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movefile

ファイルやフォルダーの移動または名前変更

説明

movefile sourcesource ファイルまたはフォルダーを現在のフォルダーに移動します。movefilesource のアーカイブ属性を保持しません。

movefile source destinationsourcedestination ファイルまたはフォルダーに移動します。sourcedestination が同じ場所にある場合、movefilesource の名前を destination に変更します。ファイルまたはフォルダーを移動して名前を付け直す場合、destinationsource とは異なる名前を付けて、source に対してファイルまたはフォルダーを 1 つだけ指定します。

source がフォルダーの場合、destination はフォルダーでなければなりません。source がフォルダーであるか複数のファイルを指定することができ、destination が存在しない場合、movefiledestination を作成します。

movefile source destination f は、destination が書き込み可能でなくても移動を実行します。destination の読み取り/書き込み属性の状態は変化しません。この構文は読み取り専用ファイルを上書きします。

status = movefile(___) は指定されたファイルまたはフォルダーを移動し、操作が正常に完了した場合はステータス 1 を返します。それ以外の場合、movefile0 を返します。この構文では、前述の構文の入力引数を任意に組み合わせて使用できます。

[status,msg] = movefile(___) は、発生した警告またはエラーに関するメッセージ テキストも返します。

さらに、[status,msg,msgID] = movefile(___) は、発生した警告またはエラーに関するメッセージ ID も返します。

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移動先入力を省略して、ファイルやフォルダーを現在のフォルダーに移動します。

2 つのフォルダーを作成します。1 つ目は myfiles で、myfile1.m ファイルが格納されます。2 つ目は myotherfiles で、myfile2.m ファイルが格納されます。

mkdir myfiles
movefile myfile1.m myfiles
mkdir myotherfiles
movefile myfile2.m myotherfiles

myfile1.m を現在のフォルダーに移動します。移動先が指定されていないため、MATLAB® は現在のフォルダーが移動先であるものと仮定します。

movefile myfiles/myfile1.m

現在のフォルダーを myfiles に設定します。myotherfiles とその内容を現在のフォルダーに移動します。

cd myfiles
movefile ../myotherfiles

現在のフォルダーから、名前が my で始まるファイルとサブフォルダーを、newFolder フォルダーに移動します (newFolder はそれまで存在しなかったフォルダーです)。

movefile my* newFolder

myoldfolder フォルダーを作成し、名前を mynewfolder に変更します。

mkdir myoldfolder
movefile myoldfolder mynewfolder

ファイル myfile1.m を現在のフォルダーから読み取り専用の restricted フォルダーに移動します。

読み取り専用の restricted フォルダーを作成します。

mkdir restricted
fileattrib restricted -w

myfile1.m ファイルを移動します。ステータスが 0 の場合、コピーは失敗しています。

status = movefile('myfile1.m','restricted');
status
status = logical
   0

移動先フォルダーの読み取り専用ステータスをオーバーライドするには、'f' オプションを使用して myfile1.m ファイルを移動します。ステータスが 1 で messagemessageID が空である場合は、コピーが正常に完了したことを示します。

[status,message,messageId] = movefile('myfile1.m','restricted','f');
status
status = logical
   1

message
message =

  0x0 empty char array
messageId
messageId =

  0x0 empty char array

入力引数

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移動するファイル名またはフォルダー名。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。複数のファイルまたはフォルダーを移動するには、ワイルドカード (*) を使用します。

ローカル ファイルまたはフォルダーを移動する際、source には絶対パスも相対パスも使用できます。ただし、リモートの場所のファイルおよびフォルダーを移動するには、Uniform Resource Locator (URL) として指定した絶対パスを source に含めなければなりません。詳細については、リモート データの操作を参照してください。

メモ

source が string の場合は、すべての入力をかっこで囲みます。たとえば、movefile("myfile.m","newfolder") のようになります。

移動先のファイルまたはフォルダー。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。destination にワイルドカードは使用できません。

destination がローカルの場合、絶対パスとしても相対パスとしても指定できます。destination がリモートの場合は、URL として指定した絶対パスを含めなければなりません。詳細については、リモート データの操作を参照してください。

メモ

destination が string の場合は、すべての入力をかっこで囲みます。たとえば、movefile("myfile.m","newfolder") のようになります。

出力引数

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移動ステータス。ファイルまたはフォルダーの移動の試行が正常に完了したかどうかを表し、0 または 1 として返されます。試行が正常に完了していれば、status の値は 1 になります。それ以外の場合、この値は 0 です。

データ型: logical

エラー メッセージ。文字ベクトルとして返されます。エラーまたは警告が発生した場合、msg にはエラーまたは警告のメッセージ テキストが格納されます。それ以外の場合、msg は空 ('') です。

エラー メッセージ識別子。文字ベクトルとして返されます。エラーまたは警告が発生した場合、msgID にはエラーまたは警告のメッセージ ID が格納されます。それ以外の場合、msgID は空 ('') です。

拡張機能

スレッドベースの環境
MATLAB® の backgroundPool を使用してバックグラウンドでコードを実行するか、Parallel Computing Toolbox™ の ThreadPool を使用してコードを高速化します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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