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MATLAB での .NET データ型
.NET のメソッドまたは関数を呼び出すと、MATLAB によって、ほとんどのプリミティブ型の MATLAB 引数が .NET の型に自動的に変換されます。string の配列を渡すには、関数 cell
を使用します。その他の MATLAB 型の配列を渡すには、関数 NET.createArray
を使用します。構造体配列、スパース配列または複素数を .NET メソッドに渡すことはできません。
MATLAB では、プリミティブ .NET 戻り値型は、等価な MATLAB 型が存在する場合には、その型に自動的に変換されます。System.String
オブジェクトを変換するには、関数 char
を呼び出します。.NET 関数が配列を返す場合、MATLAB コマンドでそのデータを使用する前に、方形配列の場合は対応する MATLAB 数値関数、ジャグ配列の場合は関数 cell
を使用します。MATLAB ディクショナリを対応する .NET オブジェクトに変換するには、関数 NET.createDictionary
を呼び出します。
関数
NET.createArray | 非原始 .NET 型の配列 |
NET.createDictionary | Generic .NET Dictionary (R2023a 以降) |
NET.disableAutoRelease | ランタイム呼び出し可能ラッパー (COM ラッパー) を表す .NET オブジェクトのロック |
NET.enableAutoRelease | ランタイム呼び出し可能ラッパー (COM ラッパー) を表す .NET オブジェクトのロック解除 |
トピック
- .NET オブジェクトへのデータの受け渡し
MATLAB はメソッドの引数を .NET 型に変換します。
- .NET オブジェクトから返されるデータの処理
C# .NET 型の MATLAB 型へのマッピング。
- 数値の引数の受け渡し
MATLAB は、.NET の数値データと、等価の MATLAB データとの間の変換を自動的に行います。
- System.String 引数の受け渡し
System.String
引数を使用する例。 - .NET データの cell 配列の受け渡し
MATLAB で入れ子になった
System.Object
配列の内容を操作するためのヒント。 - Excel スプレッドシート データの cell 配列の読み取り
この Microsoft® .NET Framework の例では、Microsoft Excel® スプレッドシート データの列を MATLAB 型に変換する方法を説明します。
- System.Enum 引数の受け渡し
System.Enum
引数を使用する例。 - System.Nullable 引数の受け渡し
この例では、
System.Nullable
型の引数をもち、その引数の基となる値の型がdouble
である .NET メソッドの処理方法を示します。 - ジャグ配列の受け渡し
この例では、関数
NET.createArray
を使用してSystem.Double
型の .NET ジャグ配列を作成する方法を説明します。 - 入れ子形式の System.Object 配列の変換
この例では、関数
cell
を使用して、入れ子にされたSystem.Object
配列内のデータを変換する方法を説明します。 - .NET アプリケーションによる配列の使用
MATLAB プリミティブ型の変換表の説明にあるように、MATLAB は配列を .NET 型に自動的に変換します。
- .NET 配列の cell 配列への変換
関数
cell
を使用して、配列System.String
と配列System.Object
を MATLAB の cell 配列に変換。
トラブルシューティング
MATLAB でサポートされない .NET の機能。