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matlab.uitest.TestCase クラス

名前空間: matlab.uitest
スーパークラス: matlab.unittest.TestCase

アプリ テスト フレームワークを使用してテストを作成するクラス

説明

matlab.uitest.TestCase クラスを使用して、アプリ テスト フレームワークを使用するテストを作成できます。matlab.uitest.TestCase クラスは matlab.unittest.TestCase クラスから派生したものであるため、テストでは、検定、フィクスチャ、およびプラグインなどのユニット テスト フレームワークの機能にアクセスできます。アプリ テストの詳細については、アプリ テスト フレームワークの概要を参照してください。

matlab.uitest.TestCase クラスは handle クラスです。

クラスの属性

抽象型
true

クラス属性の詳細については、クラスの属性を参照してください。

作成

ほとんどの場合、matlab.uitest.TestCase クラスのインスタンスを直接作成する必要はありません。テストの実行時に、アプリ テスト フレームワークで matlab.uitest.TestCase インスタンスが自動的に作成されます。

コマンド ラインでの対話型のテスト用に matlab.uitest.TestCase インスタンスを作成するには、静的メソッド forInteractiveUse を使用します。

メソッド

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離散型ノブを作成します。

knob = uiknob('discrete');

A figure with a discrete knob. The knob value is 'Off'.

対話型のテスト ケースを作成し、ノブの値 'High' を選択します。アニメーション化された青い点でプログラムによる選択動作が示されます。

tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse;
tc.choose(knob,'High')

A figure with a discrete knob. The knob value is 'High'.

ノブの Items プロパティの値を表示します。

knob.Items
ans =

  1×4 cell array

    {'Off'}    {'Low'}    {'Medium'}    {'High'}

インデックスでノブの値 'Low' を選択します。ノブが 'High' から 'Low' に切り替わります。

tc.choose(knob,2)

A figure with a discrete knob. The knob value is 'Low'.

状態ボタンを作成します。

b = uibutton('state');

対話型のテスト ケースを作成し、状態ボタンの値が false であることを確認します。

tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse;
tc.verifyFalse(b.Value)
Verification passed.

ボタンを押し、状態が true に変わることを確認します。プログラムによる押し下げ動作を表す青い点が表示され、ボタンの上で消えます。

tc.press(b)
tc.verifyTrue(b.Value)
Verification passed.

最小値が -237、最大値が 237、開始値が 7 のスライダーを作成します。

slider = uislider("Limits",[-237 237],"Value",7);

対話型のテスト ケースを作成し、スライダーの初期値を確認します。

testCase = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse;
testCase.verifyEqual(slider.Value,7)
Verification passed.

2 つの値の間でスライダーをドラッグし、最終値を確認します。フレームワークでは任意の適合値に対するコンポーネントの操作が模倣されるため、許容誤差を使用してスライダーの実際の値と期待される値を比較するのがベスト プラクティスです。

val = 26.75;
testCase.drag(slider,-val,val)
testCase.verifyEqual(slider.Value,val,"AbsTol",0.1)
Verification passed.

R2023b 以降

コンポーネントまで自動的にスクロールして、Figure の表示可能領域にないコンポーネントに対して動作を実行します。

Figure の表示可能領域外にある状態ボタンを使って、スクロール可能な Figure を作成します。

fig = uifigure("Scrollable","on");
b = uibutton(fig,"state","Position",[fig.Position(3)+100 100 100 22]);

対話型テスト用にテスト ケースを作成し、ボタンの初期状態を確認します。

tc = matlab.uitest.TestCase.forInteractiveUse;
tc.verifyFalse(b.Value)
Verification passed.

ボタンを押し、状態が変わることを確認します。Figure がスクロール可能なため、動作を実行する前に、アプリのテスト フレームワークが自動的にボタンまでスクロールします。

tc.press(b)
tc.verifyTrue(b.Value)
Verification passed.

バージョン履歴

R2018a で導入

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