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echo

関数またはスクリプト実行中にステートメントを表示

説明

echo on はすべてのスクリプト ファイルでステートメントのエコーをオンにします。エコーをオンにすると、MATLAB® はファイル内の各行をその実行時にコマンド ウィンドウに表示します。通常、スクリプト内のステートメントは実行時に表示されません。ステートメントのエコーはデバッグやデモを行う場合に便利です。

echo off はすべてのスクリプト ファイルでステートメントのエコーをオフにします。

echo はすべてのスクリプト ファイルでステートメントのエコーのオンとオフを切り替えます。

echo filename onfilename で指定された関数のエコーをオンにします。

echo filename offfilename で指定された関数のエコーをオフにします。

echo filenamefilename で指定された関数のステートメントのエコーのオンとオフを切り替えます。

echo on all はすべての関数のエコーをオンにします。

echo off all はすべての関数のエコーをオフにします。

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すべてのスクリプトでステートメントのエコーをオンにし、スクリプトを実行します。

0 ~ 100 の乱数を生成するスクリプト numGenerator.m を作成します。

columns = 10000;
rows = 1;
bins = columns/100;

rng(now);
list = 100*rand(rows,columns);
histogram(list,bins)

すべてのスクリプトでステートメントのエコーをオンにし、numGenerator を実行します。MATLAB は numGenerator の各ステートメントをその実行時にコマンド ウィンドウに表示します。

echo on
numGenerator
columns = 10000;
rows = 1;
bins = columns/100;

rng(now);
list = 100*rand(rows,columns);
histogram(list,bins)

関数のステートメントのエコーをオンにし、関数を実行します。

次のステートメントを含むファイル buggy.m を作成します。

function z = buggy(x)
n = length(x);
z = (1:n)./x;
end

関数 buggy のステートメントのエコーをオンにし、関数を実行します。MATLAB は buggy の各ステートメントをその実行時にコマンド ウィンドウに表示してから、buggy の出力を表示します。

echo buggy on
buggy(1:5)
function z = buggy(x)
n = length(x);
z = (1:n)./x;
end

ans =

     1     1     1     1     1

入力引数

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エコーのオンとオフを切り替える関数のファイル名。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。

例: echo buggy on

ヒント

  • エコーをオンにした状態での MATLAB の実行は非効率的です。パフォーマンスを向上させるために、デバッグまたはデモ目的でのみエコーをオンにしてください。

  • 紛らわしい構文を避けるため、on または off は関数名として使用しないでください。

バージョン履歴

R2006a より前に導入