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inline

(非推奨) インライン オブジェクトの作成

inline は推奨されません。代わりに 無名関数 を使用してください。

説明

f = inline(expr)expr に含まれる MATLAB® 式からインライン関数オブジェクトを作成します。インライン関数への入力引数は、i または j 以外の独立した小文字のアルファベット文字を見つけるために expr を検索することにより、自動的に指定されます。これは、数個のアルファベット文字から作られる単語の一部ではありません。そのような文字が存在しない場合、x が使われます。文字が一意でない場合は、x に最も近い文字が使用されます。2 つの文字が x から同じ距離にある場合、アルファベットの後方の文字が選択されます。

f = inline(expr,arg1,arg2,…,argN) は入力引数が arg1,arg2,…,argN で指定されるインライン関数を作成します。複数の文字からなる記号名を使うこともできます。

f = inline(expr,N) は入力引数が x および P1,P2,…,PN のインライン関数を作成します。N はスカラーです。

2 つの独立変数

この関数 inline への呼び出しは、2 変数 alphax に依存している関数 f を定義します。

f = inline('sin(alpha*x)')
f =
     Inline function:
     f(alpha,x) = sin(alpha*x)

関数 inline が、希望する関数変数を返さなかったり、関数変数が間違った順番になっている場合、inline 引数リストを使って、希望する変数を明示的に指定できます。

g = inline('sin(alpha*x)','x','alpha')
g =

     Inline function:
     g(x,alpha) = sin(alpha*x)

入力引数

すべて折りたたむ

関数の式。文字ベクトルとして指定します。

引数のリスト。文字ベクトルのコンマ区切りのリストとして指定します。

x 以外の引数の数。非負の整数スカラーとして指定します。

ヒント

  • 関数 inline に関係する 3 個のコマンドを使って、インライン関数オブジェクトを確認したり、どのように作成したかを示すことができます。

  • char(fun) は、インライン関数を文字配列に変換します。これは、formula(fun) と同じです。

  • argnames(fun) は、文字ベクトルの cell 配列として、インライン オブジェクト fun の入力引数名を返します。

  • formula(fun) は、インライン オブジェクト fun の式を返します。

  • 4 つ目のコマンド vectorize(fun) は、fun の式で、^*/ の前に . を挿入します。結果は、関数 inline のベクトル化されたものになります。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

トピック