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pie

  • 3-D pie chart

説明

メモ

piechart は、カスタマイズ オプションの多い PieChart オブジェクトを作成できるため、pie よりも推奨されます。たとえば、PieChart オブジェクトには、扇形の色、円の扇形の配置 (時計回りまたは反時計回り)、最初の扇形の位置を変更するためのプロパティが用意されています。 (R2023b 以降)

pie(X) は、X のデータを使って円グラフを描画します。円グラフの扇形はそれぞれ X の要素を表します。

  • sum(X) ≤ 1 の場合、X の値は円の扇形の面積を直接指定します。sum(X) < 1 の場合、pie は円の一部のみを描画します。

  • sum(X) > 1 の場合、pieX/sum(X) によって値を正規化し、それぞれの扇形の面積を決定します。

  • X のデータ型が categorical の場合、扇形はカテゴリに対応します。各扇形の面積は、カテゴリ内の要素数を X の要素数で割った値になります。

pie(X,explode) は、円から扇形をオフセットします。explode は、X に対応するゼロと非ゼロの要素をもつベクトルまたは行列です。関数 pie は、explode 内の非ゼロ要素に対応する扇形のみをオフセットします。

X のデータ型が categorical の場合、explode はカテゴリに対応するゼロと非ゼロの要素をもつベクトルまたはオフセットするカテゴリの名前の cell 配列にできます。

pie(X,labels) は、円の扇形にラベルを付けるためのオプションを指定します。この場合、X は数値でなければなりません。

pie(X,explode,labels) は、扇形をオフセットして、テキスト ラベルを指定します。X は数値または categorical にできます。

pie(ax,___) は、現在の座標軸 (gca) の代わりに ax によって指定される座標軸にプロットします。オプションの ax は、前述の構文のすべての入力引数の組み合わせより前に指定できます。

p = pie(___) は、patch および text グラフィックス オブジェクトのベクトルを返します。入力には、前述の構文の任意の入力引数の組み合わせを使用できます。

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ベクトル X の円グラフを作成します。

X = [1 3 0.5 2.5 2];
pie(X)

対応する explode の要素を 1 に設定することによって、円の 2 番目と 4 番目の扇形をオフセットします。

explode = [0 1 0 1 0];
pie(X,explode)

ベクトル X の円グラフを作成し、扇形にラベルを付けます。

X = 1:3;
labels = {'Taxes','Expenses','Profit'};
pie(X,labels)

ラベルの付いた円グラフを作成して、テキスト ラベルの色とフォント サイズを変更します。

X = 1:3;
labels = {'Taxes','Expenses','Profit'};
p = pie(X,labels)

p = 
  1x6 graphics array:

    Patch    Text     Patch    Text     Patch    Text 

ラベル [Profit] の text オブジェクトを取得します。色とフォント サイズを変更します。プロパティの設定にはドット表記を使用します。

t = p(6);
t.BackgroundColor = 'cyan';
t.EdgeColor = 'red';
t.FontSize = 14;

円グラフを作成し、形式表現を指定して小数点以下 3 桁の各ラベルを表示します。パーセント記号をラベルに含めるには、'%%' を表現の最後に指定します。

X = [1/3 2/3];
pie(X,'%.3f%%')

要素の合計が 1 未満であるベクトル X の円グラフを作成します。

X = [0.19 0.22 0.41];
pie(X)

要素の合計は 1 未満のため、pie は円を部分的に描画します。

2 年間の財務データを含むベクトル y2010y2011 を作成します。次に、値のラベルを含む cell 配列を作成します。

y2010 = [50 0 100 95];
y2011 = [65 22 97 120];
labels = {'Investments','Cash','Operations','Sales'};

1 行 2 列のタイル表示チャート レイアウトを作成し、それぞれにタイトルがある 2 つの円グラフを表示します。次に、レイアウトの east タイルに共有の凡例を表示します。これを行うには、戻り引数を指定した関数 legend を呼び出して legend オブジェクトを格納します。その後、Layout.Tile プロパティを 'east' に設定して凡例を east タイルに移動します。

t = tiledlayout(1,2,'TileSpacing','compact');

% Create pie charts
ax1 = nexttile;
pie(ax1,y2010)
title('2010')

ax2 = nexttile;
pie(ax2,y2011)
title('2011')

% Create legend
lgd = legend(labels);
lgd.Layout.Tile = 'east';

オフセットされた扇形を含むカテゴリに対応したカテゴリカル円グラフをプロットします。

X = categorical({'North','South','North','East','South','West'});
explode = {'North','South'};
pie(X,explode)

次に logical ベクトルを使用して同じ扇形をオフセットします。

explode = [0 1 1 0];
pie(X,explode)

オフセットされた扇形がないカテゴリカル円グラフをプロットし、扇形にラベルを付けます。X のデータ型が categorical の場合、入力引数 explode を指定しなければなりません。扇形をオフセットせずにラベルを指定するために、空の cell 配列を explode に指定し、ラベルとして labels を指定します。

X = categorical({'North','South','North','East','South','West'});
explode = {};
labels = {'E','N','S','W'};
pie(X,explode,labels)

次に 1 つの扇形をオフセットし、すべての扇形にラベルを付けます。

X = categorical({'North','South','North','East','South','West'});
explode = {'West'};
labels = {'E','N','S','W'};
pie(X,explode,labels)

x を定義して円グラフを作成します。

x = [1 2 3];
pie(x)

個々の扇形部分の説明を cell 配列 labels に指定します。x でデータを指定した順に説明を指定します。

labels = {'Product A','Product B','Product C'};

円グラフの下に凡例を横方向に表示します。labels に含まれている説明を関数 legend に渡します。凡例の Location プロパティを "southoutside" に設定し、その Orientation プロパティを "horizontal" に設定します。

legend(labels,'Location','southoutside','Orientation','horizontal')

入力引数

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入力ベクトルまたは行列。

  • X が数値の場合、X のすべての値は有限でなければなりません。

  • X が categorical の場合、pie は未定義の要素を無視します。

データ型: double|categorical

オフセットする扇形。数値ベクトルまたは行列、logical ベクトルまたは logical 行列、string 配列、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。

  • X が数値の場合、explodeX に対応するゼロと非ゼロの要素から成る論理値または数値のベクトルまたは行列でなければなりません。true (非ゼロ) の値は対応する扇形を円グラフの中心からオフセットするため、explode(i,j) が非ゼロの場合、X(i,j) は中心からオフセットされます。explodeX と同じサイズでなければなりません。

  • X が categorical の場合、explode はカテゴリ名の string 配列または cell 配列にできます。pieexplode 内のカテゴリに対応する扇形をオフセットします。

  • X が categorical の場合、explodeX 内の各カテゴリに対応する要素から成る論理値または数値のベクトルにすることもできます。関数 pie はカテゴリの順序に従って true (非ゼロ) に対応する扇形をオフセットします。

ラベル オプション。テキスト ラベルの配列または形式表現として指定します。この引数を使用して、円の扇形にカスタムのテキスト ラベルを表示するか、MATLAB® が提供するパーセンテージ値を特定の形式で表示します。

メモ

X に categorical 値が含まれている場合にラベル オプションを指定するには、ラベル オプションの前に explode 引数を指定しなければなりません。

テキスト ラベルの表示

ラベルを文字ベクトルの cell 配列または string 配列で指定します。

X に数値が含まれている場合、labels 内の要素数は X 内の要素数と等しくなければなりません。

X に categorical 値が含まれている場合、labels 内の要素の数と順序は X 内のカテゴリの数と順序と等しくなければなりません。カテゴリの数と順序を判別するには、関数 categories を使用します。

特定の形式での割合の表示

形式表現を文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。形式表現はパーセント記号 (%) で始まり、一連の識別子が続きます。

Example of a custom format.

変換文字を除くすべての識別子はオプションです。次の順序で識別子を指定します。

  1. 1 つ以上のフラグ — プラス記号、小数点の表示およびラベルを揃えるためのオプション。

    • プラス記号 (+) — 正の値の隣にプラス記号を表示します。

    • ハッシュ記号 (#) — 精度が 0 ('50.' など) であっても、小数点を表示します。

    • マイナス記号 () — ラベルを左揃えにし、ラベルの先頭を空白でパディングするのではなく、ラベルの末尾をパディングします。

  2. フィールド幅 — ラベルに表示する最小文字数。フィールド幅は整数値として指定します。ラベル内の桁数がフィールド幅より小さい場合、ラベルは空白でパディングされます。

  3. 精度 — 小数点の右側の桁数。精度を小数点とそれに続く整数として指定します。

  4. 変換文字 — 固定小数点または指数表現。変換文字の一覧については、次の表を参照してください。データに当てはまらない変換文字を指定する場合、MATLAB は代わりに %e を使用します。

変換文字説明
f固定小数点表記。精度値は小数点以下の桁数を示します。'%.4f%%' は、円の 6.25% の扇形のラベルを 6.2500% のように表示します。
e指数表現。精度値は小数点以下の桁数を示します。'%.4e%%' は、円の 6.25% の扇形のラベルを 6.2500e+00% のように表示します。
ge または f のいずれかコンパクトな方のバージョン。後続のゼロは除きます。精度値は小数点以下の最大桁数を示します。'%.4g%%' は、円の 6.25% の扇形のラベルを 6.25% のように表示します。

上記の識別子に加えて、形式表現の先頭と末尾にリテラル テキストを指定することもできます。一重引用符を表示するには、'' を使用します。パーセント記号を表示するには、%% を使用します。たとえば、'%.2f%%' は、小数点以下末尾 2 桁の後にパーセント記号が続くラベルを表示します。

axes オブジェクト。現在の座標軸 (gca) ではなく特定の座標軸に円グラフをプロットするために ax を使用します。

出力引数

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Patch および Text オブジェクト。ベクトルとして返されます。詳細については、Patch のプロパティText のプロパティ を参照してください。

拡張機能

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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