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plus, +

数値の加算と string の付加

説明

C = A + B は、対応する要素同士を加算することによって、配列 AB を加算します。一方の入力が string 配列の場合、plus は対応する要素を string として付加します。

AB は、同じサイズであるか、互換性のあるサイズでなければなりません。AB のサイズに互換性がある場合、2 つの配列は互いに一致するように暗黙的に拡張されます。たとえば、A または B の一方がスカラーである場合、そのスカラーはもう一方の配列の各要素と組み合わされます。また、方向の異なるベクトル (一方が行ベクトルで、もう一方が列ベクトル) は、行列となるよう暗黙的に拡張されます。

C = plus(A,B)A + B の代替方法として実行できますが、まれにしか使われません。これにより、クラスの演算子のオーバーロードが可能です。

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配列 A を作成し、スカラー値を加算します。

A = [0 1; 1 0];
C = A + 2
C = 2×2

     2     3
     3     2

A の各要素にスカラー値が加算されます。

1 行 3 列の string 配列を 2 つ作成し、配列内の同様に配置された string を追加します。

s1 = ["Red" "Blue" "Green"]
s1 = 1x3 string
    "Red"    "Blue"    "Green"

s2 = ["Truck" "Sky" "Tree"]
s2 = 1x3 string
    "Truck"    "Sky"    "Tree"

s = s1 + s2
s = 1x3 string
    "RedTruck"    "BlueSky"    "GreenTree"

2 つの配列 A および B を作成し、これらを加算します。

A = [1 0; 2 4];
B = [5 9; 2 1];
C = A + B
C = 2×2

     6     9
     4     5

A の要素が B の対応する要素に加算されます。

1 行 2 列の行ベクトルと 3 行 1 列の列ベクトルを作成し、それらを加算します。

a = 1:2;
b = (1:3)';
a + b
ans = 3×2

     2     3
     3     4
     4     5

結果は、3 行 2 列の行列になります。ここで、行列の各 (i,j) 要素は (j) + b(i) と等しくなります。

a=[a1a2],b=[b1b2b3],          a+b=[a1+b1a2+b1a1+b2a2+b2a1+b3a2+b3].

配列 A を作成し、これに列ベクトルを追加します。ベクトルは A と同じサイズの行列であるかのように扱われ、ベクトルの各要素は A の行に追加されます。

A = [1 2 3; 4 5 6]
A = 2×3

     1     2     3
     4     5     6

b = [10; 100]
b = 2×1

    10
   100

A + b
ans = 2×3

    11    12    13
   104   105   106

R2023a 以降

2 つの table を作成して追加します。行名 (両方に存在している場合) および変数名は同じでなければなりませんが、同じ順序である必要はありません。出力の行および変数は、最初の入力と同じ順序になります。

A = table([1;2],[3;4],VariableNames=["V1","V2"],RowNames=["R1","R2"])
A=2×2 table
          V1    V2
          __    __

    R1    1     3 
    R2    2     4 

B = table([4;2],[3;1],VariableNames=["V2","V1"],RowNames=["R2","R1"])
B=2×2 table
          V2    V1
          __    __

    R2    4     3 
    R1    2     1 

C = A + B
C=2×2 table
          V1    V2
          __    __

    R1    2     5 
    R2    5     8 

入力引数

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オペランド。スカラー、ベクトル、行列、多次元配列、table、または timetable として指定します。入力 AB は、同じサイズであるか、互換性のあるサイズでなければなりません (たとえば、AMN 列の行列で、B がスカラーまたは 1N 列の行ベクトル)。詳細については、基本的な演算で互換性のある配列サイズを参照してください。

  • 一方の入力が string 配列である場合、もう一方の入力には数値、文字、string、または cell 配列を指定できます。この場合、plus は非 string 入力を string 配列に変換してから、入力の対応する要素を付加します。

  • 整数データ型のオペランドは、複素数にできません。

  • 一方の入力が datetime 配列、duration 配列または calendarDuration 配列の場合、もう一方の入力の数値は、1 日を 24 時間とする日数として扱われます。

table または timetable である入力は次の条件を満たさなければなりません。 (R2023a 以降)

  • 入力が table または timetable の場合、すべての変数のデータ型で演算がサポートされている必要があります。

  • 一方の入力だけが table または timetable の場合、もう一方の入力は数値または logical 配列でなければなりません。

  • 両方の入力が table または timetable の場合、以下のとおりです。

    • 両方の入力のサイズが同じであるか、一方が 1 行の table でなければなりません。

    • 両方の入力に同じ名前をもつ変数が含まれている必要があります。ただし、各入力の変数の順序は異なっていてもかまいません。

    • 両方の入力が table で、両方とも行名をもつ場合、行名は同じでなければなりません。ただし、各入力の行名の順序は異なっていてもかまいません。

    • 両方の入力が timetable の場合、行時間が同じでなければなりません。ただし、各入力の行時間の順序は異なっていてもかまいません。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | char | string | datetime | duration | calendarDuration | table | timetable
複素数のサポート: あり

ヒント

  • テキストを付加する場合、plus は string 配列に対してのみ実行されます。文字ベクトルまたは cell 配列にテキストを付加するには、関数 append を使用します。

拡張機能

GPU コード生成
GPU Coder™ を使用して NVIDIA® GPU のための CUDA® コードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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