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geolimits

地理的範囲の設定またはクエリ

説明

範囲の指定

geolimits(latlim,lonlim) は、現在の地理座標軸、地理バブル チャート、またはマップ座標軸の範囲を調整し、latlimlonlim でそれぞれ指定された緯度範囲と経度範囲が含まれるようにします。現在の座標軸が地理座標軸、地理バブル チャート、マップ座標軸でない場合、または現在の座標軸がない場合は、関数は指定した範囲で新しい地理座標軸を作成します。

メモ

関数 geolimits は通常、指定された範囲よりも広い範囲を使用して、マップの縦横比を維持します。

geolimits(limitmode) は、自動または手動の範囲選択を指定します。limitmode は次の値のいずれかとして指定できます。

  • "auto" — 自動範囲選択を有効にします。MATLAB® は、データの範囲に基づいて範囲を選択します。座標軸またはチャートに複数回プロットする場合、すべてのデータを含むように範囲が更新されます。

  • "manual" — 現在の範囲にできる限り近い範囲を保持します。

引数 limitmode はかっこなしで指定できます。たとえば、geolimits auto とすると、自動範囲選択が有効になります。

クエリの範囲

[latitudeLimits,longitudeLimits] = geolimits は、現在の緯度と経度の範囲を返します。

[latitudeLimits,longitudeLimits] = geolimits(___) は、前述の構文の入力を任意に組み合わせて使用して、範囲を調整してから実際の範囲を返します。

ターゲットの座標軸またはチャートの指定

[___] = geolimits(ax,___) は、ax で指定された座標軸またはチャートを使用します。

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津波イベントを含むスプレッドシートをワークスペースに table として読み取ります。table 変数 Latitude および Longitude には津波イベントの位置が含まれます。table 変数 MaxHeight には津波の最大の高さが含まれます。

T = readtable("tsunamis.xlsx");

lat = T.Latitude;
lon = T.Longitude;
sz = T.MaxHeight;

地形ベースマップに、地理バブル チャートを使用してデータを表示します。津波の高さを使用してバブル サイズを指定します。名前と値の引数 SizeLegendTitle を使用して、サイズの凡例のタイトルを変更します。

geobubble(lat,lon,sz,"SizeLegendTitle","Maximum Height")
geobasemap colorterrain

Figure contains an object of type geobubble.

緯度と経度の範囲を変更して、ブリティッシュ コロンビア州と米国西部を含む地域にズームインします。

geolimits([28 65],[-158 -100])

Figure contains an object of type geobubble.

緯度と経度の座標軸の縦横比を維持するために、関数 geolimits は通常、指定された範囲よりも広い地域をカバーする範囲を使用します。実際のマップの範囲をクエリします。

[latitudeLimits,longitudeLimits] = geolimits
latitudeLimits = 1×2

   28.0000   65.0000

longitudeLimits = 1×2

 -159.0627  -98.9373

隣接する米国の境界の座標を含む MAT ファイルをワークスペースに読み込みます。MAT ファイル内の変数 uslat および uslon では、それぞれ緯度と経度の数値の座標を指定します。地形ベースマップに座標を表示します。

load usapolygon.mat
geoplot(uslat,uslon)
geobasemap topographic

緯度と経度の範囲をクエリします。

[latitudeLimits,longitudeLimits] = geolimits
latitudeLimits = 1×2

   17.3588   54.6665

longitudeLimits = 1×2

 -126.1638  -65.5263

座標軸にプロットを追加する際に現在の緯度と経度の範囲を維持するには、手動モードを使用します。

携帯電話基地局データを含むスプレッドシートをワークスペースに table として読み取ります。table 変数 Latitude および Longitude は携帯電話基地局の位置を表します。grayland ベースマップに、点のマーカーを使用して基地局の位置を表示します。

load cellularTowers.mat
lat1 = cellularTowers.Latitude;
lon1 = cellularTowers.Longitude;

geoscatter(lat1,lon1,".")
geobasemap grayland

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type scatter.

隣接する米国の各州の座標を含む MAT ファイルをワークスペースに読み込みます。MAT ファイルには、緯度と経度のフィールドをもつ構造体配列が含まれます。構造体配列から緯度と経度を抽出します。

load usastates.mat
lat2 = [usastates.Lat];
lon2 = [usastates.Lon];

地理的範囲モードを手動に設定し、範囲が変更されないようにします。hold on を使用して座標軸に 2 番目のプロットを追加します。

geolimits manual
hold on
geoplot(lat2,lon2)

Figure contains an axes object. The axes object contains 2 objects of type scatter, line.

範囲は、新しいプロットに合わせて更新されません。

モードを自動にリセットして、範囲が自動更新されるよう再設定します。

geolimits auto

Figure contains an axes object. The axes object contains 2 objects of type scatter, line.

入力引数

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緯度の範囲の下限と上限。[latmin latmax] の形式の 2 要素ベクトルとして指定します。ここで、latmaxlatmin より大きい値です。

例: [50 65]

データ型: single | double

経度の範囲の下限と上限。[lonmin lonmax] の形式の 2 要素ベクトルとして指定します。ここで、lonmaxlonmin より大きい値です。

例: [-175 -130]

データ型: single | double

範囲モード。次の値のいずれかとして指定します。

  • "auto" — 自動範囲選択を有効にしますが、これはデータの範囲に基づいた選択となります。座標軸に複数回プロットする場合、すべてのデータを含むように範囲が更新されます。このオプションは、範囲を変更した後でそれを既定値に戻す場合に使用できます。

  • "manual" — 現在の範囲にできる限り近い範囲を保持します。このオプションは、hold on コマンドで座標軸に新しいデータを追加する際に、現在の範囲を維持する場合に使用します。

データ型: char | string

ターゲットの座標軸またはチャート。GeographicAxes オブジェクト 1GeographicBubbleChart オブジェクト、または MapAxes (Mapping Toolbox™) オブジェクトとして指定します。

この引数を指定しなかった場合、関数 geolimits は、現在の座標軸が geographic axes オブジェクト、地理バブル チャート、または map axes オブジェクトであれば、現在の座標軸の範囲を調整します。

出力引数

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実際の緯度範囲。[latmin latmax] の形式の 2 要素ベクトルとして返されます。

実際の経度範囲。[lonmin lonmax] の形式の 2 要素ベクトルとして返されます。

ヒント

マップ座標軸の場合、関数は latlimlonlim で定義された四角形を囲むエリアを含めることができます。四角形内のデータのみを表示する方法の詳細については、Create Map of Quadrangle Using Cartographic Map Layout (Mapping Toolbox)を参照してください。

バージョン履歴

R2017b で導入


1 Alignment of boundaries and region labels are a presentation of the feature provided by the data vendors and do not imply endorsement by MathWorks®.