Bluetooth 通信設定の構成
デバイスの検出
MATLAB® から Bluetooth® デバイスに接続するには、コンピューターに内蔵または外付けの Bluetooth アダプターが備わっている必要があります。アダプターはクエリされたときに、通信範囲内にある Bluetooth デバイスを特定します。コンピューターの Bluetooth 設定で、近くにあるデバイスを特定した後、MATLAB から接続する前に、まずそのデバイスとコンピューターをペアリングする必要があります。
Windows® では、デバイスのペアリングは、[設定] 、 [デバイス] 、 [Bluetooth またはその他のデバイスを追加する] で設定できます。以下は、通信範囲内にある 2 つのデバイス (E7
というオーディオ デバイスと Pixel 3
という電話) がペアリングされている Windows Bluetooth の設定を示します。これらは、bluetoothlist
の出力で表示される名前と同じです。
bluetoothlist
を使用して、近くにある Bluetooth デバイスとその接続ステータスのリストを表示します。
bluetoothlist
ans = 4×4 table Name Address Channel Status _______________________ ______________ _______ _____________ "E7" "FC58FA8156E8" 1 "Ready to connect" "Pixel 3" "3C286DD533CA" 8 "Ready to connect" "" "98D331FB3B77" Unknown "Unknown" "mjin-maci" "A886DDA44062" Unknown "Unknown"
bluetoothlist
は、コンピューターのアダプターの通信範囲内にある 4 つの Bluetooth デバイスを含む table を返します。E7
と Pixel 3
の両方がリストに示され、ステータスが "Ready to connect"
であることがわかります。bluetooth
を使用して Bluetooth デバイスに接続できるのは、そのステータスが "Ready to connect"
の場合だけです。取り得るステータスの完全なリストは、Statusを参照してください。
デバイスへの接続とプロパティの表示
bluetooth
を使用して、bluetoothlist
の出力に表示された名前かアドレスのいずれかによってデバイスに接続できます。デバイスの名前として空の文字列が表示されている場合は、デバイスのアドレスを使用して接続しなければなりません。デバイスに正常に接続するには、bluetoothlist
の出力に表示されるものと同じチャネルを指定しなければなりません。デバイス接続時にチャネルを指定しないと、MATLAB は既定のチャネル 1 に接続しようとします。
この例では、前節の電話 Pixel 3 について考えます。bluetoothlist
の出力により、このデバイスの bluetooth
オブジェクトの作成に必要な情報が提供されています。名前かアドレスのいずれかと、チャネルを指定しなければなりません。
device = bluetooth("Pixel 3",8)
device = bluetooth with properties: Name: "Pixel 3" Address: "3C286DD533CA" Channel: 8 NumBytesAvailable: 0 NumBytesWritten: 0 Show all properties
[properties
] をクリックし、bluetooth
オブジェクト device
のプロパティおよびその値の完全なリストを表示します。
Name: "Pixel 3" Address: "3C286DD533CA" Channel: 8 NumBytesAvailable: 0 NumBytesWritten: 0 ByteOrder: "little-endian" Timeout: 10 Terminator: "LF" BytesAvailableFcn: [] BytesAvailableFcnCount: 64 BytesAvailableFcnMode: "off" ErrorOccurredFcn: [] UserData: []