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javaclasspath

Java クラス パスを返すか、動的パスを指定

説明

javaclasspath は、Java® クラス パスの静的セグメント動的セグメントを表示します。

javaclasspath('-dynamic') は、動的パスを表示します。

javaclasspath('-static') は、静的パスを表示します。

dpath = javaclasspath は、動的パス dpath を返します。

spath = javaclasspath('-static') は、静的パス spath を返します。

jpath = javaclasspath('-all') は全体のパス jpath を返します。返された cell 配列は、最初にパスの静的セグメントを含み、次に動的セグメントを含みます。

javaclasspath(dpath) は、動的パスを dpath に変更します。この構文を使用して、開発およびデバッグしている Java クラスを再度読み込みます。

javaclasspath(dpath1,dpath2) は、動的パスをパス dpath1,dpath2 の連結に変更します。

javaclasspath(statusmsg) は、ステータス メッセージの表示を有効または無効にします。

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cell 配列を使用してフォルダーを既存の Java クラス パスに追加します。

2 つのパス値をもつ cell 配列を作成します。

dpath = {'http://domain.com','http://some.domain.com/jarfile.jar'};

メッセージ フラグを設定し、クラスの読み込みメッセージを表示します。

javaclasspath('-v1')

dpath のパスをクラス パスに追加します。

javaclasspath(dpath)
Loading following class path(s) from local file system:
* http://domain.com
* http://some.domain.com/jarfile.jar

更新された動的パスを表示します。MATLAB® は、フォルダーを dpath から既存のパスに追加します。出力は、システム構成によって異なります。

javaclasspath('-dynamic')
		DYNAMIC JAVA PATH

	http://domain.com                 
	http://some.domain.com/jarfile.jar

動的パスのエントリをもつ cell 配列 p を作成します。動的パスにエントリがない場合、MATLAB は空の cell 配列を作成します。

javaclasspath('-v0') % Suppress display of class-loading messages
p = javaclasspath
p = 

     {}

入力引数

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パス エントリ。string、string の配列、文字ベクトルまたは文字ベクトルの cell 配列として動的パスに指定します。MATLAB により相対パスが絶対パスに変換されます。

例: javaclasspath('http://domain.com')

データ型: char | cell

パス エントリ。string、string の配列、文字ベクトルまたは文字ベクトルの cell 配列として、連結し、動的パスに指定します。

データ型: char | cell

メッセージ フラグ。次の値のいずれかとして指定します。

'-v0'

ファイル システムから Java パスを読み込む際に、ステータス メッセージを表示しません。

'-v1'

ステータス メッセージを表示します。

statusmsg 引数は関数 javaclasspathjavaaddpath および javarmpath からのステータス メッセージの表示を制御します。

出力引数

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現在のパスの動的パス エントリ。string の配列または文字ベクトルの cell 配列として返されます。パス エントリがない場合、dpath は空の cell 配列です。

現在のパスの静的パス エントリ。string の配列または文字ベクトルの cell 配列として返されます。パス エントリがない場合、spath は空の cell 配列です。

すべてのパス エントリ。string の配列または文字ベクトルの cell 配列として返されます。パス エントリがない場合、jpath は空の cell 配列です。

詳細

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静的パス

静的パスは、各 MATLAB セッションの起動時に、MATLAB の組み込み Java パスと javaclasspath.txt ファイルから読み込まれる Java パスのセグメントです。

MATLAB は、動的パスの前に静的パスを検索します。

静的 Java パスは、動的 Java パスよりも Java クラスの読み込みパフォーマンスが優れていますが、静的 Java パスを変更するには、javaclasspath.txt ファイルを編集して MATLAB を再起動します。詳細については、Java クラス パスの静的パスを参照してください。

動的パス

動的パスは Java クラス パスのセグメントです。

MATLAB では動的パスを使用できます。動的パスは独自の Java クラスを開発するときに便利です。動的パスは MATLAB セッション中にいつでも関数 javaclasspath を使用して読み込むことができます。動的パスはパスの変更において柔軟性を提供しますが、動的パス上の Java クラスは、静的パス上のクラスよりも読み込みに時間がかかる場合があります。また、動的パス上のクラスは静的パス上のクラスと異なる動作をする場合もあります。クラスが期待どおりに動作しない場合は静的パスを使用してください。Java クラスを開発してデバッグした後、クラスを静的パスに追加します。

  • 動的パスを定義するには、javaclasspath を使用します。

  • パスを変更するには、javaaddpathjavarmpath を使用します。

  • MATLAB を再起動することなく動的パス上のすべてのクラスの Java クラス定義を更新するには、clear java を使用します。

詳細については、Java クラス パスの動的パスを参照してください。

ヒント

  • Java クラスは、動的パス上のクラスと依存関係がある静的パス上に配置しないでください。そのような依存関係があると、ランタイム エラーが発生します。

  • 動的クラス パス上のファイルによって定義されるすべての Java クラスの定義をクリアするには、clear コマンドを呼び出します。

  • 静的パスで既に指定されているエントリを動的パスに追加すると、警告が発生します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入