設定します。そうしない場合、thetalim は現在の座標軸の範囲を設定します。

pax = polaraxes;
thetalim(pax,[0 180])

Figure contains an axes object with type polaraxes. The polaraxes object is empty.

入力引数

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範囲の下限と上限。[thetamin thetamax] の形式の 2 要素ベクトルとして指定します。範囲を指定すると、polar axes オブジェクトの ThetaLim プロパティが指定の値に更新されます。

例: [0 1]

範囲モード。次の値のいずれかとして指定します。

  • "auto" — 自動範囲選択を有効にしますが、これはデータの全範囲に基づいた選択となります。MATLAB が "theta" 軸の範囲を選択します。

  • "manual" — 範囲を現在の値に固定します。

この引数を指定すると、MATLAB は座標軸の ThetaLimMode プロパティを指定の値に設定します。ただし、thetalim(limits) を呼び出すか座標軸の ThetaLim プロパティの値を設定することで theta 軸の範囲を明示的に設定すると、ThetaLimMode プロパティは "manual" に変更されます。

極座標軸、または極座標軸の配列。この引数を指定しない場合、thetalim は (現在の座標軸が polar axes オブジェクトであるという条件下で) 現在の座標軸を変更します。

出力引数

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現在の範囲。[thetamin thetamax] の形式の 2 要素ベクトルとして返されます。範囲をクエリすると polar axes オブジェクトの ThetaLim プロパティの値が返されます。

現在の範囲モード。次のいずれかの値が返されます。

  • 'auto' — データの変更を反映して範囲が自動更新されます。

  • 'manual' — 範囲は自動更新されません。

θ 軸の範囲モードをクエリすると、polar axes オブジェクトの ThetaLimMode プロパティの値が返されます。

バージョン履歴

R2016a で導入