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COM オブジェクトの保存と削除

COM オブジェクトを保存し復元する関数

次の MATLAB® 関数を使用して COM コントロール オブジェクトの状態を保存および復元します。

関数説明

load

ファイルから COM コントロール オブジェクトを読み込んで初期化する

save

ファイルに COM コントロール オブジェクトを書き込んでシリアル化する

関数 save を使用してファイルに COM コントロールの現在の状態を保存または "シリアル化" します。"シリアル化" とは、ストレージ メディア (ファイルやメモリ バッファーなど) にオブジェクトを保存するプロセス、またはバイナリ形式でネットワーク接続リンク間でオブジェクトを送信するプロセスを指します。

メモ

MATLAB では、コントロールの場合にのみ、COM 関数 saveload がサポートされます。

COM インターフェイスとオブジェクトの解放

次の MATLAB 関数を使用して、COM オブジェクトまたはインターフェイスの解放または削除を行います。

関数説明

delete

COM オブジェクトまたはインターフェイスを削除する

release

COM インターフェイスを解放する

インターフェイスが不要になったら、関数 release を使用してインターフェイスを解放し、インターフェイスによって使用されていたメモリを再利用します。サーバーが不要になったら、関数 delete を使用してこれを削除します。または、関数 delete を使用してオブジェクトのすべてのインターフェイスを解放し、サーバーまたはコントロールを削除することもできます。

メモ

6.5 より前のバージョンの MATLAB では、インターフェイス ハンドルの明示的な解放やサーバーの削除に失敗すると、多くの場合メモリ リークにつながります。このことは、インターフェイスまたは COM オブジェクトを表す変数が再割り当てされた場合にも当てはまります。MATLAB Version 6.5 以降では、サーバーはそのすべてのインターフェイスと共に、変数の再割り当てに際して、あるいは COM オブジェクトまたはインターフェイスを表す変数がスコープ外になると破棄されます。

コントロールを含む Figure ウィンドウを削除するか閉じると、MATLAB により、そのコントロールのすべてのインターフェイスが自動的に解放されます。プログラムを終了すると、オートメーション サーバーのすべてのハンドルも MATLAB によって自動的に解放されます。