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rlim

極座標軸の r 軸の範囲の設定とクエリ

説明

範囲の指定

rlim(limits) は、現在の極座標軸の r 軸の範囲を指定します。limits[rmin rmax] の形式の 2 要素ベクトルとして指定します。ここで、rmaxrmin より大きい数値です。

rlim(limitmode) は、自動または手動の範囲選択を指定します。limitmode は次の 2 つの値のいずれかになります。

  • "auto" — 自動範囲選択を有効にします。MATLAB® によって r 軸の範囲が選択されます。

  • "manual" — r 軸の範囲を現在の値に固定します。このオプションは、hold on コマンドで極座標軸に新しいデータを追加するときに、現在の範囲を維持する場合に使用します。

クエリの範囲

rl = rlim は、現在の極座標軸の範囲を含む 2 要素ベクトルを返します。

m = rlim("mode") は、範囲モードの現在の値 ('auto' または 'manual') を返します。範囲を指定したりモードを手動に設定したりしない限り、自動モードが既定で使用されます。

ターゲット座標軸の指定

___ = rlim(pax,___) は、現在の極座標軸の代わりに pax で指定される極座標軸を使用します。最初の入力引数として pax を指定します。元の構文によりサポートされる場合にのみ、追加の入力引数または出力引数を含めます。

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極座標プロットを作成し、r 軸の範囲を変更します。

theta = 0:0.01:2*pi;
rho = sin(2*theta).*cos(2*theta);
polarplot(theta,rho)
rlim([0 1])

Figure contains an axes object with type polaraxes. The polaraxes object contains an object of type line.

範囲を元の値に設定し直します。

rlim('auto')

Figure contains an axes object with type polaraxes. The polaraxes object contains an object of type line.

負の半径値を使用して、極座標プロットを作成します。polarplot は既定で負の値を、原点を中心とする点対称の位置に表します。

theta = linspace(0,2*pi);
rho = sin(theta);
polarplot(theta,rho)

Figure contains an axes object with type polaraxes. The polaraxes object contains an object of type line.

範囲が -1 から 1 までになるように r 軸の範囲を変更します。

rlim([-1 1])

Figure contains an axes object with type polaraxes. The polaraxes object contains an object of type line.

極座標プロットを作成し、r 軸の範囲を返します。

theta = 0:0.01:2*pi;
rho = sin(2*theta).*cos(2*theta);
polarplot(theta,rho)

Figure contains an axes object with type polaraxes. The polaraxes object contains an object of type line.

rl = rlim
rl = 1×2

         0    0.5000

rlim の最初の入力として polar axes オブジェクトを指定し、特定の極座標軸の範囲を設定します。そうしない場合、rlim は現在の座標軸の範囲を設定します。

pax = polaraxes;
rlim(pax,[0 5])

Figure contains an axes object with type polaraxes. The polaraxes object is empty.

入力引数

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範囲の上限と下限。[rmin rmax] の形式の 2 要素ベクトルとして指定します。ここで、rmaxrmin より大きい数値です。両方の限界値を指定することも、一方の限界値を指定してもう一方を MATLAB で自動計算することもできます。

  • 下限値を最小データ値に自動設定するには、最初の要素に -inf を指定します (例: rlim([-inf 0]))。

  • 上限値を最大データ値に自動設定するには、2 番目の要素に inf を指定します (例: rlim([0 inf]))。

範囲値を指定すると、polar axes オブジェクトの RLim プロパティが指定された値に更新され、RLimMode プロパティが 'manual' に変更されます。

例: rlim([0 1])

範囲モード。次の値のいずれかとして指定します。

  • "auto" — 自動範囲選択を有効にしますが、これはデータの全範囲に基づいた選択となります。座標軸に複数回プロットする場合、すべてのデータを含むように範囲が更新されます。このオプションは、範囲を変更した後でそれを既定値に戻す場合に使用できます。

  • "manual" — 範囲を現在の値に固定します。このオプションは、hold on コマンドで座標軸に新しいデータを追加する際に、現在の範囲を維持する場合に使用します。

この引数を指定すると、MATLAB は座標軸の RLimMode プロパティを指定の値に設定します。ただし、rlim(limits) を呼び出すか座標軸の RLim プロパティの値を設定することで r 軸の範囲を明示的に設定すると、RLimMode プロパティは "manual" に変更されます。

極座標軸、または極座標軸の配列。この引数を指定しない場合、rlim は (現在の座標軸が polar axes オブジェクトであるという条件下で) 現在の座標軸の範囲を設定します。

出力引数

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現在の範囲。[rmin rmax] の形式の 2 要素ベクトルとして返されます。範囲をクエリすると polar axes オブジェクトの RLim プロパティの値が返されます。

現在の範囲モード。次のいずれかの値が返されます。

  • 'auto' — データの変更を反映して範囲が自動更新されます。

  • 'manual' — データの変更を反映して範囲が自動更新されることはありません。

r 軸の範囲モードをクエリすると polar axes オブジェクトの RLimMode プロパティの値が返されます。

バージョン履歴

R2016a で導入