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imref3d

ワールド座標に対する 3 次元イメージの参照

説明

imref3d オブジェクトは、3 次元イメージの列、行、面に固定されている固有座標と、その同じ列、行、面の位置がワールド座標系に占める空間位置との関係を格納します。

イメージは、固有の x、y、および z 値がワールド x、y、および z 値とそれぞれ一致するように、座標系平面のワールド x、ワールド y、およびワールド z の座標系で等間隔にサンプリングされます。各次元の解像度が異なっていてもかまいません。

作成

imref3d オブジェクトは次の方法で作成できます。

  • affineOutputView — 3 次元アフィン幾何学的変換によってワープされたイメージの空間範囲を格納します。

  • ここで説明する関数 imref3d

説明

R = imref3d は、既定のプロパティ設定を使用して imref3d オブジェクトを作成します。

R = imref3d(imageSize) は、オプションの ImageSize プロパティを設定します。

R = imref3d(imageSize,pixelExtentInWorldX,pixelExtentInWorldY,pixelExtentInWorldZ) は、オプションの ImageSizePixelExtentInWorldXPixelExtentInWorldY、および PixelExtentInWorldZ プロパティを設定します。

R = imref3d(imageSize,xWorldLimits,yWorldLimits,zWorldLimits) は、オプションの ImageSizeXWorldLimitsYWorldLimits、および ZWorldLimits プロパティを設定します。

プロパティ

すべて展開する

ワールド座標系の x 次元でのイメージの範囲であり、数値スカラーとして指定されます。imref3d オブジェクトは、この値を PixelExtentInX * ImageSize(2) として計算します。

データ型: double

ワールド座標系の y 次元でのイメージの範囲であり、数値スカラーとして指定されます。imref3d オブジェクトは、この値を PixelExtentInY * ImageSize(1) として計算します。

データ型: double

ワールド座標系の z 次元でのイメージの範囲であり、数値スカラーとして指定されます。imref3d オブジェクトは、この値を PixelExtentInZ * ImageSize(3) として計算します。

データ型: double

各空間次元の要素の数。3 要素の正の行ベクトルとして指定します。ImageSize の形式は関数 size によって返されるものと同じです。

データ型: double

ワールド座標系で測定される x 次元の単一ピクセルのサイズ。正の数値として指定します。

データ型: double

ワールド座標系で測定される y 次元の単一ピクセルのサイズ。正の数値として指定します。

データ型: double

ワールド座標系で測定される z 次元の単一ピクセルのサイズ。正の数値として指定します。

データ型: double

ワールド x 次元におけるイメージの範囲であり、2 要素の行ベクトル [xMin xMax] として指定されます。

データ型: double

ワールド y 次元におけるイメージの範囲であり、2 要素の行ベクトル [yMin yMax] として指定されます。

データ型: double

ワールド z 次元におけるイメージの範囲であり、2 要素の行ベクトル [zMin zMax] として指定されます。

データ型: double

x 次元における固有座標の単位でのイメージの範囲。2 要素の行ベクトル [xMin xMax] として指定します。m x n x p のイメージでは、[0.5, n+0.5] と等しくなります。

データ型: double

y 次元における固有座標の単位でのイメージの範囲。2 要素の行ベクトル [yMin yMax] として指定します。m x n x p のイメージでは、[0.5, m+0.5] と等しくなります。

データ型: double

z 次元における固有座標の単位でのイメージの範囲。2 要素の行ベクトル [zMin zMax] として指定します。m x n x p のイメージでは、[0.5, p+0.5] と等しくなります。

データ型: double

オブジェクト関数

containsイメージにワールド座標系の点が含まれているかどうか判断します
intrinsicToWorld固有座標からワールド座標への変換
sizesMatchオブジェクトとイメージのサイズの互換性の判断
worldToIntrinsicワールド座標から固有座標への変換
worldToSubscriptワールド座標から行と列の添字への変換

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イメージを読み取ります。

m = analyze75info("brainMRI.hdr");
A = analyze75read(m);

ピクセルのサイズを指定して、イメージと関連付けられた imref3d オブジェクトを作成します。ファイルのメタデータの PixelDimensions フィールドにより、各次元の解像度を 1 ピクセルあたりのミリメートル単位で指定します。

RA = imref3d(size(A),m.PixelDimensions(2),m.PixelDimensions(1),m.PixelDimensions(3));
RA = 

  imref3d with properties:

           XWorldLimits: [0.5000 128.5000]
           YWorldLimits: [0.5000 128.5000]
           ZWorldLimits: [0.5000 27.5000]
              ImageSize: [128 128 27]
    PixelExtentInWorldX: 1
    PixelExtentInWorldY: 1
    PixelExtentInWorldZ: 1
    ImageExtentInWorldX: 128
    ImageExtentInWorldY: 128
    ImageExtentInWorldZ: 27
       XIntrinsicLimits: [0.5000 128.5000]
       YIntrinsicLimits: [0.5000 128.5000]
       ZIntrinsicLimits: [0.5000 27.5000]

各次元のイメージの範囲をミリメートル単位で調べます。

RA.ImageExtentInWorldX
RA.ImageExtentInWorldY
RA.ImageExtentInWorldZ
ans =

   128

ans =

   128

ans =

    27

詳細

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R2013a で導入