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関数出力の無視

この例では、チルダ (~) 演算子を使用して関数からの特定の出力を無視する方法を説明します。

関数 fileparts から 3 つの可能な出力をすべて要求します。

helpFile = which('help');
[helpPath,name,ext] = fileparts(helpFile);

現在のワークスペースには、fileparts から出力された 3 つの変数 helpPathname および ext が含まれるようになります。この場合、変数の数は多くありませんが、関数によっては大量のメモリを使用する結果が返されます。こうした変数が不要な場合には、システムの領域が無駄に消費されます。

チルダ演算子を使用しない場合は、関数の最初の N 個の出力 (N は可能な出力の数以下) のみを要求し、残りの出力を無視することができます。たとえば、最初の出力のみを要求し、2 番目と 3 番目の出力は無視します。

helpPath = fileparts(helpFile);

複数の出力を要求する場合は、変数名を大かっこ [] で囲みます。次のコードは、出力引数 ext を無視します。

[helpPath,name] = fileparts(helpFile);

引数リストの任意の位置にある関数出力を無視するには、チルダ演算子を使用します。たとえば、チルダを使用して最初の出力を無視します。

[~,name,ext] = fileparts(helpFile);

チルダ演算子を使用して、任意の数の関数出力を無視できます。連続したチルダはコンマで区切ります。たとえば、次のコードは最初の 2 つの出力引数を無視します。

[~,~,ext] = fileparts(helpFile);

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