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polarscatter
極座標の散布図
構文
説明
ベクトルと行列のデータ
polarscatter(___,
はマーカー記号を設定します。たとえば、mkr
)'+'
は十字のマーカーを表示します。前述の構文における任意の入力引数の組み合わせの後でマーカー記号を指定します。
polarscatter(___,'filled')
はマーカーの内部を塗りつぶします。
テーブル データ
追加オプション
polarscatter(
は、現在の座標軸ではなく pax
,___)pax
によって指定される極座標軸にプロットします。
polarscatter(___,
は、1 つ以上の名前と値のペア引数を使用して、散布図の外観を変更します。たとえば、Name,Value
)'FaceAlpha'
および 0
と 1
の間のスカラー値を指定することにより、半透明のマーカーを使用できます。
は ps
= polarscatter(___)Scatter
オブジェクトまたは Scatter
オブジェクトの配列を返します。Scatter
オブジェクトを作成した後でその外観を変更するには、ps
を使用します。プロパティの一覧については、Scatter のプロパティ を参照してください。
例
散布図の作成
極座標に散布図を作成します。
th = pi/4:pi/4:2*pi; r = [19 6 12 18 16 11 15 15]; polarscatter(th,r)
R2022a より前は、既定では極座標軸に度記号が含まれていません。追加するには、pax = gca
を使用して極座標軸を取得します。その後、pax.ThetaTickLabel = string(pax.ThetaTickLabel) + char(176)
を使用して目盛りラベルを変更します。
塗りつぶされたマーカーの使用とマーカー サイズの設定
オプションの入力引数 'filled'
を指定して、塗りつぶされたマーカーを使用する散布図を作成します。マーカー サイズを 75 平方ポイントに設定します。
th = linspace(0,2*pi,20);
r = rand(1,20);
sz = 75;
polarscatter(th,r,sz,'filled')
さまざまなサイズと色のマーカーの使用
さまざまなサイズと色のマーカーを使用した散布図を作成します。オプションのサイズと色の入力引数をベクトルとして指定します。色ベクトルにそれぞれ固有の値を使用して、異なる色を指定します。値はカラーマップにある色にマッピングされます。
th = pi/4:pi/4:2*pi; r = [19 6 12 18 16 11 15 15]; sz = 100*[6 15 20 3 15 3 6 40]; c = [1 2 2 2 1 1 2 1]; polarscatter(th,r,sz,c,'filled','MarkerFaceAlpha',.5)
度数値からラジアン値への変換後にプロット
角度値が度単位であるデータを作成します。polarscatter
ではラジアン単位の角度値が必要とされるため、プロットする前に deg2rad
を使用して値をラジアンに変換します。
th = linspace(0,360,50); r = 0.005*th/10; th_radians = deg2rad(th); polarscatter(th_radians,r)
2 つの散布図の結合
hold
コマンドを使用して 2 つの散布図を同一の極座標軸に結合します。それぞれの図の説明を含む凡例を追加します。
th = pi/6:pi/6:2*pi; r1 = rand(12,1); polarscatter(th,r1,'filled') hold on r2 = rand(12,1); polarscatter(th,r2,'filled') hold off legend('Series A','Series B')
作成後の散布図の変更
散布図を作成して、scatter オブジェクトを変数 ps
に割り当てます。
th = pi/6:pi/6:2*pi;
r = rand(12,1);
ps = polarscatter(th,r,'filled')
ps = Scatter with properties: Marker: 'o' MarkerEdgeColor: 'none' MarkerFaceColor: 'flat' LineWidth: 0.5000 ThetaData: [0.5236 1.0472 1.5708 2.0944 2.6180 3.1416 3.6652 4.1888 4.7124 5.2360 5.7596 6.2832] RData: [0.8147 0.9058 0.1270 0.9134 0.6324 0.0975 0.2785 0.5469 0.9575 0.9649 0.1576 0.9706] ZData: [1x0 double] SizeData: 36 CData: [0 0.4470 0.7410] Use GET to show all properties
scatter オブジェクトを作成した後でそのプロパティを変更するには、ps
を使用します。
ps.Marker = 'square'; ps.SizeData = 200; ps.MarkerFaceColor = 'red'; ps.MarkerFaceAlpha = .5;
table のデータのプロット
R2021b 以降
table のデータをプロットするには、table を関数 polarscatter
に渡してプロット対象の変数を指定すると便利です。たとえば、3 つの変数をもつ table を作成し、変数 'Th'
および 'R1'
をプロットします。
% Create a table of random numbers Th = linspace(0,2*pi,50)'; R1 = randi([0 10],50,1); R2 = randi([20 30],50,1); tbl = table(Th,R1,R2); % Create polar scatter chart polarscatter(tbl,'Th','R1')
また、複数の変数を同時にプロットできます。たとえば、rvar
引数を cell 配列 {'R1','R2'}
として指定することにより、2 組の半径の値をプロットします。次に、凡例を追加します。凡例ラベルは変数名と一致します。
polarscatter(tbl,'Th',{'R1','R2'}) legend
カスタムのマーカー サイズおよび色を使用した table データのプロット
R2021b 以降
table のデータをプロットして色とマーカー サイズをカスタマイズする方法の 1 つとして、ColorVariable
プロパティと SizeData
プロパティを設定する方法があります。これらのプロパティは、関数 polarscatter
を呼び出すときに名前と値の引数として設定するか、後で Scatter
オブジェクトに対して設定できます。
たとえば、3 つの乱数の変数をもつ table を作成し、変数 Th
and
R
を塗りつぶされたマーカーでプロットします。名前と値の引数 ColorVariable
を指定してマーカーの色を変更します。Scatter
オブジェクトを s
として返すため、後で他のプロパティを設定できます。
Th = linspace(0,2*pi,50)'; R = randi([0 10],50,1); Colors = rand(50,1); tbl = table(Th,R,Colors); s = polarscatter(tbl,'Th','R','filled','ColorVariable','Colors');
SizeData
プロパティを設定してマーカー サイズを 100 ポイントに変更します。
s.SizeData = 100;
入力引数
theta
— theta 値
スカラー | ベクトル | 行列
theta 値。スカラー、ベクトルまたは行列として指定します。scatter オブジェクトの ThetaData
プロパティは theta 値を保存します。
theta
のサイズと形状はデータの形状に依存します。次の表では、最も一般的な状況について説明します。
プロットのタイプ | 座標の指定方法 |
---|---|
1 つの点 |
polarscatter(pi/2,0.5) |
1 つの点集合 |
polarscatter([0 pi/4 pi/2],[1; 2; 3]) |
色が異なる複数の点集合 | すべてのセットが同じ theta 値または rho 値を共有している場合は、共有している座標をベクトルとして、その他の座標を行列として指定します。ベクトルの長さは行列の次元の 1 つと一致していなければなりません。以下に例を示します。 polarscatter([0 pi/4 pi/2],[4 5 6; 7 8 9]) polarscatter は行列の列ごとに別個の点のセットをプロットします。または、 polarscatter([0 pi/6 pi/2; pi/8 pi/4 pi],[1 2 3; 4 5 6]) |
度数をラジアンに変換するには deg2rad
を使用します。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
rho
— rho 値
スカラー | ベクトル | 行列
rho 値。スカラー、ベクトルまたは行列として指定します。scatter オブジェクトの RData
プロパティは rho 値を保存します。
rho
のサイズと形状はデータの形状に依存します。次の表では、最も一般的な状況について説明します。
プロットのタイプ | 座標の指定方法 |
---|---|
1 つの点 |
polarscatter(pi/2,0.5) |
1 つの点集合 |
polarscatter([0 pi/4 pi/2],[1; 2; 3]) |
色が異なる複数の点集合 | すべてのセットが同じ theta 値または rho 値を共有している場合は、共有している座標をベクトルとして、その他の座標を行列として指定します。ベクトルの長さは行列の次元の 1 つと一致していなければなりません。以下に例を示します。 polarscatter([0 pi/4 pi/2],[4 5 6; 7 8 9]) polarscatter は行列の列ごとに別個の点のセットをプロットします。または、 polarscatter([0 pi/6 pi/2; pi/8 pi/4 pi],[1 2 3; 4 5 6]) |
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
sz
— マーカー サイズ
36 (既定値) | 数値スカラー | 行ベクトルまたは列ベクトル | 行列 | []
マーカー サイズ。数値スカラー、ベクトル、行列、または空の配列 ([]
) として指定します。サイズは各マーカーの平方ポイント単位の面積を制御します。空の行列は、既定の 36 ポイントのサイズを指定します。サイズを指定する方法は、theta
と rho
の指定方法や目的のプロットの外観によって異なります。次の表では、最も一般的な状況について説明します。
目的のマーカー サイズ | theta と rho | sz | 例 |
---|---|---|---|
すべての点に同じサイズ | スカラー |
th = [0 pi/6 pi/2]; r = [1 2; 2 4; 5 6]; polarscatter(th,r,100) | |
点ごとに異なるサイズ | 同じ長さのベクトル |
|
th = [0 pi/6 pi/2]; r = [1; 2; 3]; sz = [50 500 100]; polarscatter(th,r,sz)
th = [0 pi/6 pi/2]; r = [1; 2; 3]; sz = [50 500 100; 300 1000 200]; polarscatter(th,r,sz) |
点ごとに異なるサイズ | 複数のデータ セットをプロットする場合は |
|
th = [0 pi/6 pi/2]; r = [1 2; 2 4; 5 6]; sz = [50 500 1000]; polarscatter(th,r,sz)
th = [0 pi/6 pi/2]; r = [1 2; 2 4; 5 6]; sz = [50 500; 1000 2000; 100 300]; polarscatter(th,r,sz) |
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
c
— マーカーの色
色名 | RGB 3 成分 | RGB 3 成分の行列 | カラーマップ インデックスのベクトル
マーカーの色。色名、RGB 3 成分、RGB 3 成分の行列、またはカラーマップ インデックスのベクトルとして指定します。
色名 —
'red'
のような色名、または'r'
のような省略名。RGB 3 成分 — 色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 要素の行ベクトル。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。RGB 3 成分は、カスタム色を作成するのに役立ちます。RGB 3 成分の行列 — 各行が RGB 3 成分である 3 列の行列。
カラーマップ インデックスのベクトル —
theta
およびrho
のベクトルと同じ長さの数値のベクトル。
色を指定する方法は、目的の配色や 1 つの座標セットをプロットするか複数の座標セットをプロットするかによって異なります。次の表では、最も一般的な状況について説明します。
配色 | 色の指定方法 | 例 |
---|---|---|
すべての点に 1 つの色を使用する。 | 次の表のいずれかの色名または省略名を指定するか、1 つの RGB 3 成分を指定します。 | 1 つの点集合をプロットし、色を th = [0 pi/6 pi/2];
r = [1 2 3];
c = 'red';
polarscatter(th,r,[],c) 2 つの点集合をプロットし、RGB 3 成分を使用して色を赤に指定します。 th = [0 pi/6 pi/2]; r = [1 2; 2 4; 5 6]; c = [1 0 0]; polarscatter(th,r,[],c) |
カラーマップを使用して各点に異なる色を割り当てる。 | 数値の行ベクトルまたは列ベクトルを指定します。数値は現在のカラーマップ配列にインデックスを付けます。最小値はカラーマップの最初の行にマッピングされ、最大値は最後の行にマッピングされます。中間の値は中間の行に線形にマッピングされます。 プロットに点が 3 つある場合、値が必ずカラーマップ インデックスとして解釈されるように列ベクトルを指定します。 この方法は、 | 4 つのカラーマップ インデックスを指定するベクトル th = [0 pi/6 pi/2 2*pi/3];
r = [1 2 3 4];
c = [1 2 3 4];
polarscatter(th,r,[],c)
colormap(gca,'winter') |
点ごとにカスタム色を作成する。 | m 行 3 列の RGB 3 成分の行列を指定します (m はプロットの点の数)。 この方法は、 | 4 色の RGB 3 成分を指定する行列 th = [0 pi/6 pi/2 2*pi/3]; r = [1 2 3 4]; c = [1 0 0; 0 1 0; 0 0 1; 0 0 0]; polarscatter(th,r,[],c) |
データ セットごとに異なる色を作成する。 | n 行 3 列の RGB 3 成分の行列を指定します (n はデータ セットの数)。 この方法は、 | 2 つの RGB 3 成分を含む行列 th = [0 pi/6 pi/2]; r = [1 2; 2 4; 5 6]; c = [1 0 0; 0 0 1]; polarscatter(th,r,[],c) |
一般的な色の色名と RGB 3 成分
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" |
MATLAB® の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| char
| string
mkr
— マーカー記号
'o'
(既定値) | '+'
| '*'
| '.'
| 'x'
| 's'
| ...
マーカー記号。次の表に挙げるマーカー記号のいずれかとして指定します。
マーカー | 説明 | 結果のマーカー |
---|---|---|
"o" | 円 |
|
"+" | プラス記号 |
|
"*" | アスタリスク |
|
"." | 点 |
|
"x" | 十字 |
|
"_" | 水平線 |
|
"|" | 垂直線 |
|
"square" | 正方形 |
|
"diamond" | 菱形 |
|
"^" | 上向き三角形 |
|
"v" | 下向き三角形 |
|
">" | 右向き三角形 |
|
"<" | 左向き三角形 |
|
"pentagram" | 星形五角形 |
|
"hexagram" | 星形六角形 |
|
scatter オブジェクトの Marker
プロパティはマーカー記号を保存します。
tbl
— ソース table
table | timetable
プロットするデータが含まれるソース table。table または timetable として指定します。
thetavar
— theta 値を含む table 変数
1 つ以上の table 変数インデックス
theta 値を含む table 変数。1 つ以上の table 変数インデックスとして指定します。
table インデックスの指定
以下のいずれかのインデックス方式を使用して、目的の変数を 1 つ以上指定します。
インデックス方式 | 例 |
---|---|
変数名:
|
|
変数インデックス:
|
|
変数の型:
|
|
データのプロット
指定する table 変数には、任意の数値データ型を含めることができます。
1 つのデータ セットをプロットするには、thetavar
と rhovar
にそれぞれ 1 つの変数を指定します。たとえば、3 つの変数をもつ table を作成します。変数 Th
および R1
をプロットします。
% Create a table of random numbers Th = linspace(0,2*pi,10)'; R1 = randi([0 10],10,1); R2 = randi([20 30],10,1); tbl = table(Th,R1,R2); % Create polar scatter chart polarscatter(tbl,'Th','R1')
複数のデータ セットをまとめてプロットするには、thetavar
、rhovar
、またはその両方に複数の変数を指定します。両方の引数に複数の変数を指定する場合、各引数に対する変数の数は同じでなければなりません。
たとえば、変数 Th
を theta 軸にプロットし、変数 R1
および R2
を r 軸にプロットします。
polarscatter(tbl,'Th',{'R1','R2'})
table 変数に対して異なるインデックス方式を使用することもできます。たとえば、thetavar
を変数名として、rhovar
をインデックス番号として指定します。
polarscatter(tbl,'Th',2)
rhovar
— rho 値を含む table 変数
1 つ以上の table 変数インデックス
rho 値を含む table 変数。1 つ以上の table 変数インデックスとして指定します。
table インデックスの指定
以下のいずれかのインデックス方式を使用して、目的の変数を 1 つ以上指定します。
インデックス方式 | 例 |
---|---|
変数名:
|
|
変数インデックス:
|
|
変数の型:
|
|
データのプロット
指定する table 変数には、任意の数値データ型を含めることができます。
1 つのデータ セットをプロットするには、thetavar
と rhovar
にそれぞれ 1 つの変数を指定します。たとえば、3 つの変数をもつ table を作成します。変数 Th
および R1
をプロットします。
% Create a table of random numbers Th = linspace(0,2*pi,10)'; R1 = randi([0 10],10,1); R2 = randi([20 30],10,1); tbl = table(Th,R1,R2); % Create polar scatter chart polarscatter(tbl,'Th','R1')
複数のデータ セットをまとめてプロットするには、thetavar
、rhovar
、またはその両方に複数の変数を指定します。両方の引数に複数の変数を指定する場合、各引数に対する変数の数は同じでなければなりません。
たとえば、変数 Th
を theta 軸にプロットし、変数 R1
および R2
を r 軸にプロットします。
polarscatter(tbl,'Th',{'R1','R2'})
table 変数に対して異なるインデックス方式を使用することもできます。たとえば、thetavar
を変数名として、rhovar
をインデックス番号として指定します。
polarscatter(tbl,'Th',2)
pax
— PolarAxes
オブジェクト
PolarAxes
オブジェクト
PolarAxes
オブジェクト。極座標軸を指定しない場合、polarscatter
は現在の座標軸を使用します。polarscatter
は直交座標軸へのプロットをサポートしません。
名前と値の引数
引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: polarscatter(th,r,'filled','MarkerFaceAlpha',.5)
は、塗りつぶされた半透明のマーカーを作成します。
ここでは、scatter オブジェクトのプロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、Scatter のプロパティ を参照してください。
MarkerFaceAlpha
— マーカーの面の透明度
1
(既定値) | 範囲 [0,1]
のスカラー
マーカーの面の透明度。[0,1]
の範囲のスカラーとして指定します。値 1 は不透明、値 0 は透明を表します。0 と 1 の間の値は半透明です。
MarkerEdgeColor
— マーカーの輪郭の色
"flat"
(既定値) | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | "r"
| "g"
| "b"
| ...
マーカーの輪郭の色。"flat"
、RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。既定値 "flat"
では、CData
プロパティからの色が使用されます。
カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く string スカラーまたは文字ベクトルです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" | |
"none" | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 色なし |
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
例: [0.5 0.5 0.5]
例: "blue"
例: "#D2F9A7"
MarkerFaceColor
— マーカーの塗りつぶし色
"none"
(既定値) | "flat"
| "auto"
| RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | "r"
| "g"
| "b"
| ...
マーカーの塗りつぶし色。"flat"
、"auto"
、RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。"flat"
オプションでは CData
値が使用されます。"auto"
オプションでは、座標軸の Color
プロパティと同じ色が使用されます。
カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く string スカラーまたは文字ベクトルです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" | |
"none" | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 色なし |
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
例: [0.3 0.2 0.1]
例: "green"
例: "#D2F9A7"
LineWidth
— マーカー エッジの幅
0.5
(既定値) | 正の値
マーカー エッジの幅。ポイント単位の正の値として指定します。
例: 0.75
ColorVariable
— カラー データを含む table 変数
table 変数インデックス
カラー データを含む table 変数。ソース table の変数インデックスとして指定します。
table インデックスの指定
以下のいずれかのインデックス方式を使用して、目的の変数を指定します。
インデックス方式 | 例 |
---|---|
変数名:
|
|
変数インデックス:
|
|
変数の型:
|
|
カラー データの指定
ColorVariable
プロパティを指定して、マーカーの色を制御します。MarkerFaceColor
プロパティが "flat"
に設定されている場合は、変数のデータによってマーカーの塗りつぶし色を制御します。MarkerEdgeColor
が "flat"
に設定されている場合は、このデータによってマーカーの輪郭の色も制御できます。
指定する table 変数には、任意の数値型の値を含めることができます。値は、次のいずれかの形式にできます。
現在のカラーマップに線形にマッピングされる数値の列。
RGB 3 成分の 3 列配列。RGB 3 成分は、各値が特定の色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 要素ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば、[0.5 0.7 1]
では薄い青の色調が指定されます。
ColorVariable
プロパティを設定すると、MATLAB は CData
プロパティを更新します。
バージョン履歴
R2016b で導入R2022b: table を指定して作成したプロットが凡例ラベルの特殊文字を保持
関数 polarscatter
に 1 つの table と 1 つ以上の変数名を渡した場合に、table 変数名に含めた特殊文字 (アンダースコアなど) が凡例ラベルに表示されるようになりました。以前は、特殊文字は TeX または LaTeX の文字として解釈されていました。
たとえば、Sample_Number
という名前の変数を含む table を関数 polarscatter
に渡してから凡例を表示すると、凡例ラベルにアンダースコアが表示されます。R2022a 以前のリリースでは、アンダースコアは下付き文字として解釈されます。
リリース | table 変数 "Sample_Number" のラベル |
---|---|
R2022b |
|
R2022a |
|
凡例ラベルを TeX または LaTeX の書式設定で表示するには、プロット後に、目的のラベル文字列を指定して関数 legend
を呼び出します。以下に例を示します。
legend(["Sample_Number" "Another_Legend_Label"])
R2021b: table を直接 polarscatter
に渡す
table を関数 polarscatter
に渡し、その後にプロット対象の変数を渡すことで、プロットを作成します。データを table として指定すると、軸ラベルと凡例 (存在する場合) に table 変数名を使用して自動的にラベルが付けられます。
MATLAB コマンド
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