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bench

説明

t = bench は、コンピューター上の異なる 6 つのベンチマーク対象タスクの実行時間を測定し、結果を複数のベンチマーク対象コンピューターと比較します。関数は、次のように動作します。

  • 測定された実行時間を含む 1 行 6 列のベクトルを返す

  • ベンチマーク対象コンピューターの実行時間を表示する

  • 速度に基づいてコンピューターをランク付けする棒グラフを作成する

メモ

ベンチマークは、異なるコンピューターで 1 つの特定の MATLAB® リリースの性能を比較するために使用されます。リリースごとにタスクや問題の規模が異なるため、MATLAB のさまざまなリリース間における直接比較は意図していません。

t = bench(N) は、6 つのタスクをそれぞれ N 回実行し、実行時間を含む N 行 6 列の配列を返します。N がゼロの場合、コンピューターでタスクは実行されず、代わりに他のコンピューターの実行時間を表示し、それらの速度を比較します。

1 台のコンピューターで繰り返される実行の測定時間における 5 ~ 10% の変動は正常です。

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コンピューター上の 6 つのベンチマーク対象のタスクの実行時間を測定し、その結果を他のベンチマーク コンピューターと比較します。

t = bench

Figure MATLAB Benchmark contains an axes object. The axes object with title Relative Speed contains 2 objects of type bar.

Figure MATLAB Benchmark (times in seconds) contains objects of type uicontrol.

t = 1×6

    1.9278    1.2294    0.3878    1.2110    1.4302    5.2875

入力引数

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6 つのタスクを実行する回数。非負の整数として指定します。

詳細

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ベンチマーク対象のタスク

6 つのベンチマーク対象のタスを以下の表に示します。

タスク説明パフォーマンス係数
LU非スパース行列の lu を実行します。浮動小数点、通常のメモリ アクセス
FFT非スパース ベクトルの fft を実行します。浮動小数点、不規則なメモリ アクセス
ODEode45 を使用してファン デル ポールの方程式を解きます。データ構造体と MATLAB 関数ファイル
Sparse対称スパース線形システムを解きます。整数と浮動小数点数の混在
2-Dリサージュ曲線をプロットします。2 次元のライン描画
3-Dクリップと変換を使用して、カラーマップを適用した peaks を表示します。 3 次元の OpenGL グラフィックス アニメーション

LU と FFT のタスクでは、大きな行列と長いベクトルを呼び出します。

2 次元および 3 次元のタスクは、ハードウェア アクセラレータ版のグラフィックスのサポートを含むグラフィックスのパフォーマンスを測定します。関数 rendererinfo は、MATLAB が使用するグラフィックス レンダラー実装の情報を提供します。たとえば、次のコマンドは現在の座標軸の情報を取得し、info という構造体に格納します。

info = rendererinfo(gca)

バージョン履歴

R2008a で導入

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参考

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