オートメーション サーバーの手動作成
Microsoft® Windows® オペレーティング システムでは、クライアント アプリケーションがサーバーとの接続を初めて確立したときにオートメーション サーバーが自動的に作成されます。オペレーティング システムが MATLAB® サーバーを作成する場合、このセッションは他の MATLAB セッションと異なります。クライアント アプリケーションは、実行中の可能性のあるすべての対話型 MATLAB セッションに干渉することなく、サーバー セッションと通信します。
あるいは、現在実行している MATLAB セッションを COM サーバーとして指定できます。この場合、アプリケーションは MATLAB セッションで作成されるデータにアクセスできます。MATLAB COM サーバーを手動で作成するには、クライアント プロセスを開始する前に、MATLAB コマンド プロンプトから enableservice
を呼び出すか、-automation
スイッチを指定して MATLAB を起動します。クライアント アプリケーションは、この実行中の MATLAB に接続します。
MATLAB コマンド プロンプトでのオートメーション サーバーの作成
MATLAB をオートメーション サーバーにするには、関数 enableservice
を呼び出します。
enableservice('AutomationServer',true)
MATLAB オートメーション サーバーの現在の状態を特定するには、以下を入力します。
enableservice('AutomationServer')
MATLAB に次が表示された場合:
ans = 1
この場合、MATLAB は現在、オートメーション サーバーです。
起動時におけるオートメーション サーバーの作成
起動時に MATLAB サーバーを作成するには、起動コマンド matlab
-automation
を使用します。
オペレーティング システムのプロンプトから、指定された MATLAB バージョンのインストール フォルダーに移動して、次を入力します。
matlab -automation
MATLAB ショートカット アイコンへの -automation
スイッチの追加
MATLAB を実行するたびに MATLAB をサーバーにするには、-automation
スイッチをショートカット アイコンに追加します。
MATLAB ショートカット アイコン
を右クリックして、コンテキスト メニューから [プロパティ] を選択します。
matlab.exe
の [プロパティ] ダイアログ ボックスの [ショートカット] タブが開きます。[リンク先] フィールドで、
matlab.exe
のターゲット パスの末尾に-automation
を追加します。必ず、ファイル名とハイフンの間にスペースを 1 つ含めてください。以下に例を示します。"C:\Program Files\MATLAB\R2016a\bin\win64\MATLAB.exe" -automation
参考
enableservice
| matlab (Windows)