Main Content

ge, >=

以上かどうかの判別

説明

AB 以上の場合、A >= B は、要素が logical 1 (true) に設定された logical 配列または logical 値の table を返します。そうでない場合、要素は logical 0 (false) となります。テストでは、数値配列の実数部のみが比較されます。ge は、A または BNaN または未定義の categorical 要素をもつ場合には、logical 0 (false) を返します。

ge(A,B)A >= B の代替方法として実行できますが、まれにしか使われません。これにより、クラスの演算子のオーバーロードが可能です。

すべて折りたたむ

指定された値以上のベクトル要素を見つけます。

数値ベクトルを作成します。

A = [1 12 18 7 9 11 2 15];

ベクトルをテストし、11 以上の要素を見つけます。

A >= 11
ans = 1x8 logical array

   0   1   1   0   0   1   0   1

結果は、A の要素が式を満たす場合には、logical 1 (true) を含むベクトルです。

logical 値のベクトルをインデックスとして使用して、11 以上の A の値を表示します。

A(A >= 11)
ans = 1×4

    12    18    11    15

結果は、A の要素のサブセットです。

行列を作成します。

A = magic(4)
A = 4×4

    16     2     3    13
     5    11    10     8
     9     7     6    12
     4    14    15     1

9 以上の値をすべて、値 10 に置き換えます。

A(A >= 9) = 10
A = 4×4

    10     2     3    10
     5    10    10     8
    10     7     6    10
     4    10    10     1

結果は、最大の要素が 10 である新しい行列です。

順序 categorical 配列を作成します。

A = categorical({'large' 'medium' 'small'; 'medium' ...
'small' 'large'},{'small' 'medium' 'large'},'Ordinal',1)
A = 2x3 categorical
     large       medium      small 
     medium      small       large 

この配列には、'small''medium' および 'large' の 3 つのカテゴリがあります。

カテゴリ 'medium' 以上の値をすべて見つけます。

A >= 'medium'
ans = 2x3 logical array

   1   1   0
   1   0   1

logical 1 (true) は、値がカテゴリ 'medium' 以上であることを示します。

A の行を比較します。

A(1,:) >= A(2,:)
ans = 1x3 logical array

   1   1   0

関数は、最初の行のカテゴリ値が 2 番目の行以上である位置に、logical 1 (true) を返します。

複素数のベクトルを作成します。

A = [1+i 2-2i 1+3i 1-2i 5-i];

2 以上の値を見つけます。

A(A >= 2)
ans = 1×2 complex

   2.0000 - 2.0000i   5.0000 - 1.0000i

ge は、A の要素の実数部のみを比較します。

abs を使用して、原点から 2 の半径の外部にある要素を見つけます。

A(abs(A) >= 2)
ans = 1×4 complex

   2.0000 - 2.0000i   1.0000 + 3.0000i   1.0000 - 2.0000i   5.0000 - 1.0000i

abs では数値の虚数部が考慮されるため、結果にはより多くの要素が含まれます。

duration 配列を作成します。

d = hours(21:25) + minutes(75)
d = 1x5 duration
   22.25 hr   23.25 hr   24.25 hr   25.25 hr   26.25 hr

配列をテストし、1 標準日以上の要素を見つけます。

d >= 1
ans = 1x5 logical array

   0   0   1   1   1

R2023a 以降

2 つの table を作成して比較します。行名 (両方に存在している場合) および変数名は同じでなければなりませんが、同じ順序である必要はありません。出力の行および変数は、最初の入力と同じ順序になります。

A = table([1;2],[3;4],VariableNames=["V1","V2"],RowNames=["R1","R2"])
A=2×2 table
          V1    V2
          __    __

    R1    1     3 
    R2    2     4 

B = table([4;2],[3;1],VariableNames=["V2","V1"],RowNames=["R2","R1"])
B=2×2 table
          V2    V1
          __    __

    R2    4     3 
    R1    2     1 

A >= B
ans=2×2 table
           V1       V2  
          _____    _____

    R1    true     true 
    R2    false    true 

入力引数

すべて折りたたむ

オペランド。スカラー、ベクトル、行列、多次元配列、table、または timetable として指定します。入力 AB は、同じサイズであるか、互換性のあるサイズでなければなりません (たとえば、AMN 列の行列で、B がスカラーまたは 1N 列の行ベクトル)。詳細については、基本的な演算で互換性のある配列サイズを参照してください。

任意の型の数値入力を比較でき、比較は型変換による精度低下の悪影響を受けません。

  • 一方の入力が順序 categorical 配列である場合、他方の入力には順序 categorical 配列、文字ベクトルの cell 配列または単一の文字ベクトルを指定できます。単一の文字ベクトルは、他方の入力と同じサイズの文字ベクトルの cell 配列に拡張されます。両方の入力が順序 categorical 配列である場合は、順序を含めて同じカテゴリ セットでなければなりません。詳細については、categorical 配列の要素の比較を参照してください。

  • 一方の入力が datetime 配列である場合、他方の入力には datetime 配列、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列を指定できます。

  • 一方の入力が duration 配列である場合、他方の入力には duration 配列または数値配列を指定できます。この演算子は各数値を標準日 (24 時間) の数として扱います。

  • 一方の入力が string 配列の場合、他方の入力には string 配列、文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列を指定できます。AB の対応する要素は、辞書順に比較されます。

table または timetable である入力は次の条件を満たさなければなりません。 (R2023a 以降)

  • 入力が table または timetable の場合、すべての変数のデータ型で演算がサポートされている必要があります。

  • 一方の入力だけが table または timetable の場合、もう一方の入力は数値または logical 配列でなければなりません。

  • 両方の入力が table または timetable の場合、以下のとおりです。

    • 両方の入力のサイズが同じであるか、一方が 1 行の table でなければなりません。

    • 両方の入力に同じ名前をもつ変数が含まれている必要があります。ただし、各入力の変数の順序は異なっていてもかまいません。

    • 両方の入力が table で、両方とも行名をもつ場合、行名は同じでなければなりません。ただし、各入力の行名の順序は異なっていてもかまいません。

    • 両方の入力が timetable の場合、行時間が同じでなければなりません。ただし、各入力の行時間の順序は異なっていてもかまいません。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | logical | char | string | categorical | datetime | duration | table | timetable
複素数のサポート: あり

ヒント

  • 一部の浮動小数点数は、バイナリ形式で正確に表現できません。これにより、>= 演算子が反映する結果に若干の違いが生じます。詳細については、浮動小数点数を参照してください。

拡張機能

C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

GPU コード生成
GPU Coder™ を使用して NVIDIA® GPU のための CUDA® コードを生成します。

HDL コード生成
HDL Coder™ を使用して FPGA 設計および ASIC 設計のための VHDL、Verilog および SystemVerilog のコードを生成します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

すべて展開する